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ファミマ、「アイスモカブレンド」を6月27日発売

2023年6月27日 発売

右が新商品の「アイスモカブレンド」

 ファミリーマートは、エチオピア イルガチェフェ産の最高等級モカ豆を使用した「アイスモカブレンド」を6月27日に発売する。価格は160円。

 同社では2013年11月に「FAMIMA CAFÉ」を立ち上げ、2020年2月からバリスタの粕谷哲氏との共同開発をスタート。コーヒーマシンの改良を含め、専門店に負けないコーヒーの開発に取り組んできた。

 今回発売されるアイスモカブレンドでは、エチオピア イルガチェフェ産の最高等級モカ豆を60%使用(40%はグァテマラ産とブラジル産の最高等級豆)。ホットのモカブレンドと同様に、従来よりも高温短時間で熱を加え、豆の内部の細胞を一気に崩壊させる「香る焙煎」を採用することで、豆の香りを引き出している。

 発売にあわせ、スマートフォン向けのニュースアプリ「スマートニュース」内で無料クーポンを配信するキャンペーンも実施される。クーポンは、アプリの新機能となる「ディスカバリークーポン」で指定されたミッションをクリアすることで入手でき、アイスモカブレンド1杯(最大5杯)が無料となる。期間中に同アプリを新規ダウンロードしたユーザーが対象となる。

 すでにアプリを利用しているユーザー向けには、抽選で20万人にアイスモカブレンド1杯が無料となるクーポンが抽選で配布される。

 このほか、対象のパンや焼き菓子、和菓子を購入すると、アイスモカブレンド、モカブレンドS、モカブレンドMが30円引きとなるレシートクーポンを配布するキャンペーンも実施される。

アイスでモカの香りを出す難しさ

 26日に開催された発表会では、ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター CMO 兼 マーケティング本部長の足立光氏とスマートニュース 執行役員 日本コンシューマー事業責任者の野辺一也氏が登壇し、新商品に対するこだわりやキャンペーンの狙いなどが語られた。

ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター CMO 兼 マーケティング本部長の足立光氏(左)とスマートニュース 執行役員 日本コンシューマー事業責任者の野辺一也氏(右)

 足立氏は、これまでのFAMIMA CAFÉの歩みを振り返り、10年間で累計31億杯を超えるコーヒーを提供してきたとした上で、「今年10周年を迎えるにあたり、志を新たに本格的なカフェクオリティをお届けする一番身近なブランドとして、これまでも、そしてこれからも、FAMIMA CAFÉは進化を続けます、という宣言を掲げた」として、継続してブラッシュアップを図っていく意向を示した。

 同氏によれば、FAMIMA CAFÉでは「豆の選定」「焙煎」「抽出」の3つのポイントにこだわっており、今回も最高等級の豆を使いつつ、香る焙煎で香りを引き出し、抽出方法をコントロールすることでモカブレンドのアイスバージョンを提供している。

 商品本部 FF・スイーツ部 カフェ・スチーマーグループ マネジャーの鍵浦信氏は、「豆は香る焙煎を行なった(ホットの)モカブレンドと同じだが、(アイス用に)抽出の温度やスピードを変更している」と説明する。

FAMIMA CAFÉのコーヒーマシン

 同社のコーヒーマシンには3種類の豆のスロットが用意されており、1つは通常のブレンドコーヒー用、2つめはアイスコーヒー用、3つめが高付加価値用に割り当てられている。このため、モカブレンドをアイスで提供しようとすると、ホット用の豆を使う必要が出てくるが、香る焙煎という技術が登場するまでは、モカの特徴となる香りをアイスで出せないため、商品化を見送っていたという。

 香る焙煎の技術を確立した結果、「副次的にアイスを出せるのではないかと考え、試作を繰り返して完成した」(鍵浦氏)のが今回の商品とのことだ。

商品本部 FF・スイーツ部 カフェ・スチーマーグループ マネジャーの鍵浦信氏

新機能でユーザーごとにクーポンを配信

 スマートニュースの野辺氏からは、発売にあわせて実施するキャンペーンの裏側が説明された。

新機能のディスカバリークーポンを活用してクーポンが配信される

 同社では、2018年3月からアプリ内にクーポンチャンネルを設け、さまざまなパートナーと組んでクーポンを配信してきた。同氏は、クーポン利用回数の詳細は明らかにできないとしながらも、年間で数千万回という規模に達していると紹介した。

 しかし、これまで配信してきたクーポンは全てのユーザーに共通のクーポンを提供する形となっており、ユーザー側から見れば種類が多すぎて分かりづらい、見つからないといった課題があった。一方のパートナー側からも、ターゲットを絞って配信したいという意向があり、新たなクーポン配信の方法を検討してきたという。

 新機能となるディスカバリークーポンでは、個々のユーザーに対し、ユーザーアクションに基づいてクーポンを配信できるようになっており、今回の場合は、アプリをダウンロードし、アプリの各種機能を使っていくことでクーポンの取得が可能となる。野辺氏によれば、一度来店した人にだけ2回目のクーポンを配信するといったこともできる。

 今回は実装されていないが、ユーザーがいるエリアごとに天気や気温、時間帯に基づいてクーポンを配信するサービスについても年内にリリースする予定とのことだ。