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2代目「グリコワゴン」登場、屋根にジャイアントコーンとポッキーがドン! 日本各地を駆け巡る

2023年3月30日 発表

グリコのお菓子で彩られた2代目「グリコワゴン」が登場

 江崎グリコは3月30日、2代目となる「グリコワゴン」を披露した。グリコのお菓子をモチーフにしたラッピングやオブジェで彩られた車両で、日本各地の学校などの施設にお菓子を配布するといった社会貢献活動に用いられる。

 発表当日は東京・原宿で半日程度展示されたが、今後は4月12日から27日にかけて同社工場見学施設の「グリコピア神戸」で展示、4月29日から5月31日までは埼玉県の「グリコピア・イースト」で初代とともに展示される予定。その後は本来の活動のため全国を走り回ることになる。

2代目はホンダのステップワゴンをベースにしている

ルーフトップにお菓子、車内には笑顔を振りまくキャラ

初代「グリコワゴン」はポッキーのパッケージを模したものをルーフに載せていた

 江崎グリコがプロデュースする「グリコワゴン」は、2010年に初代が誕生。「日本中においしさと健康、ワクワクと笑顔をお届けしたい」というコンセプトのもと、ルーフにポッキーのパッケージを模したオブジェを載せるオリジナルデザインの車体としていた。

 東日本大震災後には被災地支援を中心としながら、およそ10年間でトータル10万km以上を走行。日本全国の学校や公園などの施設数十か所を舞台に活動し、子供たちやお年寄りに同社のお菓子をはじめたくさんのグリコ商品を届けてきたという。

 そして2代目となる今回は、本田技研工業と、デザインや設計など自動車開発支援を行なっているシバックスと協業したうえで、全国の子供たちから寄せられた189件のデザインアイデアをもとに、およそ3年かけて制作された。

2代グリコワゴン、サイドから
正面から
リアゲートにはハートが描かれている

 車体は最新型の「ステップワゴン e:HEV AIR」をベースとし、グリコらしい赤やチョコレート、虹などがあしらわれたボディカラーに。ホイールキャップはプリンをイメージしたデザインとし、ルーフトップには実寸の数倍~数十倍という巨大サイズのジャイアントコーン、ポッキー、ビスコ、アーモンドを“トッピング”した。

ループトップには巨大化したジャイアントコーン、ポッキー、ビスコ、アーモンドに、チョコレートクラウンが載る
真上から見たところ。これらのオブジェはルーフキャリアを利用して取り付けられているとのこと
斜め後ろから
本来はホンダのロゴマークがあるところは、グリコの「ゴールインマーク」に
ドアハンドルはプリッツ
ホイールキャップはプリン
運転席は赤白のカバーでグリコっぽさを演出

 リアゲートを開いたところの車両後部にも、「子供たちが見たときに驚いてくれるように」というこだわりを詰め込んだ。キャラクターの表情をディスプレイ表示するギミックや、グリコのお菓子を彩りよく見せる内装デザインを施している。

リアゲートを開けた瞬間、ディスプレイの表情は目を閉じている
目覚めたかのようにパッチリおめめに
お菓子が載せられたトレイのようなものが奥からせり出してきて完成形に
車重は増えているがラッピング以外の改造は特に行わず、ホンダのテストコースで安全に走れることを確認済みとのこと

 発表会では、車両制作に携わったグリコ、本田技研工業、シバックスの担当者が登壇。グリコグループの「ココロとカラダの健康に寄与したい」という創業時からの想いと、初代の「グリコワゴン」で積み重ねてきた子供たちに笑顔を届ける活動、それに本田技研工業が取り組む「The Power of Teen」という10代の若者を応援する社会貢献活動、そうした子供たちの「成長」や「チャレンジ」を応援するという互いの共通点から協業に至ったことなどを説明した。

 完成した「グリコワゴン」は、初代とともに、今後は展示や社会貢献活動に利用されることになるが、江崎グリコの担当者である石河氏は、「(車両を)つくって終わりにするのではなく、想いをともにした3社と、ここを1つのスタートとして、実際の活動でも連携していけたら」と語っていた。

車両制作に携わった江崎グリコの担当者である石河氏
同じく江崎グリコの担当者である大塚氏(左)
本田技研工業のデザイン担当者である浅井氏(左)と大富部氏
自動車開発支援を行なう企業として知られるシバックスの西岡氏
2代目グリコワゴンのお披露目では、子供たちがアンベール
グリコワゴンと一緒に記念撮影