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森永乳業が「AI平野レミロイド」披露、将来は新商品の商談に活用?

2023年9月20日 発表

平野レミ本人と「AI平野レミロイド」

 森永乳業は、9月22日に全国発売となる「クラフト バジルフレッシュモッツァレラ」とあわせて、料理愛好家の平野レミにそっくりな「AI平野レミロイド」を披露した。

 クラフト バジルフレッシュモッツァレラは、バジルの風味が付いたフレッシュタイプのモッツァレラチーズ。内容量30gの食べきりサイズで、価格は280円(税別)。関東甲信越以東では9月1日から先行販売されていたが、22日から全国で販売される。

 営業本部 マーケティング統括部 チーズ事業マーケティング部 アシスタントマネージャーの伊左地祐子氏は、フレッシュモッツァレラの市場は年々伸長しており、2005年の18億円規模から2023年には6倍となる113億円規模まで拡大する見込みで、金額シェアで53%を同社が占めていると現状を説明。

営業本部 マーケティング統括部 チーズ事業マーケティング部 アシスタントマネージャーの伊左地祐子氏

 同社としては、事業拡大に向けて用途の拡大とブランド力の強化に力を入れており、今回の新商品の発売は前者の取り組みに位置づけられる。伊左地氏によれば、そのまま食べられるという手軽さを武器に、おつまみシーンへの対応を訴求していくことで市場の拡大を狙っているという。

 同商品のプロモーションでは平野レミが起用されており、今回、同氏をモチーフにした「AI平野レミロイド」が披露された。

 開発の背景について、伊左地氏はコロナ禍において店頭での試食販売が行なえなくなるとともに、少子高齢化が進むと販促活動での人材不足が課題になるが、こうした課題解決にロボットが有効だと考え、開発に着手したと振り返る。

 今回披露されたのは、商談や販売活動ができることを目指して開発されたプロトタイプとなり、一方的に喋り続けるのではなく、世間話にも対応できるようにChatGPTが活用されている。外見だけでなく、声も本人にそっくりになっている。

 20日に都内で開催された発表会には平野レミ本人も登場し、AI平野レミロイドとの対面を果たした。その後、商談を想定したデモンストレーションが実施され、AI平野レミロイドが相手の質問に答えていく様子が披露された。

「AI平野レミロイド」の商談活用イメージ

 これを見た本人はAI平野レミロイドと並んでみせ、「おかしいね。本当におかしい。ちょっとなまってたけど、声はそっくり。いっぱいセリフを喋って(サンプリングしたせいで)声が枯れたまま再現されている」と興奮気味に語った。

 同社では平野レミ考案のアレンジレシピもオンラインで公開する予定で、平野は「そのまま食べてもおいしいし、香りが豊かで、いろんなものにあう」とアピール。自身が最近クラシック音楽にハマっていることにちなんで「クラシックを聴きながら食べるともっとおいしい」と語っていた。