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ドミノ・ピザ、国内1000店舗達成でSサイズのピザが持ち帰り1000円に

2023年10月10日 発表

(左から)ドミノ・ピザ エンタープライズ ASIA CEOのジョシュ・キリムニック氏、ドミノ・ピザ エンタープライズ グループ CEO兼マネージングディレクターのドン・メイ氏、ドミノ・ピザ ジャパン CEOのマーティン・スティーンクス氏、ドミノ・ピザ ジャパン 創業者のアーネスト・M・比嘉氏、ドミノ・ピザ1号店クルーの目黒勝道氏

 ドミノ・ピザ ジャパンは、10月10日に国内1000店舗目となる江東古石場店がオープンしたことを記念し、Sサイズのピザが持ち帰り限定で1枚1000円となるキャンペーンを10月10日~17日にかけて実施する。

 同社では、1000店舗目のオープンを前に、1985年の創業当初の4種類の人気メニューを1枚のピザで再現した「1980'sクワトロ(エイティーズ・クワトロ)」の発売を発表していたが、これに加え、Sサイズのピザが持ち帰り限定で1枚1000円になる「1000店舗達成記念キャンペーン」が実施されることが発表された。

 Sサイズのピザ全種類が対象で、例えば通常1830円の「クワトロ・カマンベールミルフィーユ」も1000円となる。クーポン番号は「823782」で、同社では公式アプリから注文すれば指定の店舗で待ち時間無しで受け取れるとアピールしている。

1000店舗達成記念キャンペーン

 また、各店につき1枚の「1000店舗達成記念ゴールデンチケット」をプレゼントする企画も実施される。1年間にわたり毎月ピザが1枚無料になるというもので、ピザの箱のどこかに隠されているかもしれない。

 10月10日には江東古石場店(東京都江東区古石場3-8-1)で記念のテープカットも実施された。同店は、環境に配慮したサステナブル設計になっており、壁面に9枚の太陽光パネルを設置し、発電した電気は配達用の電動アシスト自転車の充電や照明などに利用される。このほか、配達に使用する車両をすべて電動アシスト自転車にしたり、壁面のガラスに遮熱断熱フィルムを施工し、省エネ効果を高めたり、内装にリサイクル・アップサイクル建材のみを使用したり、さまざまな工夫が導入されている。

江東古石場店のテープカット

 また、テープカットの後には今後の事業戦略に関する発表会も開催された。

 発表会には、ドミノ・ピザ ジャパン 創業者のアーネスト・M・比嘉氏、ドミノ・ピザ1号店クルーの目黒勝道氏、ドミノ・ピザ エンタープライズ グループ CEO兼マネージングディレクターのドン・メイ氏、ドミノ・ピザ エンタープライズ ASIA CEOのジョシュ・キリムニック氏といった関係者が集結し、それぞれの視点から祝辞を述べた。

 そのなかで比嘉氏は、「1985年に会社を立ち上げた当初、ピザそのものは人気のある食べ物ではなく、イタリアンレストランもあまりなかった。日本人はあまりチーズを食べなかった」と振り返る。同氏は、恵比寿に1号店をオープンした際、国内500店舗を目標にしていたが、「500店舗と言ったら(多すぎると)疑われるので、100店舗と言った」という秘話を紹介するとともに、「これからがスタート。2000店舗を目指してほしい」とエールを送った。

 1000店舗達成を記念したくす玉割りを実施した後にはドミノ・ピザ ジャパン CEOのマーティン・スティーンクス氏から今後の事業戦略が説明された。

 同氏は「もっとDomino's(ドミノ)!」をスローガンに、2033年までに2000店舗の出店を目標に掲げることを発表。「もっと身近に」「もっと美味しく」「もっとおトクに」「もっと楽しく」「もっと社会のために」の5つの軸で戦略を推進していくと語った。

「もっと身近に」の取り組みとしては、郊外を中心に「コンパクト店舗」の出店を加速する。コンパクト店舗に位置づけられる店舗はすでに26店舗がオープンしているが、これらの店舗は駐車場付きで営業時間を短く設定されている。同社では、今後1年にオープンする新店舗の40%をコンパクト店舗とし、これまでリーチできていなかった商圏にアプローチを図っていく。

コンパクト店舗の概要

「もっと美味しく」については、各店舗で粉からピザ生地を作る取り組みを推進。現在、約80%の店舗でこうした取り組みを行なっているが、2024年1月までをめどに全店舗への導入を行なうとしている。

「もっとおトクに」では、持ち帰り半額や1枚買うと2枚無料といった施策を提供し続ける。また、「もっと楽しく」では、スポーツ観戦や花見、月見といったイベントにあう商品やサービスの提供を行なっていく。「もっと社会のために」では、江東古石場店のような環境配慮型の店舗を増やしていくことや、産直ドミノ基金の活動を通じて社会課題の解決を推進する団体を支援していく意向が示された。

 ドン・メイ氏によれば、日本は本国の米国を除き、インド、イギリスに次いで大きなマーケットになっているが、それ以上に日本で開発されたシステムや商品が世界に波及しているという。デリバリータイムの記録では日本がナンバーワンになっているほか、日本で開発された「マイドミノ」の世界展開が開始されるなど、グローバル展開においてリーダーシップを発揮しているとして、今後のさらなる活躍への期待感を述べた。

 また、食の多様性への今後の対応についてスティーンクス氏に聞いたところ、「ドミノでは常に商品開発で新しいものを作っていこうとしている。グルテンフリーの商品を出すことを考えている」と回答。消費者のニーズにフォーカスした商品やサービスの提供に注力していく考えを示した。

1000店舗達成を記念して発売される「1980'sクワトロ(エイティーズ・クワトロ)」