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アロマブリュー製法で香りを引き出した「キリン ファイア」3月12日登場

2024年3月12日 発売

キリン ファイア アロマブリュー ブラック

 キリンビバレッジは、「キリン ファイア アロマブリュー ブラック」「キリン ファイア アロマブリュー ラテ」を3月12日に発売する。

 いずれも新技術の「アロマブリュー製法」を用いて、淹れたてのコーヒーの香りが特徴の商品となる。商品開発研究所 飲料開発担当の後藤沙織氏によれば、ペットボトル商品を製造するにあたって必要となる殺菌工程において熱の加え方を工夫することで淹れたてのような香り高さを引き出しているという。

 容量は各400mlで、店頭価格はブラックが178円前後、ラテが188円前後(いずれも税別)となる見込み。

キリン ファイア アロマブリュー ラテ

 発売に先立ち、11日に開催された発表会では、マーケティング部 ブランド担当の諸橋桜子氏が1999年から続くファイアブランドの歩みを紹介。直火焙煎によりコーヒーが火でおいしくなることや、勇気を持って一歩踏み出す人の心に火を灯すという、2つの火というコンセプトは現在まで受け継がれているとする。

 近年のコーヒー市場は、缶からペットボトルへのシフトが進んでおり、販売金額では2022年にペットボトルが缶を上回った。こうした中、同ブランドでもペットボトル入りの「ワンデイ」シリーズが好調に推移している。

 これと並行し、コロナ禍を経た消費者の心は、自分へのご褒美やちょっと贅沢といった報酬感を飲料に求めるようになってきている。諸橋氏は、飲料の中でもコーヒーは手淹れと市販商品の両方を飲む併売率が高く、舌が肥えているジャンルとなっており、ペットボトルコーヒーにも本格的な味わいを求める消費者が多いが、期待と実際の商品の間にギャップがあるとして、香りにフォーカスして開発したのが今回の商品だと語る。

マーケティング部 ブランド担当の諸橋桜子氏(左)と商品開発研究所 飲料開発担当の後藤沙織氏(右)

 同氏によれば、事前に商品名を伏せてブラインド調査を行なったところ、ブラック・ラテともに1杯に払える上限金額が550円以上という結果になり、カフェで飲むコーヒーの価格と同水準になったという。

 後藤氏は、今回の商品では、鍵となるアロマブリュー製法の採用以外に、ベストな焙煎度を追求することで深みのある味わいを実現しているほか、豆の産地による特徴を理解しながらブレンド比率を調整することで豊かな香りを実現しているとのこと。さまざまなパターン検証を行ない、1200本以上の試作が繰り返された。

 オススメの飲み方は、10℃前後によく冷やし、ペットボトルのキャップを開けた際の香りを楽しみ、そのまま一口飲んで鼻に抜ける香りやミルクの風味を感じるというもの。その後、カップに入れて飲めば、香りがやわらかになり、ミルクのまろやかさが際立つという。

 また、ブラックについてはツナやタマゴのサンドイッチ、ラテについてはみたらし団子とのペアリングもオススメとのこと。コーヒーと言えば甘いものとのペアリングが定番となっているが、いずれも塩味があるメニューとなっており、今回の商品のキレのよさが口の中のリセットに繋がっているようだ。

開発者オススメのペアリング