ニュース

意外とおいしい? グレープストーンが「東京ばな奈カレー」の販売を本格化

2024年5月28日 取材

東京ばな奈カレー

 東京みやげブランドの「東京ばな奈ワールド」を展開するグレープストーンは、レトルトカレー「東京ばな奈カレー」2種の販売を本格化する。

 同社では、4月23日~5月23日の期間限定で東名高速道路のEXPASA海老名(下り)のフードコートで東京ばな奈カレーを販売してきたが、6月1日から販売店舗を拡大。東京駅や成田空港、羽田空港などでも販売する。5月30日からは公式オンラインショップの「パクとモグ」での販売も行なう。

 バナナのイメージが強い東京ばな奈だが、2000年頃からカレーにリンゴがあうならバナナでもおいしくできると考え、バナナピューレを使用したカレーパンの開発に取り組み、2002年に発売。1日に2000食を売り上げるほど人気となったが、本業のお菓子作りに注力し、販売を停止。その後、2021年にはEXPASA海老名(下り)でカレーまんを発売するなど、バナナを使ったカレーへの情熱は薄れなかった。

企画開発本部 企画開発の森本真生氏(左)と企画開発本部 企画開発 商品開発 マネジャーの竹内貴江氏(右)

 今回の東京ばな奈カレーを企画した企画開発本部 企画開発の森本真生氏は、幼少期にフランスで食べたバナナカレーの印象が残っており、改めてこれを商品化できないかと考えたのが開発のきっかけだったと振り返る。

 同氏によると、「当時食べたものはバナナ感が強かったが、バナナ感を抑えて一体感を出すとおいしいのではないか」と考えて開発をスタート。カレーのプロと試作を繰り返し、パティシエ(企画開発本部 企画開発 商品開発 マネジャー)の竹内貴江氏にアドバイスを求め、1年半かけて商品化にこぎつけた。

 商品としては、本格的なカレーの味わいを目指した「バナナとバターのチキンカレー」と、動物性原料を使った食品を食べない人にも食べてもらえる「バナナとナッツのフルーツカレー」の2つをラインアップ。各734円で販売する。

商品のパッケージ

 チキンカレーについては、チキンをメインの具材にしながら、バナナピューレを10%配合。15種類のスパイスを使用し、生クリームや発酵バターでコクを演出している。森本氏によれば、バナナピューレは0.1%で甘くなったり、酸味がたったりするとのことで、最適なバランスを見出すのが難しかったという。

東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとバターのチキンカレー

 一方のフルーツカレーについても15種類のスパイスが使用されているが、こちらはバナナピューレを17%配合し、さらにキウイやマンゴーも加え、フルーツの比率を20%まで高めながらも、カレーらしさを失わない絶妙な風味を表現している。具材は、定番のニンジンやジャガイモが用いられている。竹内氏によれば、使用するナッツとバナナのバランスを調整することでバナナの風味を生かしているとのことだ。

東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとナッツのフルーツカレー

 森本氏曰く、「サラサラしているチキンカレーを麺類にあわせてみたり、ドロドロしているフルーツカレーをトーストにかけたりしてもおいしい」とのこと。一方の竹内氏は「両方をあいがけで食べていただくと、それだけでも二度おいしいが、混ぜて食べると三度おいしくなる」とオススメの食べ方をアピールしていた。

あいがけもオススメとのこと

 なお、オンラインショップでは、「東京ばな奈カレー専用皿」も商品化。2種類のカレーとのセットで3300円で販売される。

東京ばな奈カレー専用皿