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アルコール3%の新ブランド「キリン 華よい」登場。果実浸漬酒で豊かな果実味

2024年9月24日 発売

「キリン 華よい」の「白桃スパースリング」「檸檬スパークリング」「葡萄スパークリング」

 キリンビールは、低アルコールRTDの新ブランド「キリン 華よい」から「白桃スパースリング」「檸檬スパークリング」「葡萄スパークリング」を9月24日に発売する。いずれも350mL缶で価格は167円前後。

 普段、翌日への影響などを気にして家ではあまりRTD(Ready To Drink:ふたを開けてすぐ飲めるアルコール飲料)飲料を飲まない層向けに企画したリキュール(発泡性)で、アルコール度数が3%と低く軽やかな味わいが特徴。

「キリン 華よい 白桃スパークリング」は、白桃の華やかな香りと爽やかな果実味が楽しめる。手摘み白桃果汁にもも果実の味わいを染み込ませたお酒が隠し味になっている。果汁は1.9%で100mLあたりのカロリーは36Kcal。

「キリン 華よい 檸檬スパークリング」は、レモンのほろ苦さと豊かな果汁感が楽しめる商品で、まる絞りレモン果汁にレモン果実をしみ込ませたお酒を隠し味にしている。果汁は0.6%で100mLあたりのカロリーは36Kcal。

「キリン 華よい 葡萄スパークリング」は、ぶどうの豊潤で爽やかな果実味を楽しめる1本。旬摘みぶどう果汁にぶどう果実の味わいをしみ込ませたお酒を隠し味に効かせている。果汁は2.8%で100mLあたりのカロリーは38Kcal。

 商品発表会ではキリンビール マーケティング部 RTDカテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャーの松村孝弘氏が登壇し、RTD市場を解説した。

キリンビール株式会社 マーケティング部 RTDカテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャー 松村孝弘氏

 全世代でお酒を選ぶ際にアルコール度数を気にする層が増加。またお酒の購入率が低下しており、特に20代が顕著。RTD市場自体は拡大を続けているが、家ではRTDをあまり飲まない層が3000万人以上存在している。

若年層(20代)のお酒購入率が低下している

 家であまりRTDを飲まない層は酔いの影響が翌日に残ることを気にしており、お酒を楽しむこと自体に対するネガティブな印象はあまりない。酔いすぎを気にせずにすっきりとお酒を楽しみたいという需要がある。

翌日へのアルコールの影響を気にする層が多い

 続いてキリンビール マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループの増田春花氏が登壇し、新商品の中味に関して解説した。

キリンビール株式会社 マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループ 増田春花氏

 今回発売する新ブランド「キリン 華よい」は、家ではあまりお酒を飲まない若年層(20~30代前半)および既存のRTDユーザーを対象にした商品。ほどよいお酒感と開放感を手軽に楽しめる果実スパークリング酒として企画したものとなっている。

 凍結した果実をお酒の中で粉砕し、果汁やピューレと一緒に漬け込むことで果実の香りや旨味を余すところなく閉じ込めた果実浸漬酒を隠し味として使用。

 これにより全体の味をまとめ飲みやすさとお酒感を両立し、アルコール度数3%なのにしっかりとした果実味のあるお酒感(アルコール臭くない)を実現している。

 どの商品も果実が持つ豊かな甘味や酸味、香りだけでなく、果皮などに含まれる苦味やえぐみまでアクセントとして活かし、この複雑味が味にしっかりとした厚みを与えている。さらに軽やかな発泡感を与えることで絶妙なバランスと飲み心地に調整しているという。

果実浸漬酒を隠し味として使用
果実の複雑味を活かしている
軽やかな発泡感と合わせている

 記者も試飲してみたが、どの商品も自然な甘味と香り、果実感が特徴で、果汁含有率の数字からは想像できないほどフルーティに仕上がっていた。しっかりとした炭酸との相性もよく、身構えずに飲める軽やかさだった。

試飲では果実浸漬酒あり・なしの場合の比較も
キリン 華よい 白桃スパースリング/檸檬スパークリング/葡萄スパークリング