ニュース

荒木飛呂彦命名のオリジナルビール「受け継ぐ者」、YEBISU BREWERY TOKYOで提供

2025年2月13日~

荒木飛呂彦氏により「受け継ぐ者」と名付けられたオリジナルビール

 サッポロビールは、2月13日~5月31日にかけてYEBISU BREWERY TOKYOで開催する企画「美人画で巡るヱビス」の内容を報道関係者向けに公開した。

 同企画は、ヱビスビール135周年を記念して企画されたもので、「ジョジョの奇妙な冒険」をはじめとする作品を手掛ける漫画家の荒木飛呂彦氏とコラボレーションし、美人画を通じてヱビスビールの歴史や世界観が表現されている。

 サッポロビール マーケティング本部 ヱビスブランド ブランドマネージャーの沖井尊子氏によれば、同社では中期のマーケティング方針として「情質価値の創造」をテーマに掲げており、ビールの嗜好品としての魅力を追求し、手にとって触れた瞬間の感情の質を高めることに取り組んでいる。

サッポロビール マーケティング本部 ヱビスブランド ブランドマネージャーの沖井尊子氏

 ヱビスビールは、同社のブランドポートフォリオの中でプレミアムビールと位置づけられており、今年のアクションテーマとして「共鳴」「共創」が設定されている。ブランドに共鳴してくれるユーザーを増やしながら一緒にブランドを作っていくという。

 今回の企画では、「40年以上にわたって漫画家として活躍しながら、常に新たな可能性を追求してさまざまな取り組みに挑戦されている、既存の枠にとらわれない唯一無二のスタイルで多くの方に驚きや感動を与え続けているところがヱビスの考え方にリンクする」(沖井氏)として、ヱビスの美人画を現代的にアップデートすることを依頼。

 美人画は明治時代からさまざまな企業の広告ポスターなどで活用されるようになり、ヱビスビールでも明治後期から活用。こうしたポスターには当時の美的感覚や文化的な価値観が反映されており、ヱビスビールの伝統が感じられる。1971年のヱビスビール復活の際にも美人画ポスターが活用されており、同ブランドの歴史が記録されている。

 そんな美人画を荒木氏が現代風にアップデートしたものが今回のイベントで展示される。2月12日には「ヱビスビール 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン缶」も発売されており、沖井氏は「今回のコラボレーションを通して、多くの方にヱビスの135年の伝統と歩みを止めないブランド姿勢を感じていただくきっかけになればと思う。美人画をテーマとして、改めてヱビスの歴史やビールの文化について触れていただき、現代に蘇った美人画のこだわりや背景を詳しく知って、心に残る深い体験にしていただきたい」とアピールしている。

 イベントでは、荒木氏描き下ろしの美人画やオリジナルグッズの販売のほか、「受け継ぐ者」と荒木氏が名付けたビールも販売される。同ビールの醸造を手掛けたヱビスブランド Chief Experience Brewerの有友亮太氏によれば、荒木氏の漫画という形で物語を紡ぎ続ける姿勢に共鳴して開発したもので、ビールの原料として使われているホップにフォーカス。

 ヱビスビールで使われている「ハラタウトラディション」に加え、ドイツ最古のホップの一つとされる「ハラタウミッテルフリュー」、ドイツを代表する品種の一つ「ペルレ」、その後継となる最新品種「アコヤ」の4つのホップが用いられており、ホップの香りにこだわったのだとか。

 会場で提供する際も、多めの泡で香りを逃さないように注ぎ、飲んだときに香りを最大限感じられるように工夫しているとのこと。価格は1杯1500円。数量限定のため、無くなり次第終了となる。