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サントリー、果皮にこだわったレモンサワー「THE PEEL〈レモン〉」
2025年3月25日 15:10
- 2025年4月1日 発売
サントリーは、「THE PEEL(ザ ピール)〈レモン〉」を4月1日に発売する。
THE PEELは、果皮(PEEL)にこだわったレモンサワー。レモンの果皮で作った蒸溜酒や浸漬酒など、4種のレモンスピリッツを使用し、レモン果皮由来のみずみずしい香りやコク、ほろ苦さ、豊かな余韻を香料・糖類無添加で実現している。
アルコール度数は5%で、価格は350ml缶が167円、500ml缶が228円(いずれも税別)。
同社では、日頃はRTD(Ready To Drink)を飲まないビールユーザーが描く「甘くて食事に合わない」「本格・品質感が低い」といったイメージを払拭するために開発した商品だとしている。
3月25日には、同商品のテレビCMに関する発表会が開催され、常務執行役員 ブランド部門長 兼 ビール・RTD本部長の多田寅氏とスピリッツ・ワイン開発生産本部 スピリッツ・ワイン商品開発研究部 開発主幹の米澤知絵氏が新商品へのこだわりなどを語った。
多田氏は、RTD市場はこの10年で約2倍に伸長し、年間2億ケースの市場になっており、その中で同社が40%のシェアを持つことから、市場を牽引する役割を担っているとする。ただ、ユーザーの出入りが激しい市場でもあることから、油断はできず、常に新しいことにチャレンジしていく必要があると説明。
今回の商品は、ビールとRTDの間に位置づけられるもので、狭義のビールを好んで飲むビール好きがターゲットとされる。狭義のビールを好むユーザーがRTDを購入する際に重視するポイントとRTDのイメージの間に大きなギャップが存在することから、その溝を埋めるべく開発されたのがTHE PEELとなる。開発時には、「甘くないのに味わいが楽しめること」「こだわり、本格を感じること」「シンプルな素材」を意識したという。
米澤氏は、「サントリーは果皮の原料酒開発に取り組んできた歴史がある。長年世界で愛される伝統酒には必ず理由があるという考えで世界の伝統酒を研究している。果皮に着目したきっかけは南イタリアの伝統酒のリモンチェッロだった」と振り返る。
同氏によれば、果皮には香りと味わいの成分が多く含まれており、果皮と果汁の成分を比較すると、果皮にはレモンの代表的な香り成分のリモネンが数千倍、味の厚みにきくとされるポリフェノールが数十~数百倍含まれているという。
THE PEELでは、みずみずしい香りの「レモン果皮蒸溜酒」、ほのかな甘みのある「レモン果皮蒸溜酒」、レモン果皮の白い部分(アルベド)を使い、爽やかな苦みの元となる「アルベド浸漬酒」、味の骨格となる厚みとコクを生み出す「レモン果皮浸漬酒」の4つの原料酒を組み合わせ、本格的な味わいを実現。
香料や糖類を加えず、果皮のみで作ったレモンスピリッツを用いていることから、同社では「レモン果皮100%レモンスピリッツ」だとアピールしている。
米澤氏はその味わいについて、「着目いただきたいのは、香料や糖類を一切使わずにレモンの香り立ちと味わいとコク、余韻を感じられるところ。一般的な果汁系チューハイは酸味や爽やかな甘みを気軽に味わえるが、THE PEELは甘くはないが、レモン果皮ならではのほろ苦さ、満足感、余韻が感じられる」と説明する。
多田氏によれば、同社では2025年末までに150万ケース(350ml×24本換算)を目標に掲げ、ビール好きを自称する大泉洋、斎藤工、池松壮亮の3人をメッセンジャーに起用して商品の特徴を伝えていく。
発表会の後半には、大泉と斎藤の2人が登場。THE PEELの味わいについて、「ビールを飲んだ時のような喉越しがありつつ、果皮なので甘すぎない。その辺が非常にいい。半分ぐらい一気に飲めてしまう。ビールと違った爽やかさがあって、いろんな料理にあう。物足りなさがないのがいい」(大泉)、「あう料理がたくさん浮かぶ。これからの季節、桜が満開に向かう。花見でも大活躍してくれる」(斎藤)とアピールしていた。