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ローソン、7月15日から手巻おにぎりをリニューアル

2025年7月15日~
ローソンが手巻おにぎりをリニューアル

 ローソンは、7月15日から手巻おにぎりをリニューアルする。

 同社では、これまでにもニーズにあわせておにぎりのリニューアルを実施している。直近では2023年4月に立体成形方式を採用したおにぎり成形機を導入することで、「金しゃりおにぎり」シリーズ(現在は「3つ星ローソン プレミアムおにぎり」)の高付加価値化を実現している。

 今回のリニューアルでは、2012年以来13年ぶりに手巻おにぎりの機械を刷新することで製法をアップデート。ふんわりとした食感を実現するため、成形前のご飯をシート状にする工程でごはんにかかる圧力を緩和するなど工夫することで、従来と同じご飯の量(シート状)で体積比が約3割向上している。これにより、米の粒立ちがよくなり、ふんわりとした食感を実現しているという。

機械の刷新で「新・ふんわり製法」を実現

 商品としては「手巻おにぎり シーチキン マヨネーズ」(181円)、「手巻おにぎり 炙り熟成紅鮭」(221円)、「手巻おにぎり 北海道産日高昆布」(184円)、「手巻おにぎり 熟成辛子明太子」(221円)、「手巻おにぎり 熟成紀州南高梅」(184円)、「味付海苔手巻おにぎり 追い鰹製法おかか」(184円)、「手巻おにぎり ゆかりごはん(しば漬け)」(192円)の7商品が販売される。

 いずれも新たな製法で作られているが、「手巻おにぎり シーチキン マヨネーズ」と「手巻おにぎり 炙り熟成紅鮭」については中具のリニューアルも実施されており、前者は製法の刷新で米への染み込みを低減し、より具材感を感じられるように、後者は鮭を直火で炙ることで香ばしさを強化している。

 デリカ・厨房部 シニアマーチャンダイザーの内田恵美氏は、おにぎり市場の動向について、5年間で消費支出金額が約1.3倍、おにぎり専門店の数が約1.7倍に増加しているほか、Web上での検索指数も約1.8倍になっており、その購入場所の約6割を占めるとされるコンビニエンスストアにおいて、まだまだチャンスがあるカテゴリーだと指摘する。

デリカ・厨房部 シニアマーチャンダイザーの内田恵美氏

 専門店ではギュッと握らずに形を整えるふんわりとした食感のものが人気になっており、おにぎりに求められるのはふんわり食感だとして、「新・ふんわり製法」を実現できる設備を導入することにしたという。

 内田氏によれば、目指したのは「しゃもじですくったままのようなご飯」。以前の設備ではローラーで形を整えてご飯をシート状にしていたが、この工程を見直し、適度な圧力で形を整えるようにすることで、ふんわり感を実現。一つのおにぎりで使用する米の量は変わらないが、米の粒が潰れてくっつかないため、ふんわりとした食感が得られるのだとか。

 同社では、今回のリニューアルで、発売初週は前週比で約1割増、7月は前年比で約2割増の売上アップを見込んでいる。

 一足早く新商品を旧商品とともに食べ比べられる機会があったが、旧商品もふんわり食感に仕上げられているので、そこまで大きな違いは感じられなかったが、食べ進めていくと、口の中で米の粒がほどけやすくなった印象だった。

左が新商品、右が旧商品