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大和製罐、電子レンジで缶詰を温められる「レンジde缶」を開発

2025年7月11日 発表
レンジde缶

 大和製罐は7月11日、缶詰の容器に装着することで電子レンジ内のスパークを抑制して、加熱調理ができる「レンジde缶」を開発したと発表した。

 電子レンジでは加熱時に照射されるマイクロ波が金属の表面に反射し、缶の一部に集中することでスパークが発生し、火災の原因になることもある。このため、缶詰を温める場合、中身を別の容器に移して温める必要がある。

 レンジde缶では、「ノンスパークキャップ」と呼ばれる専用のアタッチメントを缶の底に装着することで、スパークの発生を抑制できる。利用にあたっては缶詰の上蓋を完全に開ける必要があるほか、一部の電子レンジでは使用できない場合があるとされている。

電子レンジ内でスパークが発生するメカニズム
缶の底面に「ノンスパークキャップ」を取り付けることでスパークの発生を抑えられるという

 同社によれば、レンジ庫内の底面との距離が近いとスパークのリスクが高まるため、缶の底に取り付ける専用アタッチメントを開発。これを用いてレンジの底面からの間隔を適切に保つことでスパークの発生を抑えることが可能になり、手軽に缶詰を温められる新しい調理体験が実現できるという。

 同社では今後、量産化に向けた取り組みを進めていくとしている。