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セブンカフェ担当者が語る「マンゴー&マンゴースムージー」の魅力

2025年7月16日 発売
セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 FF・冷凍食品部 FF マーチャンダイザーの西尾あゆ美氏(右)とヤマザキ 開発本部 開発部 ヤマザキチーム 冷凍ユニット 課長補佐の小長井仰氏(左)

 セブン-イレブン・ジャパンは7月16日、セブンカフェ スムージー取扱店舗で「マンゴー&マンゴースムージー」の販売をスタートした。

 今回は、セブンカフェ スムージーを担当する商品本部 FF・冷凍食品部 FF マーチャンダイザーの西尾あゆ美氏とマンゴー&マンゴースムージーを製造するヤマザキ 開発本部 開発部 ヤマザキチーム 冷凍ユニット 課長補佐の小長井仰氏に商品開発にあたってのこだわりや今後の展望を伺った。

 セブン-イレブンでは、2015年から専用マシンで作るスムージーの商品化に向けての検討を始め、2017年に一部店舗で販売を開始。2023年からは設置を加速し、今夏には全店舗の9割に相当する約2万店で購入できるようになる。累計販売数は7月3日時点で1億5000万杯を突破している。

セブンカフェ スムージーのラインアップ

 西尾氏によれば、過去にもマンゴーとパインを組み合わせたスムージーを販売していたことがあるが、「もっとマンゴーを味わいたい」という声に応えるため、マンゴーにフォーカスした商品の開発に着手。

 セブンカフェのスムージーは、どちらかというと健康要素を強調するラインアップとなっているが、今回の商品ではフルーツ飲料のように飲める仕立てになっている。それでいて110kcalと、罪悪感少なめで楽しめるというポイントも押さえられている。

 マンゴーらしさの表現についてもこだわり、2種類のマンゴーを組み合わせることで、飲み飽きずに最後までグビグビ飲めることを目指した。他のスムージーでも野菜や果肉とキューブを使い、全体のバランスを調整しているが、今回は果肉にはベトナム産のマンゴーを使用することで、爽やかな酸味と甘さを表現。キューブには濃厚な甘さが特徴のアルフォンソマンゴーのピューレが用いられている。

 キューブの中にはパッションフルーツのピューレも配合されており、甘くなりすぎないように全体のバランスを調整しつつ、トロピカルな風味が楽しめるようになっている。

ベトナム産のマンゴー果肉(左)とアルフォンソマンゴーとピューレ(右)

 小長井氏によると、収穫したマンゴーを追熟したものを現地で急速冷凍し、日本に輸送してパッケージングしているが、熟度管理を徹底することで味のバラツキを抑えられるように工夫しているとのこと。

 スムージーの専用マシンについても、フレーバーごとに撹拌時間をコントロール。撹拌時間が長くなると摩擦熱が発生してしまうが、マシンにセットする前にフタのバーコードを読み取らせることで、最適な温度(-5℃~0℃)と混ざり具合になるように調整している。西尾氏によると、冷凍庫の中の温度ムラを考慮して商品の陳列場所を細かく指定するというから、そのこだわりは半端ない。

 ちなみに、セブンカフェ スムージーの開発には8年の歳月がかかっているが、当初はチルド状態の商品を使用しており、撹拌することで温くなり、目指すおいしさを実現できなかったため、冷凍方式に方向転換。しかし、冷凍にすると、撹拌用の刃の耐性が課題になり、改善を重ねてどうにか商品化に漕ぎ着けたのだとか。

 今後については、現在のラインアップの枠に収まらない、さまざまな商品の展開を検討しているとのこと。昨年は一部地域限定で「焼きいもミルクスムージー」、今年も大阪・関西万博店で「香り広がる抹茶スムージー」を販売するなど、実はテスト販売も積極的に行なわれている。

 専用マシンの撹拌機能を活用すれば、ミルクやチョコレートを使用したフラッペのような甘さにフォーカスした商品はもちろんのこと、離乳食や流動食といった商品展開など、アイデアは無限大。現状は夏場に購入するイメージが強いスムージーだが、寒い時期にも飲みたくなる商品が登場する日も近いのかもしれない。

マンゴー&マンゴースムージー