ニュース

2026年のファミマのおせち、“贅沢”と“コスパ”の2つの要望に応えるラインアップ

2025年11月25日 取材
2026年のファミマのおせち

 ファミリーマートは11月25日、2026年の正月向けのおせちに関する説明会を開催した。

 商品本部 デリカ食品部 惣菜・サラダグループ 掛谷守如氏は冒頭で、おせちを取り巻く直近のトレンドを説明。同氏は、さまざまな理由により飲食料品の値上げが続いており、2025年は10月時点で累計で2万品目を超える商品が値上げされているというデータを示した上で、正月らしい「贅沢」と懐に優しい「コスパ」の2極化が見られると語る。

 同社が8月に実施したネット上でのアンケート調査でも同様の傾向が見られ、早い段階で注文することで割引が受けられる早割への関心の高さも確認できた。このため、同社では商品ラインアップ、早割、予約特典の3つの軸で2026年のおせちを展開していくことにしたという。

掛谷氏イチオシの「八百彦本店 おせち三段重(和洋中)」

 商品ラインアップについては、1万5000円までの低価格帯、スタンダードな2万5000円までの中価格帯、贅沢さを追求した2万5000円以上の高価格帯の3つの価格帯を設定して過去最大の35品の商品を開発。

 早割については、昨年の7品から10品に対象を拡大しつつ、受付期間も3日延長(今年の早割の受付は11月6日に終了)。これにより、予約数は前年比110.9%と好調に推移している。

 予約特典としては、令和8年にちなみ、ファミマオンラインでの予約限定で最大8万円分のファミマポイントが当たる「全員当選お年玉」企画を実施。こちらは12月22日の通常予約の受付締切までが対象となっている。

 掛谷氏は、数あるラインアップの中からイチオシの商品として、八百彦本店監修の三段重(和洋中38品目、4人向け、3万2184円~)、二段重(和洋30品目、3人向け、1万8360円~)、一段重(和風20品目、2人向け、1万778円~)を紹介。贅沢さを追求した冷蔵タイプのおせちになっており、二段重については昨年から1000円の値下げ、一段重も品目数を維持しながら価格を据え置くことで贅沢さとコスパの両立を図っている。

八百彦本店 おせち二段重(和洋)
八百彦本店 おせち一段重(和風)

 続いて登壇したデジタル事業本部 デジタル事業部 デジタルコマースグループの石川紘子氏は、昨年に続いて取り組んでいる「欲望おせち」と「背徳おせち」を紹介。いずれも冷凍での提供となる。

迎春おせち+選べる欲望セット
彩豊楽+丸ごとチーズにおぼれるキムチ鍋

 欲望おせちのカテゴリーでは、62品目の三段重に加え、すき焼き肉セットかボイルずわい蟹セットが付けられる「ぎをん や満文」監修の「迎春おせち+選べる欲望セット」(各2万1060円)、背徳おせちとしては、38品目の三段重に加え、キムチ鍋がセットになった「彩豊楽+丸ごとチーズにおぼれるキムチ鍋」(1万7820円)を用意し、従来のおせちの枠をはみ出しながら現代のニーズに対応している。

商品本部 デリカ食品部 惣菜・サラダグループ 掛谷守如氏(右)とデジタル事業本部 デジタル事業部 デジタルコマースグループの石川紘子氏(左)