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「コロナ セロ」、冬季オリンピックのロゴ入りパッケージ発売

野沢温泉村を舞台に期間限定イベントも開催

2025年12月10日 取材
冬季オリンピック仕様のCorona Cero(コロナ セロ)

 コロナビール(AB InBev Japan)は、12月19日からウインターキャンペーン「FOR EVERY GOLDEN MOMENT」を開催する。

 同社が展開するノンアルコール商品となる「Corona Cero(コロナ セロ)」は、ミラノ・コルティナ 2026 冬季オリンピックのワールドワイドパートナーとなっているが、今回のキャンペーンは同大会の開幕を記念して開催されるものとなる。

 キャンペーンでは、2026年1月中旬から同大会のロゴが入った「コロナ セロ 330mlボトル」や「コロナ セロ 330ml缶」が販売されるほか、12月20日~3月29日にかけて長野県野沢温泉村を舞台にスキー場や温泉街がコロナビールの世界観に染まる「WINTER ESCAPE IN NOZAWA ONSEN」が開催される。

 スキー場には、ゲレンデで焚火とともに木製ラウンジでコロナビールが楽しめる「HIKAGE POP UP BAR」が出現。コロナビールとの相性がいいフードメニューも提供される。営業時間は8時30分~16時30分。12月27日にはチルミュージックでリラックスできるイベントも開催される。

 また、野沢温泉スキークラブ監修の下、誰もいないまっさらなゲレンデを体験できる「FIRST TRACKS」が12月21日~3月8日の期間中に8回開催される。

 温泉街では、泉質や趣が異なる13か所の外湯の集印所をまわる「SOTOYU GOLDEN ROUTE」が楽しめる。HIKAGE POP UPが14か所目の集印所となっており、参加者には集めた数に応じてコロナ セロやオリジナルの手拭いなどがプレゼントされる。

 このほか、SNS(@CoronaExtraJPN)上では抽選で野沢温泉村への旅行券やスノーボード金メダリストの平野歩夢選手のサイン入りグッズが当たるキャンペーンも実施される。

 10日に開催された発表会にはマーケティング責任者のマヤ ケアンズ氏とコロナビール シニアブランドマネージャーのケイティ・キム氏が登壇し、キャンペーンを展開する狙いなどが紹介された。

マーケティング責任者のマヤ ケアンズ氏(左)とコロナビール シニアブランドマネージャーのケイティ・キム氏(右)

 ケアンズ氏は冒頭、2025年がコロナビール誕生100周年にあたるほか、AB InBevの日本法人が設立10周年を迎えたとして、その節目の年の7月にノンアルコールビール「コロナ セロ」が日本上陸したと振り返った。

 同社では2024年~2032年にかけてIOCとワールドワイドパートナーシップを結んでいるが、ビールブランドとして初のワールドワイドパートナーということになる。パートナーシップの背景には「コロナブランドは人生における本質的な豊かさや喜びを大切にしている。日々の喧騒から離れ、自然や人、大切にしたいこととの繋がりを改めて感じてもらうことを狙いにしている。オリンピックはまさにこの理念を表現している」と共有できる価値観があったとする。

 こうしたパートナーシップもあり、コロナ セロは2024年のパリ大会以降、展開国を19か国から55か国へと拡大し、ノンアルコールビール市場でのシェアを拡大。出荷量で2桁以上の成長を果たしたという。

 同氏は、その味わいの特徴について、「口当たりはクリスピーで爽やか。軽いボディで飲みやすい。ビールらしい喉越しと苦味がキリッと残る味わい。コロナ エキストラと同じように、ライムを挿してボトルから飲むという特別な体験をそのままに楽しめる。脱アルコール製法でアルコールのみを取り除くことで、おいしく爽やかな味わいだけを残している」と説明する。

 続いて登壇したキム氏は、「コロナはビーチのライフスタイルを象徴するブランドとして親しまれてきた。今回のキャンペーンでは、その精神を冬季のオリンピックにあわせて再解釈し、ブランドが大切にする繋がりやかけがえのない瞬間を、季節と場所を超えて、ビーチでも雪山のゲレンデでも味わえる、そして広がるということを伝えたい」と語った。

 そして、今回のキャンペーンでは“WINTER ESCAPE”をテーマにコロナならではのリラクゼーション体験を提供するとして、野沢温泉村での取り組みを紹介。似たようなポップアップバーは2016年に白馬エリアでも展開していたが、今回は場所を変え、温泉街を含む村全体とコラボする形に規模を拡大している。

 同氏によれば、パウダースノーや温泉の存在だけではなく、温泉街や100年以上の歴史を持つスキークラブの人々の地域の自然や文化を守りたいという熱意に共感したこともこの場所での実施を決めた理由になったとのことで、同時にヨーロッパを中心に定着しているスキーやスノーボードを楽しんだ後に食事やお酒を楽しむ「アプレスキー」というスタイルを通じて、冬のコロナビールの楽しみ方の認知拡大も狙っているという。

 ビーチや夏のイメージが強いコロナビールだが、冬にも楽しめることを提案していく。