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鮨さいとう・齋藤孝司氏監修の寿司ロボット「3110」が作るロール寿司を食べてきた

2026年10月30日 取材
オーディオテクニカ製のASM890AとASM260Aがベースのコンセプトモデル「3110」

「鮨さいとう」といえば、ミシュランの星を誇る日本最高峰の江戸前鮨のひとつ。その名店が、このたび寿司ロボットとタッグを組んだ。10月31日と11月1日の2日間、新宿住友ビルで開催されたカルチャーフェス「Family Style Japan 2026」に、新ブランド「NewRoll(ニューロール)」(AUTEC Inc.)がメインスポンサーとして参加。特設ブースで、齋藤孝司氏が監修したコンセプトモデル「3110」を世界初披露した。

前日に開催されたメディア向けレセプションへ

10月30日のレセプションでは「3110」が作ったロール寿司が振る舞われた

「NewRoll」は、アメリカを中心に25年以上寿司ロボットを展開してきた「AUTEC(オーテック)Inc.」が、今年10月に社名を変更したブランドだ。その開発母体は、ヘッドホンやレコードのターンテーブルなどで知られる音響機器メーカーの「オーディオテクニカ」。

 アナログレコードからCDへと移り変わる1983年、テイクアウト寿司の流行の兆しを捉えたオーディオテクニカは、音響以外の領域へ進出。1984年に家庭用すしメーカー「にぎりっこ」を発売しているので、実は40年以上の歴史を持つ。

NewRoll(AUTEC Inc.)代表取締役社長兼CEO 田中上千氏

 メディア向けレセプションでは、NewRoll(AUTEC Inc.)代表取締役社長兼CEOの田中上千氏に話を聞くことができた。

「これまでの寿司ロボットは、人手不足の解消や品質の均一化のために売られてきた。しかし今回は、はじめて齋藤さんをアンバサダーとして起用し、“ロボットが作ったおいしいお寿司を食べてもらう”をコンセプトにブランドを立ち上げた。ゆくゆくは家庭用を普及させ、一流の一皿を日常に、という文化を繋いで新しい定番を作りたい」とのこと。

「鮨さいとう」の齋藤孝司氏(写真提供:NewRoll)

 なぜ握りではなくロール(巻き寿司)なのかというと、握りは温度や湿度によって変わる魚の切り方などが難しいため、まずはロールからスタートしたのだという。

マシン全体が透明なスケルトン仕様の「3110」

 今回お披露目された「3110」は、既存のモデルをベースに開発されたコンセプトモデル。これまでの寿司ロボットはバックヤードに隠されがちだったが、お寿司がメインになるようにと、マシン全体が透明なスケルトン仕様になっているのが最大の特徴だ。

こちらは米飯シート成形・巻き機。上の部分にシャリを入れる
こちらが巻き寿司カッター。職人の包丁の動きを再現した上方向カットで巻きを潰さずに均一にカット可能

 米飯シートの成形から巻きまでを行なうマシンと、きれいに切り分けるカッターの2台で構成されており、キッチンに隠さずカウンターに置いても絵になるデザイン。透明なボディには「鮨さいとう」の文字が金色で刻まれている。世界に1台の特別モデルとして、本イベント以降は麻布台ヒルズ内の「鮨さいとう」に置かれているそうだ。

スケルトンのクリアなボディに金文字で刻まれた「鮨さいとう」のロゴ

 イベント会場の都合で機械を稼働できなかったため、実際にロボットが作っているシーンは見ることができなかったが、この機械を使えば、職人が作るよりも早いわずか15秒ほどでベースが巻き上がり、カットした後にトッピングを乗せて完成させることができるという。

ロボットによって作られたロール寿司が会場で披露された
ロボットが作ったとはいえ「鮨さいとう」のお寿司初体験。文句なしにおいしかった!
新ブランド「NewRoll」のロゴを背に、ロボットが作ったロール寿司を紹介する田中上千社長

ロール寿司の新ブランド「THE ROLL SAITO」

販売日: 2026年11月1日から毎週日曜(週替わり・数量限定)
販売場所: 麻布台ヒルズマーケット内「鮨さいとう」
価格:
・「極みの鮪 BOX」(6600円)
・「彩り BOX」(3800円)
・「和み BOX」(2000円)

 このプロジェクトの始動に合わせて、ロール寿司の新ブランド「THE ROLL SAITO」が立ち上がっている。ロール(巻き寿司)専門店は世界的に見ても珍しく、今後はこのブランドで世界展開やフランチャイズ、さらには家庭用マシンの普及を目指していく狙いだ。

 その第一歩として、麻布台ヒルズマーケット内「鮨さいとう」店舗にて、毎週日曜限定のポップアップ形式で数量限定の店頭販売がスタート。

 メニューは齋藤氏が仕入れている最高峰のマグロを贅沢に味わえるロール寿司で、1巻ずつ異なる味わいが8種類入った豪華な「極みの鮪 BOX」(6600円)のほか、3800円、2000円の計3種類のボックスがラインアップしている。

「極みの鮪 BOX」には、鉄火、中トロ、ネギトロ、雲丹トロ、トロいくら、トロキャビア、トロタク、トロタク大葉が美しく並ぶ

 普段は予約困難な名店の味と、最新テクノロジーの融合を気軽に体験できるチャンス。麻布台ヒルズの直営店が休みになる日曜にポップアップ運営されているので、興味のある人はぜひ日曜に足を運んで、ロボットが作ったおいしいロール寿司をテイクアウトしてみては?