おいしさの秘密と私のこだわり

スシローの「青森産生サーモン」、養殖でバージ船を国内初導入

スシロー 商品部仕入課の杉村昌彦氏(※手にしているのは今回のメニューとは別のサーモン)

 スシローは、5月12日にスタートしたフェアの中で「青森産生サーモン」を提供している。今回は商品部仕入課の杉村昌彦氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。

――どんな特徴があるのでしょうか。

杉村氏:荒れることの多い青森近海でていねいに育てられたサーモンは身が引き締まり、上品でほどよい脂のりがまさに絶品です。一度も冷凍していない“生”だからこそのもっちりとした食感をぜひ味わってください。

――養殖の現場に新たな仕組みが導入されたということですが。

杉村氏:「青森産生サーモン」の生産者であるオカムラ食品工業さまは、青森県の自然豊かな環境で大規模サーモントラウト養殖に取り組んでいる水産会社です。3月からは国内の養殖事業における新たな取り組みとして、国内初の“バージ船”という設備も導入されています。

 バージ船とは、いわゆる餌を積み込んだ給餌船です。海外の養殖事業では当たり前のように導入されていますが、国内では今回オカムラ食品工業さまが初めて導入をされました。

 このバージ船を導入することで今までは海が荒れると船がだせずに海上にある養殖場に餌をあげに行くことができず、サーモンの成長の機会を損失してしまう状況から、毎日、遠隔操作にて給餌が行なえるようになり、安定的・効率的にサーモンを育てることができることになりました。

 生育に関してはもちろん、雇用や漁師さんの安全性も確保できるような新たな取り組みです。新たな取り組みを加えて、大切に育てていただいた青森県産の生サーモンを全国のスシローで国産のおいしい生サーモンをお客さまにお届けしたいと思い、数年前から一緒に取り組みをさせていただいています。

青森産生サーモン

――こだわりのポイントは?

杉村氏:国産の生サーモンを使ったうまいお寿司を販売するために生産者さまとも中長期的な取り組みを通して、スシローのこだわりをお伝えさせていただいています。すばらしい養殖環境はもちろん、国産の生サーモンの生ならではのもっちりとした食感をお楽しみいただきたく、水揚げ後の加工にもこだわっていただき、全国のスシローにお届けしています。

――どんな人に食べてもらいたいですか?

杉村氏:お寿司を愛するすべての方に、おいしいサーモンをお届けします! ていねいに育てられた生サーモンのおいしさを、皆さまにぜひ知っていただければ嬉しいです。

――ありがとうございました。