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コメダの「シロノワール」を植物由来で実現。「プラントベース シロノワール」KOMEDA is □で発売

2021年7月15日 発売

KOMEDA is □で発売する「プラントベース シロノワール」

 コメダ珈琲店を展開するコメダは、原材料が100%プラントベース(植物由来)のデザート「プラントベース シロノワール」を、コメダのプラントベースブランド店舗「KOMEDA is □(コメダイズ)東銀座店」で7月15日に発売する。その発売に先駈け、7月12日にメディア試食会が開催された。

プラントベースのデニッシュパンと豆乳ソフトクリーム、メープルシロップでシロノワールを実現

 2020年7月15日に東京都中央区でオープンしたKOMEDA is □は、提供するドリンクやフードすべてが100%プラントベースとなっており、通常のコメダにはないアルコールメニューも提供するなど、コメダでも特別な存在の店舗となっている(酒類の提供は緊急事態宣言で一時休止中)。

晴海通り沿い、東銀座寄りの築地にあるコメダのプラントベースブランド店舗「KOMEDA is □ 東銀座店」

 ただ、KOMEDA is □には、コメダファンから見て一つ大きなものが欠けていた。それが「シロノワール」だ。

 シロノワールは、温かいデニッシュパンに山盛りのソフトクリームをトッピングし、甘いシロップをかけていただく、コメダの看板デザートメニューだ。シロノワールを目当てにコメダの店舗に通っている人も多いのではないだろうか。KOMEDA is □でも、シロノワールが食べたいという要望が多かったのだという。その声に応えるべく、1年ほどかけて開発を行ない、納得できるクオリティを実現できたことから、KOMEDA is □のオープンからちょうど1周年となる2021年7月15日より販売を開始することになった。

プラントベース シロノワールの見た目は、通常のシロノワールと変わらない。サイズはミニシロノワールと同じだ

 プラントベース シロノワールを実現する上で特に難しかったのが、デニッシュパンだったという。通常のシロノワールで使われているデニッシュパン同様の、表面がカリッとして中がふんわり、しっとりで厚みのあうデニッシュパンをプラントベースで実現するのが難しく、1年ほどかけて試行錯誤を繰り返すことで、ようやく納得のいくデニッシュパンにたどり着いたそうだ。

 生地は通常のデニッシュパン同様に、パン工場の職人が生地を手作業で折りたたんで64層に仕上げているという。見た目はもちろん、弾力のある食感とほんのり甘い味わいは、通常のデニッシュパンとほとんど変わらない美味しさだ。なお、デニッシュパンのサイズは、通常のミニシロノワールのデニッシュパンと同等となる。

プラントベース シロノワールのデニッシュパン。プラントベースでぶんわり厚みのあるデニッシュパンの再現が難しく、1年ほど試行錯誤を繰り返して作り上げたという

 また、デニッシュパンの上にトッピングされている山盛りのソフトクリームは、豆乳で作られたソフトクリームとなっている。こちらも見た目は通常のソフトクリームと違いを感じないが、食べてみると豆乳の味わいがストレートに感じられる点が大きな特徴となっている。口に入れた瞬間にスッと溶けるなめらかさと、口いっぱいにひろがる豆乳のやさしい風味で、通常のソフトクリームにはないさっぱりとした味わいと感じる。甘さが控えめとなっている点も、豆乳らしい味わいが強調されるポイントだ。

豆乳で作った豆乳ソフトクリームをトッピング。甘さ控えめで、豆乳の味わいがストレートに感じられるさっぱりとした味わいが特徴だ

 シロップには、通常のシロップとは異なり、サトウカエデの樹液100%のメープルシロップが使われている。メープルシロップ特有の風味と比較的強い甘みは、さっぱりとした豆乳ソフトクリームやデニッシュパンとの相性がとてもよく、味わいを大きく変えてくれる。メープルシロップの甘みとコクが加わることで、それそれを単体で食べる場合とは異なる一体感が生まれ、シロノワールらしさが一気に高まると感じた。

 このほか、通常のシロノワールにはさくらんぼがトッピングされているのに対し、プラントベース シロノワールではラズベリーがトッピングされる。この点も、通常のシロノワールとの違いを示す特徴となっている。

シロップには、サトウカエデの樹液100%のメープルシロップを使用
メープルシロップ独特の味わいと甘みが加わることで、シロノワールらしさが一気に高まる
ラズベリーをトッピングすることでも、通常のシロノワールとの違いを表現
100%アラビカ種のサステナブルコーヒー豆を使用した「コメダブレンド」など、ドリンクとの相性も抜群だ

7月19日までの5日間、1日先着50名にプラントベース シロノワールを半額で提供

 プラントベース シロノワールは、通常のシロノワールと全く変わらない味わいを再現しているわけではない。特に、豆乳ソフトクリームは、通常のソフトクリームと味わいが大きく異なっている。シロノワールに慣れ親しんでいる人が初めてプラントベース シロノワールを口にすると、やや驚くかもしれない。

 おそらく、味わいを通常のソフトクリームに近づけることも可能だったはずだ。しかしこの豆乳ソフトクリームは、あえて豆乳らしさを残した味わいにしているのだという。これには、プラントベースであることをより強く印象づけるという狙いもあるのだろう。

 ただ、ひと口めこそ、ちょっと違うかな、と感じたとしても、メープルシロップのコクや甘みが加わり、温かいデニッシュパンと一緒に食べる進めることで、シロノワールらしさが一気に感じられるようになる。100%プラントベースで、これだけのシロノワールらしさが感じられる味わいを再現している点は、素直に驚かされる。シロノワール好きなら、一度は味わってほしいと感じた。

 プラントベース シロノワールは、冒頭でも紹介しているように、7月15日から東京都中央区のKOMEDA is □のみで販売する。価格は880円。また、7月15日から19日までの5日間、ドリンクを注文した1日先着50名にプラントベース シロノワールを半額で提供する、オープン1周年記念イベントも行なう。