ニュース
ジャパンフリトレー「マイクポップコーン」65周年の集大成「オリジナル極みだし味」発売
専門家による「忖度なしの最終評価会」も実施
2022年8月24日 17:59
- 2022年8月29日 発売
ジャパンフリトレーは、「マイクポップコーン」65周年の集大成としてロングセラー商品「バターしょうゆ味」を超えを目指した新定番商品「オリジナル極みだし味」を8月29日に発売するにあたり、新商品発表会を開催した。
2030年度のポップコーン売り上げは3倍を目指す
まず初めに、ジャパンフリトレー 代表取締役社長の松田光弘氏が「マイクポップコーンは、1957年の発売から65周年を迎え、国内のスナック菓子の中では最も長く存在しているロングセラーブランドの一つで、ポップコーンのリーディングカンパニーとして歩んできた」と説明。
さらに、スナック菓子の美味しさはそのままに、カラダ思いでカラダにうれしい価値を加えた「fine snack(ファインスナック)」と位置付けているという。ポップコーンは、美味しさ、食物繊維、楽しさという3つの価値を持っているのにもかかわらず、その価値を発信してこなかった反省があるといい、これからは積極的に発信していき、2030年度のポップコーン売り上げは3倍を目指すと述べた。
ロングセラー商品「バターしょうゆ味」を超えを目指す「オリジナル極みだし味」
次に、ジャパンフリトレー 商品本部 商品部 ブランド課の大濱貴子氏は、今回発売する「マイクポップコーン オリジナル極みだし味」について「ロングセラー商品『バターしょうゆ味』を超えを目指し、構想期間は3年、当社史上最も多くの開発者を総動員し、開発期間もかけ総力を挙げて取り組んだ」と熱く語った。
マイクポップコーンの始まりは、1957年に日本で最初にポップコーンを製造・販売したマイクポップコーン有限会社。創業当初から「バターしょうゆ味」が販売されていたわけではなく、塩味やキャラメル味が展開されていた。1983年に日本人の嗜好に合うものとして、北海道の焼きとうもろこしをヒントに「バターしょうゆ味」が登場した。
しかし、「バターしょうゆ味」の確立と同時に、この味に匹敵する超える新しい定番商品を生み出すことが大きな課題となり、これまで過去にスナック菓子の定番で受け入れられていたチーズ味やのり塩味コンポタージュ、地域に親しまれてる味など、数多くチャレンジしてきたが、なかなか納得する新しい定番商品を生み出せていなかったという。
そこで、マイクポップコーン65周年の集大成として、「バターしょうゆ味」を超える意気込みで新しい定番としての開発に挑み、発売に至った。
「オリジナル極みだし味」には、3つのポイントがあり、1つめは塩味とうま味の黄金比、2つめは日本古来の味「煎り酒」からヒントに開発、3つめはまた食べたくなる連食性の追求だ。
長年愛される商品には秘密があり、“マイクポップコーンならでは”の塩味とうま味の黄金比を見つけ出した。開発には、カルビーCTO兼ジャパンフリトレー開発責任者の伊藤政喜氏のこれまでの経験値を注ぎ込み、日本人の舌に刻まれた味として醤油よりも歴史が古い、煎り酒の調味料をヒントに開発したという。
スナック菓子には企業秘密の塩味とうま味の黄金比がある!
続いて、カルビーCTO兼ジャパンフリトレー開発責任者の伊藤政喜氏が登壇し、「スナック菓子には、塩味とうま味の黄金比があり、これが非常に重要なキーになってくる。このバランスが多くの人が美味しいと感じられるポイントとなり、今までの経験や研究から数値的に見出している」と説明。
煎り酒にたどり着いた経緯は、江戸時代から続き日本人の食生活に結びついている調味料である醤油に立ち返り、江戸時代以前の調味料を調べていったという。煎り酒は、室町時代から脈々と伝わってきた調味料で、酒、鰹節、梅干しを原料に作られている。
ここからヒントを得て、ダイレクトに塩味を感じた後、うま味や酸味のキレにつながり、また食べたくなる連食性を考えて構成したという。
同氏は開発を始めた20代のころを振り返り、「先輩にこんなものができました、どうですか、と持って行くと『丼ぶり一杯食べたか』必ず聞かれ、これが今考えると連食性。ちゃんと丼ぶり一杯食べられるような味になっているか、というようなことを言われたのを未だに思い出す」と語った。
日本料理のプロからお菓子勉強家、AI技術を用いた味覚センサーが登場。忖度なしの最終評価会
最後に、日本料理のプロからお菓子勉強家、AI技術を用いた味覚センサーが登場し、忖度なしの最終評価会が行われた。
審査員は3人で、日本料理店「割烹すずき」店主料理人の鈴木好次氏、お菓子勉強家の松林千宏氏、AI技術により人間の味覚を再現した味覚センサー「レオ」とその開発者の鈴木隆一氏。
それぞれ試食を行ない、一言をフリップに表し、コメントをした。
鈴木氏は「香りが鼻から抜けて、これはすごく美味しい。それと、大人もお子さんも、すごく楽しめる味だなと思った」と述べ、一言で「温故知新」と表した。
松林氏は、「あなたはついつい食べたくなーる!巧妙な連食性」と表し、「3週間毎日ポップコーンを食べていたが、最初の塩味、うま味、そして最後の梅の酸味でキレ味がよいので、ついついまた食べたくなってしまう、手が伸びてしまう」と述べた。
鈴木氏は、「日本人の味覚に合った味。例えるならポップコーン界の味噌汁」と表し、味覚センサー「レオ」の分析結果を説明。塩味とうま味のバランスが取れており、コクの数値が高く、「オリジナル極みだし味」に近い味のチャートは、味噌汁や醬油ラーメンという。一方、「バターしょうゆ味」はビーフステーキ、フライドチキンと味のチャートが似ており、やみつきになる強い味とのこと。
3者による忖度なしの最終評価会を経てブランドマネージャーの大濱氏は、「日本人に愛される味、ついつい食べたくなる、連食性というとてもうれしいコメントいただいて本当に心強い。自信がついた」とうれしそうに語った。
「マイクポップコーン オリジナル極みだし味」は、8月29日より順次店頭に展開予定。