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ワコール、食のECサイト「ワコールスプーン」開設。下着メーカーならではの視点でバイヤーが厳選

内面を含めた自分らしい美しさ・彩りある生活を提案

編集部：濱野紗妃

2023年4月18日 17:13

2023年4月18日開設

「WACOAL SPOON（ワコールスプーン）」サービス開始

　ワコールは「からだとこころに幸せを運ぶ」をコンセプトに、食品や食卓まわりの雑貨を取り寄せできるモール型ECサイト「WACOAL SPOON（ワコールスプーン）」を開設した。

　取扱商品は、スイーツ、惣菜などの食品と雑貨を合わせた6つのカテゴリで計103の販売元、550品を展開（4月10日時点・季節に応じて変更）。ワコールがプラットフォーマー、生産者が販売元となり、ユーザーがサイト内で決済すると販売元から商品が直送される。

取扱商品一例

取り寄せグルメを実際に試食！

　サイト開設にあたり4月18日に開催された試食会に記者も参加し、一部商品を試食してきた。なんと、事前に回答したアンケート内容をもとに1人ひとり試食内容が異なり、専用のプレートが用意された。

　プレートは「低糖質やグルテンフリー関連」「プラントベースフードや腸活関連」「産地や製造工程へのこだわり」の全3種。

ウェルカムドリンクがお出迎え。この時点でワクワク

「和紅茶」（井上茶寮）

「有機桑茶」（永源寺マルベリー）

「有機明日葉茶」（永源寺マルベリー）

「スパークリングミード」（はちみつ工房）

事前に回答したアンケート内容をもとに、1人ひとり試食内容が異なる

　記者は産地や製造工程にもこだわっている商品がのったプレートを試食した。「自然栽培おからドーナツ」は、やさしい味。おからがギュッと詰まっており1個でもボリューム感がある。「マドレーヌグラデーション」はまず、見た目がかわいらしい。表面のチョコレートとマドレーヌの相性がよく、一口ひとくちをじっくり味わいたい上品な甘さだった。

左から「自然栽培おからドーナツ」（Paradice Gelato&Donuts）、「マドレーヌグラデーション」（ショウダイビオナチュール）

「有機モリンガ茶」（永源寺マルベリー）

バイヤーの一言付き

ワコールならではの視点でセレクトしたアイテムをそろえる

株式会社ワコール執行役員販売本部通信販売事業部長藤村努氏

　試食会と合わせて開催された発表会では、「ワコールは創業以来、下着を中心として、からだとこころが一番近いところでお客さまに商品サービスを提供してきた。同サービスはそのワコールだからこそできるもので、食に関しても安心で美味しく、お客さまの生活をより豊かにできるものをお届けし、自分らしく彩りのある生活をしていただきたいと思う」と執行役員販売本部通信販売事業部長の藤村努氏がローンチへの想いを語った。

サイト名の由来

株式会社ワコール販売本部通信販売事業部 WACOAL SPOON事業推進課長後藤真由氏

　同サイトの企画背景について、販売本部通信販売事業部 WACOAL SPOON事業推進課長の後藤真由氏は、「2022年3月の新会員サービス『ワコールメンバーズ』のスタートを見据え、会員基盤を活かしたサービスの提供を2020年年末に開始。会員の興味関心やワコールに期待されているサービスを明らかにするため、2021年7月ごろにワコールメンバーズへアンケート調査実施。カルテ情報や購買履歴からだけでは見えない気持ちや本音を聞いた」と説明。

「ワコールメンバーズ」の会員は500万人以上いるという

　そこで見えてきたのは、「食」に関心があること、体験したり今後試したいサービスについて「食品の取り寄せ」が一番多く、社会課題や食にまつわる課題への関心も高いことが分かったという。

　これらのことから、ワコールメンバーズに喜んでもらえるサービスの可能性として、ワコールらしい視点でセレクトした「食品」を取り寄せできるサイト、美と健康や社会課題にまつわる情報も充実したサイトが誕生した。

　サイトでは1人ひとりのライフスタイルに合わせで「シーン別」で検索することができ、ものづくりへの想いやストーリー、サステナブルな取り組みなどの情報を発信する。

　オープン時は約100店、以降毎年約50店の販売元を開拓してくとのことで、アイテムやカテゴリ、限定販売商品などの拡大を目指すとしている。ワコールならではの視点で安心で美味しい食品、食卓周りの雑貨を届けることで「より内面も含めた自分らしい美しさや、彩りのある生活を応援する」と展望を述べた。

サイト開設を記念したキャンペーンも実施

販売元の現地に行って直接顔を合わせたからこそ、分かることがある

株式会社ワコール販売本部通信販売事業部 WACOAL SPOON事業推進課バイヤー小野寧莉氏

「WACOAL SPOON」開設にあたり、社内公募で4人のバイヤーが選ばれたという。そのうちの1人である小野寧莉氏は、「現地へ直接行かなくてもオンラインで商談できる便利な時代だが、顔を合わせたからこそ分かること、販売元の想いやストーリーなどがあった。直接話してWACOAL SPOONに共感いただいた上で出店してもらいたい」と語った。

全国各地へ直接赴いたという