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ミツカンで一番売れている商品は「納豆」! うなぎの味と香りを再現した「うな重納豆」が今夏も発売

2023年6月14日 開催

2023年7月10日~8月31日 販売

座談会のはじめは、ぽん酢スカッシュで乾杯

 Mizkan(ミツカン)は6月14日にメディア向け座談会を開催し、同社で一番売れている商品は「納豆」であることなど最新情報や開発エピソードなどが披露された。

 創業1804年に酢屋として創業した同社は、酢やぽん酢以外にも、つゆや納豆など、さまざまな商品カテゴリを展開している。

 そのなかでも、ミツカンで一番売れている商品カテゴリーが納豆とは、意外かもしれない。ミツカンが納豆事業に参加したのは、1998年。最初に「金のつぶ」ブランドを立ち上げたが、ミツカンの名前を表に出していなかったという。その後、M&Aを中心に買収し、くめ納豆などさまざま展開している。

ミツカンで一番売れている商品カテゴリーは、納豆

 近年は、たれにだし醤油以外の味が付いたフレーバー商品に力を入れているそうで、「たまご醤油だれ」が売り上げ1位という。2位はゆるいパッケージが人気の「とろっ豆」。

株式会社Mizkan マーケティング本部マーケティング企画2部 佐々木楓氏

 マーケティング本部マーケティング企画2部の佐々木楓氏は、数ある納豆のなかでも「特にぶっ飛んだ商品」は「金のつぶ うな重納豆 3P」と語る。

うな重のような味わいを再現した「金のつぶ うな重納豆 3P」

「うな重納豆」は、ご飯にかけるとまるでうな重のような味わいが楽しめる納豆で、うな重のような味がする驚きと、ご飯によく合う美味しさを楽しめる。

 うな重の美味しさを探るために、最初は経費でうな重が食べ放題なことに大喜びだったそうだが、徐々に胃が疲れて、開発時以来、うな重がちょっと苦手になってしまったと佐々木氏。

 納豆の中にダイレクトにうなぎを入れることができないため、目標とした美味しさは「ダクトのにおい」。うなぎ屋のダクトを嗅ぎまわって、うな重の美味しさとは何かを研究したそうだ。

 開発者は、生のうなぎをさばいて焼くところからスタートし、焼いて抽出された油やエキスを参考に、納豆のたれの味づくりに着手した。

 記者も試食してみたが、山椒をかけると香りはたしかにうな重だ(味・香りの感じ方には個人差がある)。納豆の臭みよりも、甘いたれの方がやや前面に出てきて、“うな重のような贅沢感”を感じられる。山椒の小袋は付いていないので自分で用意する必要があるが、絶対に山椒をかけて食べたほうが美味しい。

山椒をかけると香り高くなり、甘いたれとよく合う

 さらに佐々木氏は、うな重納豆のおすすめの食べ方3選を教えてくれた。1つめは、うな重納豆と焼きおにぎり、のり、山椒の組み合わせ。香ばしさで、うな重感がアップするという。2つめは、うな重納豆と厚焼き玉子、のりで、うまき風。3つめは、うな重納豆ときゅうり、生姜、お酢でうざく風になるという。

 うな重納豆は去年に引き続き、今年も数量限定で7月10日~8月末ごろまで販売予定という(売り切り次第終了)。価格は235円。昨今の物価上昇を受け、“最安うな重・ジェネリックうな重”こと「うな重納豆」の人気が高まるかもしれない。見かけたら、アレンジも含め試してみては。

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