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ファミマ、進化系中華まん「こんがりビストロまん とろ~りチーズカレー味」

2023年9月19日 発売

こんがりビストロまん とろ~りチーズカレー味

 ファミリーマートは、“進化系”をうたう具材が見える中華まん「こんがりビストロまん とろ~りチーズカレー味」を9月19日に発売する。価格は168円。

 同商品は、2月に東北地方の約1000店舗でテスト販売されていたが、好評だったことから全国展開されることになった。

 通常の中華まんは割らないと具材が見えないが、今回の商品は天面に生地がなく、具材が見えるようになっている。蒸したあと、焼き上げることで具材の香ばしさを強調しているのが特徴となる。

 商品本部 FF・スイーツ部 カフェ・スチーマーグループの藤原由江氏によれば、中華まんは他社でも同様に取り扱っており、見た目での差別化が難しい。このため、新しい価値を創造し、新たな柱となるような商品を開発することが近年の課題になっていたという。

ファミリーマートの中華まんシリーズ

 加えて、ファミリーマート全体で男性の利用比率が高いが、中華まんを購入する人は男:女=52:48となっており、女性の需要を取り込める商品と考え、見た目や味わいで今まで購入していないユーザーにアプローチすべく、今回の商品の開発を進めてきた。

 また、時間帯別では、朝、昼、夕方のタイミングで中華まんが購入されることが分かっており、間食の時間帯で強みを発揮できる商品としても期待しているという。

 藤原氏は、「生カヌレ」や「とじない親子丼」など、定番商品が形を変えて登場する“進化系グルメ”の流行もあることから、SNSなどでも映える見た目にも注目してほしいと語る。

商品本部 FF・スイーツ部 カフェ・スチーマーグループの藤原由江氏

 味わいとしては、20種類の香辛料を使ったカレーに、伸びのあるモッツァレラ、旨みのあるゴーダ、コクのあるパルメザンの3種のチーズが使用されており、焼き上げる工程により、具材やチーズの旨みや香ばしさがアップしている。生地と具材の比率は1:1となっており、一口目から具材にリーチできる。

 一見すると惣菜パンのようにも見えるが、生地自体は中華まんのものを焼き上げることを考慮して微調整して使っており、食感としては中華まんならではのモッチリ感が楽しめる。

 同社では、発売にあわせて店頭で販売している商品と組み合わせたアレンジレシピも考案。「ファミから(塩)」や「ファミマル ミルクチョコレート」をのせて食べることを推奨している。抽選で4万名に同商品の無料クーポンが当たるSNSキャンペーンも実施される。

アレンジレシピ

 藤原氏は、定番の肉まん、黒豚まんに次ぐ看板商品として「こんがりビストロまん」シリーズを育てて行き、中華まんの中で売上3位以上に入れることを目指したいとしている。

 14日に開催された説明会では、このほかに10月に発売する予定の中華まん2品の予告もあった。「町中華の肉あんかけまん」が10日に、「ゆず胡椒肉まん」が24日に登場する予定。詳細については改めて案内するとしている。

町中華の肉あんかけまん
ゆず胡椒肉まん