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ファミマ、アロマフレスカ 銀座の原田シェフ監修のパスタを発売

麺を改良し、ファミマ・ザ・シリーズからも2つのパスタが登場

2023年11月28日 発売

「アロマフレスカ 銀座」の原田慎次シェフ(左)と商品本部 デリカ食品部の笠原真輔氏(右)

 ファミリーマートは、麺を改良した“絶品パスタ”3商品を11月28日に発売する。

 同社では、パンやデザートなどのカテゴリーでプライベートブランドのファミマ・ザ・シリーズを展開しているが、そのラインアップにパスタが加わることになる。

 同シリーズからは、「ファミマ・ザ・ミートソース」(460円)と「ファミマ・ザ・ナポリタン」(430円)の2商品が登場。さらに、イタリアンレストラン「アロマフレスカ 銀座」の原田慎次シェフが監修した「濃厚チーズソースと完熟トマトのパスタ」(598円)が発売となる。

 商品本部 デリカ食品部の笠原真輔氏によれば、今回のリニューアルでは、商品名だけでなく、麺を改良。一定の基準を満たした良質な小麦を使用し、プリッとした弾力としなやかな麺を目指したという。「ファミマ・ザ・ミートソース」と「濃厚チーズソースと完熟トマトのパスタ」では1.6mm、「ファミマ・ザ・ナポリタン」ではやや太めな1.8mmと、各メニューに適した太さの麺が用いられている。

 過去に同社の冷凍パスタを監修したこともある原田氏だが、「チルドのパスタは冷凍よりも難しい。一昔前に比べたら麺もソースも段違いにおいしく進化しており、引き受けることにした」と振り返る。

 ファミマ・ザ・パスタとして販売される2品について、笠原は「消費者のニーズを調査したところ、ダントツで人気が高いのがミートソースとナポリタン。万人が好む王道のメニューで、ファミマとしてのこだわりを入れながら展開していく」と語る。

 ミートソースについては、トマトソースとデミグラスソースのバランスを調整し、使用するひき肉のサイズ感をアップすることで食べごたえを実現。フォンドボーや赤ワインで味に深みを持たせ、麺の下にバターソースを忍ばせることで、電子レンジで温めた際に風味が強調される仕掛けになっている。

ファミマ・ザ・ミートソース

 ナポリタンは、ケチャップとトマトソースを麺に絡め、香ばしく炒め、洋食屋の味わいを目指した。ジューシーさが感じられるようにトマトソースの量を増やしながら、唐辛子や玉ねぎを炒めて甘みや辛みを付け、野菜だしを加えることで自然な甘みを表現。アクセントとしてウスターソースとマーガリンを使うことで、やみつき感を演出したという。

ファミマ・ザ・ナポリタン

「濃厚チーズソースと完熟トマトのパスタ」を監修した原田氏によれば、最初のオーダーは“チーズ系のパスタ”だった。当初、同氏がイメージしたのは4種のチーズを使用した“クワトロフォルマッジ”だったが、チーズだけだと重たく、食べ飽きるという面があるため、トマトソースを組み合わせることにしたという。

濃厚チーズソースと完熟トマトのパスタ

 しかし、トマトを使ったことで平坦な味となってしまったため、結果的に4種類ではなく7種類のチーズ(モッツァレラ、パルミジャーノ、ペコリーノ、マスカルポーネ、パルメザン、ゴーダ、ゴルゴンゾーラ)を使用することに。

 原田氏が「見た目はチーズだけに見えるが、混ぜると中からトマトが出てきて、トマトクリームのようなパスタになる。これまでにない新しいパスタができた」と語るように、白いチーズの下に赤いトマトソースが隠れており、混ぜることで見た目で驚き、食べてそのおいしさに驚く仕掛けが面白い。

白いチーズの下に赤いトマトソースが隠れている

 このほか、ベーコンをわざと細かくして混ぜあわせることで、風味をしっかりと感じられるように工夫。塩分を少なめに作るという裏のコンセプトもあり、実際に塩分を測定すると2.6gになったという。

 同氏のオススメは、温泉卵をトッピングする食べ方。開発段階では卵黄を入れたかったが、商品の性質上難しかったということで、それ以外にもソーセージを足すなど、さまざまな具材を追加してアレンジを楽しんで欲しいとしている。

 なお、今回の商品の発売にあわせ、容器についても見直しが行なわれている。従来は木目調のものが使われていたが、今回は白いものに変更。あわせてバイオマスプラスチックを配合し、薄肉化を行なうことで、石油由来のプラスチックの使用量を年間約93t削減できるとしている。

 発売の翌週となる12月5日~11日には、パスタを含む麺類の商品を50円引きで販売するセールも実施。ファミペイの利用で、さらにファミペイボーナス50円相当が還元される。