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JA全農、なかやまきんに君を和牛応援団長に任命

「ちょっといい日に和牛をたべよう!」を合言葉に和牛の消費喚起

2023年11月28日 発表

和牛応援団長に任命されたなかやまきんに君(左)と全国農業協同組合連合会 代表理事専務の桑田義文氏(右)

 JA全農(全国農業協同組合連合会)は11月28日、お笑い芸人のなかやまきんに君を和牛応援団長に任命した。

 JA全農によれば、和牛農家の経営は生産コストの高止まりと枝肉相場の低迷により厳しい状況が続いているが、口蹄疫や東日本大震災の影響により2010年をピークに減少していた飼養頭数が生産基盤強化策により2016年から回復傾向にあるという。

 しかし、近年のコロナ禍や物価上昇などの経済環境悪化により、和牛の消費を支えてきた外食需要が減少。和牛の安定した供給体制が生産者の首を締める状況になっているとする。

 このまま和牛の需要が低迷した状況が続くと、生産農家が経営危機に陥り、おいしい和牛が食べられなくなるという危機感から、JA全農では11月29日の「いい肉の日」をきっかけに和牛消費喚起キャンペーンを展開することにした。

 11月29日~12月31日にかけて、全国約1000店舗で和牛の購入者に抽選でカセットガス スモークレス焼肉グリル「やきまるII」を100台プレゼントするキャンペーンや、全農グループ直営飲食店舗で和牛をお得に食べられるフェアを実施。11月28日~12月15日には、JAタウンで和牛とやきまるIIの特別セット販売も行なう。

 今回のキャンペーン展開にあわせ、なかやまきんに君を和牛応援団長に起用。「ちょっといい日に和牛をたべよう!」を合言葉に、和牛の消費喚起を行なっていく。

 28日に都内で開催された任命式に登場したなかやまきんに君は、「牛肉は筋肉づくりをする人にとっては欠かせない食材の一つ。まずはたんぱく質。20種類のアミノ酸で構成され、亜鉛や鉄分も含まれている。和牛のバランスのいいサシは、カルニチンというアミノ酸で、脂肪を燃焼するときに摂らないいけない」とボディビルダー目線で和牛への愛を熱く語った。ボディビルの大会に出る前には食事を制限するが、終わったあとにまず食べたいのは和牛だという。

なかやまきんに君

 現状の和牛を取り巻く状況の解決を目指し、「和牛は値段がちょっと高い。毎日は食べられないが、頑張った日のご褒美として、食べる日を決めて、それを目標に頑張る。誕生日や何かの記念日に和牛を食べていただきたい」と提案。

「テストでいい点数がとれた日、仕事がうまくいった日、笑いがとれた日……この先何年も食べられないのではないか……やかましい!」とお笑い芸人らしく会場を盛り上げ、「今日は和牛の日になりそう」と胸をなでおろしていた。