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サントリー、2024年度「森と水の学校」&20周年特別企画「大人の『水育』体験」募集開始
「出張授業」体験会も開催
2024年5月28日 19:54
- 2024年5月28日 募集開始
サントリーホールディングスは、水とそれを育む森のはたらきや水や森を守ることの大切さを伝える「水育(みずいく)」を行なう「森と水の学校」参加者の募集を開始した。
今回募集するのは「白州校(山梨県)」「北アルプス校(長野県)」「奥大山校(鳥取県)」「阿蘇校(熊本県)」およびオンライン参加ができる「リモート校」の5校。
また、水育20周年を記念しして「大人の『水育』体験」として20年前に小学生だった20代、30代の大人を対象にした「森と水の学校」を各現地校1日限定で実施する。
2024年度「森と水の学校」
開催日程: 2024年6月~8月の土日祝日を中心に各校複数の日程で開催
参加費: 無料
対象:
[白州校/北アルプス校/奥大山校/阿蘇校]小学校3~6年生と保護者
[リモート校]小学校1~6年生と保護者
定員:
[白州校/北アルプス校]各回30名
[奥大山校/阿蘇校]各回40名
[リモート校]各回40名
※先着順、定員になり次第終了
Webサイト: サントリー水育「森と水の学校」
20周年特別企画「大人の『水育』体験」
申し込み日程: 2024年5月28日~6月17日
開催日程: 2024年8月3日(白州校)、8月4日(奥大山校)、8月11日(北アルプス校)、8月12日(阿蘇校)
参加費: 無料
対象: 20代、30代
定員: 各日30名 ※応募者多数の場合は抽選
Webサイト: 大人の「水育」体験
募集開始に合わせて「森と水の学校 出張授業」の体験会を実施。体験会ではサントリーホールディングス サステナビリティ経営推進本部(地域共創)部長の橋本智裕氏が登壇し、サントリーが実施している水育の取り組みについて語った。
サントリーが実施している水育は次世代を担う子供たちに水の大切さを教え未来に水を引き継ぐために何ができるのかをともに考える次世代環境教育プログラム。「サントリー 天然水の森」の始まりの地である阿蘇で2004年から開始し、今年で20周年を迎える。
サントリーはサステナビリティビジョンとして「人と自然と響き合い、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命の輝き』をめざす」とうたっており、人と自然の調和の重要性を訴え、なかでも水に関する啓発に優先して取り組んでいるという。
世界では水不足が深刻な問題となっており、2050年には世界で50億人以上が深刻な水不足に見舞われる予測も出ている。日本は水資源は豊富だが、農作物の大半を輸入に頼っており、世界の水不足問題は日本社会に直結して影響を与えることになる。
水は人々の生命や生活を支えるうえで貴重な資源であり、サントリーグループの企業活動の源泉であるとし、「天然水の森」活動を2003年から20年以上続けているという。
熊本にビール工場を建設したことからスタートし、阿蘇の森の管理を始めたのが契機。現在では国内工場でくみ上げる地下水量の2倍以上の水を涵養する「ウオーター・ポジティブ」を実現している。
また、水資源の保存は生物多様性とも密接にかかわっており、環境省の「自然共生サイト」に単一企業としては最多数の認定を受けているとの話だ。
続いてサントリーホールディングス サステナビリティ経営推進本部 天然水の森グループ スペシャリスト 市田智之氏が登壇し、「水育」についての具体的な取り組みを解説した。
水育の取り組みが始まったのは2004年からで、最初は子供の体験の場としてスタートし、キャンプ活動のような形態だった。2009年から次世代環境教育として体系化。参加者を小学校3年~6年とその保護者とし、プロによる運営で教育プログラムを体系化したという。
内容としては「サントリー 天然水の森」を主な舞台に、森の探検や水に触れる体験を通して学ぶ「森と水の学校」と、小学校内の授業で映像や先生との対話をとおして学ぶ「出張授業」の2つを中心に活動していると語る。
2012年には学年単位の集合型から学校教員と連携したクラス単位の授業型に変更になり、学習指導要領に合わせた形態に。
2020年のコロナ禍を契機にリモート校も創設。基本である双方向コミュニケーション授業の形態はそのままに、どこからでも参加できるオンライン授業として水育を推進している。
活動は海外にまでわたり、ベトナムをはじめとしてアジア・欧州・オセアニアの8か国に展開。累計参加者は国内外で58万人を超えているとのこと。
国内だけでも「水育」参加者は累計25万人を超え、2024年度の参加者数も前期比119%と順調に増加しているという。
体験会では実際に「森と水の学校」で行なわれている授業の内容を流し、森の土の質の違いが水の循環にどういう影響を与えるかの実験も行なった。