ニュース

ファミマ、FAMIMA CAFÉの「モカブレンド」リニューアル

高温短時間焙煎でモカの華やかな香りを引き出す

2024年10月22日 リニューアル

エチオピア大使館 ダバ・デベレ・フンデ大使(左)とファミリーマート 商品本部長補佐の木下紀之氏(右)

 ファミリーマートは、10月22日にFAMIMA CAFÉの「モカブレンド」をリニューアルする。Sサイズ140円、Mサイズ210円という価格に変更はない。

 同社では、2019年10月にFAMIMA CAFÉのスペシャルティコーヒーとしてモカブレンドを発売。2020年2月から世界的なバリスタの粕谷哲氏監修の下、世界一おいしいコンビニコーヒーを目指して豆の選定や焙煎、抽出にこだわった商品を開発してきた。

 2020年10月には高級モカブレンド、2022年11月には“香る焙煎”でおいしさを追求した新たなモカブレンドを発売。2023年6月にはアイスのモカブレンドの販売をスタートし、同年11月までにモカブレンドシリーズだけで6200万杯を販売してきた。

 エチオピア・イルガチェフェ産の豆を60%使用するところは従来通りだが、今回のリニューアルでは、モカの特徴とされる華やかな香りを引き出すため、焙煎の手法を変更。香る焙煎よりもさらに高温短時間で焙煎することで、今まで以上に豊かな香りを感じられるようにしたという。

モカブレンド

 商品本部長補佐の木下紀之氏によれば、香気成分分析で実際に従来商品と比較したところ、華やかな香りの成分が16%向上している。10日に開催された発表会では、新旧の飲み比べを行なう機会があったが、新商品ではたしかにモカの香りが豊か感じられることが分かった。

 22日から商品が入れ替えられるため、なかなか飲み比べを行なうことはできないが、東京ビッグサイトでは9日~11日にかけてアジア最大級のコーヒーに関するイベント「SCAJ2024」が開催されており、同社ブースで飲み比べができるようになっている。

SCAJ2024のファミリーマートブースでは飲み比べが行なえる

 なお、同社では、豆の産地となるエチオピア支援として、今春から1杯につき1円を寄付するプログラムを立ち上げている。木下氏は、「社員がエチオピアを訪問し、教育環境が整っていないという課題を伺い、支援できないかと考えた。エチオピアの学校にはトイレが少なく、わざわざ家に帰る、それが理由で学校に行きたくないという生徒がいるとのことで、トイレを増設する支援を行なった。あわせて教科書の寄贈も準備している」ことを紹介した。

 また、11月中旬からは全国の店内にコーヒー豆のかすを再利用した脱臭ポットを設置。同社では、この取り組みにより、年間4180万トンの豆かすを再利用できるとしている。

コーヒー豆のかすを再利用した脱臭ポット