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ロイヤルホスト、日本酒「獺祭」とのペアリングを楽しむ新メニューを食べてみた
「Good JAPAN 日本の恵みと獺祭と」
2025年4月16日 07:00
- 2025年4月16日 開始
ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」は、瀬戸内・四国を中心とした国産食材のおいしさと日本酒「獺祭」(山口県岩国市)とのペアリングを楽しむフェア「Good JAPAN 日本の恵みと獺祭と」を4月16日からスタートする。フェアに先駆けて開かれた試食会をレポートする。
ロイヤルホスト×獺祭「Good JAPAN 日本の恵みと獺祭と」
販売期間: 2025年4月16日~6月中旬予定(5月8日休業予定)
販売時間: 各日10時30分から
メニュー例:
・「柚子香る鯛めし風ピラフ&牡蠣と帆立のあつあつグリル(サラダ・味噌汁・漬物付)」(3498円)
・「黒毛和牛ステーキご飯&牡蠣と帆立のあつあつグリル(サラダ・味噌汁・漬物付)」(3938円)
・「黒×黒ハンバーグ&牡蠣フライ」(2068円)
・「牡蠣のバター焼き添え ちいさなクリームオムライスセット」(2376円)
・「牡蠣としらすのアヒージョ」(1408円)
・「牡蠣とアスパラガスのちいさなブレッドピザ」(1188円)
アルコールメニュー:
・「獺祭 レモンソーダ割り~瀬戸内レモンのピューレ入り~」(693円)
・「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 グラス」(693円)
・「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 ミニボトル(180mL)」(1298円)
ノンアルコールメニュー:
・「レモンスカッシュ~瀬戸内産レモンのピューレ入り~」(506円)
対象店舗: ロイヤルホスト214店舗(対象外 京都髙島屋 S.C.店、九州大学病院店、新千歳エアポートレストラン by ROYAL HOST、羽田空港店、Royal Host centrair gourmet kitchen、神戸空港店、広島空港店、鹿児島空港店、熊本空港店、那覇空港店 名古屋星ヶ丘店)
メニューで象徴的なのが「柚子香る鯛めし風ピラフ&牡蠣と帆立のあつあつグリル」と「黒毛和牛ステーキご飯&牡蠣と帆立のあつあつグリル」の2種類のお膳。前者のピラフはさぬきのめざめと玉ねぎを合わせ、ポン酢しょうゆをアクセントに加えた和風ピラフに、真鯛と釜揚げしらすをトッピング。後者は黒毛和牛とさぬきのめざめ、きのこを乗せたご飯を山わさびの醬油漬けとグレイビーソースで。共通のグリルは播磨灘産の蒸し牡蠣と北海道産帆立などの海鮮をバターと醤油、ニンニクの香りとコクでいただく。どちらもサラダ、味噌汁、漬物が付く。
サイドディッシュにピッタリなのが「牡蠣とアスパラガスのちいさなブレッドピザ」。パン生地のピザにアイオリクリームソースとチーズを広げ、蒸し牡蠣、さぬきのめざめ、レモンスライスなどをトッピングして焼き上げたもの。
選べるプチデザートまでセットになった「牡蠣のバター焼き添え ちいさなクリームオムライスセット」のメインは、チキンライスを卵で巻いたオムライスに蒸し牡蠣をトッピング、釜揚げしらすをあわせたクリームソースでいただく。「レモンスカッシュ~瀬戸内産レモンのピューレ入り~」、サラダ、ジュレ&フラン仕立て、オニオングラタンスープも付くなどコースのような内容となる。
人気の黒×黒ハンバーグと一緒に楽しめる「黒×黒ハンバーグ&牡蠣フライ」は、サラダ、ジュレ&フラン仕立て、オニオングラタンスープ、ライスまたはパン、レモンスカッシュ~瀬戸内産レモンのピューレ入り~、選べるプチデザートまで付いたフェアスペシャルセットも用意。旨みがつまったオリーブオイルまで楽しめる「牡蠣としらすのアヒージョ」も提供する。
ドリンクはアルコールメニューが純米大吟醸 磨き3割9分の「獺祭 グラス」「獺祭 ミニボトル)」や獺祭を使った「獺祭 レモンソーダ割り~瀬戸内産レモンのピューレ入り~」を、ノンアルコールメニューは「レモンスカッシュ~瀬戸内産レモンのピューレ入り~」を用意している。
なお、今回のフェアでは御膳の敷紙とレモンスカッシュのコースターにパラアーティストのデザインが使われている。
数多くのメニューから試食会に用意されたのは柚子香る鯛めし風ピラフ&牡蠣と帆立のあつあつグリル、牡蠣とアスパラガスのちいさなブレッドピザ、獺祭 グラス、獺祭 レモンソーダ割り~瀬戸内産レモンのピューレ入り~、レモンスカッシュ~瀬戸内産レモンのピューレ入り~の5品。
柚子香る鯛めし風ピラフ&牡蠣と帆立のあつあつグリルは人気の御膳形式で、メイン2品にサラダとみそ汁、そして漬物が付くといった構成。まず、柚子香る鯛めし風ピラフに手を伸ばしてみると、これがなんともおいしい。一見炊き込みご飯のように見えるけれど、玉ねぎの甘味が引き出されたまさに和風ピラフ。ポン酢しょうゆに柚子の香りも加わり普通のピラフより食味も軽やかだ。そこにアクセントを加えているのがさぬきのめざめ(アスパラガス)で、生でも食べられるというだけにスジのような繊維感がまったくなく、さわやかな風味だけが口の中に残る感じ。料理にあわせて小ぶりなサイズだけを厳選したという釜揚げしらすはご飯との相性抜群だし、トッピングされた真鯛はほろほろと崩れて旨みのカタマリといった感じ。
一方の牡蠣と帆立のあつあつグリルは王道の洋食メニュー。バターと醤油、それにニンニクが加わったソースは鉄板。個人的に牡蠣はあまり得意ではないのだけれど、ここに使われている播磨灘産の蒸し牡蠣は雑味がなく旨みだけが凝縮されており超美味。帆立、エビ、野菜類も美味しく驚いてしまった。ボリュームも満点で満足できるハズだ。
牡蠣とアスパラガスのちいさなブレッドピザは手のひらより少し大きなサイズ。ブレッドピザの名のとおり、パン生地を使ったドゥはもっちりした食感で食べ応え十分。具材として存在を主張している蒸し牡蠣とさぬきのめざめは、クリームソースとチーズのクリーミィな味わいとも相性ピッタリ。ブラックペッパーのピリッとしたアクセントもいい感じ。
そしてペアリングの相手となる獺祭。筆者は普段あまりアルコールを嗜まないのだが、獺祭は口に含むと柑橘の風味が漂い、アルコール感の主張はほとんどない。そのまま飲んでも美味しく感じられるけれど、料理と一緒に楽しむとバターやチーズといったアクの強い風味が洗い流され、牡蠣や真鯛、帆立などの海鮮がよりおいしく感じられた。いくらでも飲めそうな感じがしたものの、アルコール15%とそれなりに高いので自重しておいた。レモンソーダ割りのほうは、いかにも日本酒という感じはまったくなく、レモンのさわやかさが際立つ。お酒が苦手な人でも美味しく飲める印象だ。レモンスカッシュは市販の清涼飲料水よりひとクラス上の味わい。これからの季節にはピッタリなドリンクといえそうだ。
2025年最初のGood JAPANフェアは日本酒とのフードペアリングがテーマ
ロイヤルホストでは2013年冬から「Good JAPAN」として、日本の美味しい食材を生産者とチームを組んで紹介する取り組みをスタート。一時休止となっていたものの2023年冬に復活。2024年は「Good JAPAN 召し上がれ 日本の恵み国産素材」として5月に真鯛やカニ、イクラ、黒毛和牛などを、9月には播磨灘産牡蠣や黒毛和牛、日本産ワインなどを使用したフェアを実施した。また、2023年からは「天丼てんや」「シズラー」「シェーキーズ」などロイヤルグループ全体にこの取り組みを拡大、日本の食材を使用したメニューを各ブランドで提供している。
今年初となるGood JAPANフェアでは、瀬戸内・四国を中心とした美味しい食材と、山口県岩国市で作られる獺祭とのフードペアリングをテーマとし瀬戸内産「真鯛」、淡路島産「釜揚げしらす」、香川県産アスパラガス「さぬきのめざめ」、播磨灘産「蒸し牡蠣」などを使用したメニューが用意される。
試食会前に行なわれた説明会ではロイヤルフードサービス 代表取締役社長 川勝邦弘氏が登壇。「“Good JAPAN”は昨年から継続の企画で、素材の開発から、メニューから力を入れて取り組んだ結果、(お客様から)高い評価をいただいた」と前置き。過去には「海外から新たな食文化としてお料理や素材を取り入れて本物志向の商品をお出しすることで食文化を豊かにしていこう」という趣旨で海外フェアを専門にやっていた時期があったものの、昨今では専門店の増加に加え海外渡航の自由度が高まったこともあり方向を転換。「産地を大事にして日本食自体の競争力や日本ブランドの強さをしっかりアピール」する取り組みに舵を切ったと述べた。
続いてロイヤル 商品本部 企画開発部 部長 篠崎恒氏がメニューについて説明。今回は2種類用意された御膳をはじめ、同店の人気メニュー「黒×黒ハンバーグ」に広島県産牡蠣フライを合わせたコンビネーション、播磨灘産の蒸し牡蠣をトッピングしてクリームソースと合わせたオムライスなどを用意していると紹介。ドリンクメニューは瀬戸内産のレモンピューレを使ったレモンスカッシュのほか、獺祭とレモンスカッシュをあわせライトにペアリングを楽しめる「獺祭レモンソーダ割り」などを提案。これらのメニューは「フードマリアージュ、フードペアリングをご提案させていただいていまして、お食事をさらに豊かにお酒と一緒に召し上がっていただくことをテーマとしています」と述べた。
ペアリングの主役となる獺祭を生産する旭酒造 執行役員 ブランドディレクター 松藤直也氏は「オートメーションで大量生産しているというイメージを持たれている方が多いと思うが、実際は真逆で人間が手間をかけて作る酒造りを大切にしている酒蔵」だと紹介。獺祭は1990年から販売を開始し、2010年ぐらいから海外でも販売するなど、さまざまな地域、シーンで楽しんでもらっていると説明した。また、獺祭は純米大吟醸のみが作られており、お米は酒米の王様といわれる山田錦を使用。水分管理を厳密に行なうために10kgずつ手洗いし秒単位で給水時間をコントロールするほか、麹づくりや1か月間の発酵期間中も温度管理など手作業が多く行なわれているという。
今回のフェアで使用されるのは「純米大吟醸 磨き3割9分」で、その特徴は「リンゴの香り、桃や洋ナシのような柔らかな甘さ、かすかに柑橘の香りを持っている。味わいは果実のような甘さ、口に含んで飲み込んだ後に穏やかな余韻が長く続く」と、味と香りのバランスに優れているとのこと。また、獺祭の酒造りは地域性をあまり意識していないものの、瀬戸内で育った我々の味覚で作り上げられたお酒だけに、同じ瀬戸内の豊かな食材との相性が良いのではないかと述べつつ、今回のメニューは「非常によいペアリングになるのではないかと期待している」と締めくくった。
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