ニュース

「6月2日に2000円の備蓄米を店頭に並べるところがでてきた」小泉大臣が随意契約の状況を説明

2025年5月27日 会見
備蓄米の随意契約の状況を説明する小泉進次郎農林水産大臣(農林水産省のWebサイトより)

 小泉進次郎農林水産大臣は5月27日午前に開いた会見で、政府備蓄米の放出について随意契約の状況を発表した。

 既報のとおり同日9時時点で19社、9万824トンの申込があったが、同日21時台の小泉進次郎氏のXでは「備蓄米の販売申し込みについて、本日の午後から応募が殺到し、令和4年産の全量20万トンに達する模様です。ここからの申し込みは、令和3年産の米になるため(10万トンの枠)、一度受け付けを休止し、3年産米で良いかの意向確認をした上で再開します」と発信している。

 会見で小泉大臣は「早い事業者とは、今日もしくは明日、随意契約完了。そして明後日29日にも備蓄米の引き渡し」を行ない、「6月2日に2000円の備蓄米を店頭に並べるところがでてきた」と目途が見えてきたことを説明した。

 精米能力とドライバー不足のボトルネックについては、19社のなかにはそういった課題をクリアできる企業があることや、日本酒の業界などの事業者から精米について協力の提案があることなどを紹介。物流面の課題も農水省の経費負担、国交省の協力を得ることなど、「政府を挙げた総力を活用して、課題を乗り越えていきたい」と話した。

「5kg2000円」という価格については、前年同月比でコメの価格が約2倍という状況に対して「まず大事なことは、トレンドを変えるということ」と強調し、消費者マインドが冷えないよう、米離れが起きないようにするための対応であり、熱くなり過ぎているマーケットを冷やしてから「関係の皆さんが集まるなかでの適正なコスト、こういったことに向けての前向きな環境整備ができるのではないか」と考えを述べている。