ニュース

ほっかほっか亭、「スペシャルシリーズ」を6月1日にリニューアル

2025年6月1日 リニューアル
スペシャルシリーズ

 ほっかほっか亭は6月1日、「のりスペシャル」をはじめとする「スペシャルシリーズ」をリニューアル発売する。

 今回のリニューアルでは、えびフライ、手づくりニラ玉、ポークウインナー、コロッケの4種類のスペシャルおかずを各商品で使用する形になった。サクサクとした衣とプリプリとした身の食感が楽しめるえびフライが復活。手づくりニラ玉については、季節によって野菜を変更して提供していく。

 人気ナンバーワンの「のりスペシャル」は、30円安くなっており、790円(西日本エリアでの価格、以下同)で販売される。のり弁当の象徴となっている白身フライやちくわ磯辺がロングサイズになっている。

のりスペシャル

 新たにラインアップに追加される「しょうが焼スペシャル」は、レギュラーのしょうが焼弁当の2倍のしょうが焼を使用。トッピングされた粗きざみしょうがと一緒にごはんが進む。890円で販売される。

しょうが焼スペシャル

「唐揚スペシャル」では、外はカリカリ、中はジューシーなオリジナル唐揚を3個使用。価格は790円で、同社ではほどよいおかずのボリュームで食べやすいメニューだとしている。

唐揚スペシャル

「チキン南蛮スペシャル」では、カリッと揚げた鶏肉に、黒酢あんと、たまごがたっぷり入ったタルタルソースをあわせたチキン南蛮が楽しめる。添え物のスパゲッティに黒酢あんやタルタルソースを絡めて食べるのもオススメだ。890円で販売される。

チキン南蛮スペシャル

「牛焼肉スペシャル」は、牛バラ肉と玉ねぎにオリジナルのタレを絡めたスタミナメニュー。ピリ辛のキムチ付きで、食欲がかきたてられる。価格は1040円となっているが、肉の量を1.5倍にした「肉盛」も1270円で販売される。

牛焼肉スペシャル

 このほか、西日本エリアでは「とりめしスペシャル」「目玉焼きハンバーグスペシャル」「シャケスペシャル」の3商品が販売される。

「とりめしスペシャル」は、白身フライとちくわ磯辺に加え、スライスした唐揚にとりめしのタレをかけたものが使用されている。880円で販売される。

とりめしスペシャル

「目玉焼きハンバーグスペシャル」は、デミグラスソースをかけたハンバーグ、目玉焼き、ベーコンを使用したメニュー。910円で販売される。

目玉焼きハンバーグスペシャル

「シャケスペシャル」は、紅鮭、たまごやき、きんぴら、椎茸昆布といった和の具材を組み合わせたメニュー。960円で販売される。

シャケスペシャル

 リニューアル発売に先立ち、5月29日には発表会が開催され、ほっかほっか亭総本部 取締役 経営企画本部 本部長の飯沼俊彦氏、取締役 商品本部 本部長の佐藤健輔氏、商品本部 メニュー開発部 メニュー開発課 課長の伊藤智子氏がその背景を説明した。

(左から)ほっかほっか亭総本部 取締役 経営企画本部 本部長の飯沼俊彦氏、取締役 商品本部 本部長の佐藤健輔氏、商品本部 メニュー開発部 メニュー開発課 課長の伊藤智子氏

 同社は1976年に1号店をオープンし、来年50周年を迎えることから、飯沼氏は「次の50年に向けて“ほっかほっか亭の逆襲”をテーマにチャレンジしていく。チャレンジを通じて、お客さまにおいしく安く楽しんでいただく」と説明。店舗においてオープンキッチン化を進めていることや、SNSやアプリを活用したマーケティングなどに取り組んでいることを紹介した上で、同社としての“一丁目一番地”としてメニュー開発に取り組んでいると語った。

 続いて登壇した佐藤氏は、米の価格に触れ、1月に以前の4倍にまで高騰しているとし、4月1日から米の代用として麺の積極的な活用をスタートしたと振り返る。その際、エイプリルフールに絡めて「本日よりライスを販売停止します」とSNSに投稿したところ、同社の意図に反して炎上してしまったという。

米の代わりに麺を活用したメニューを用意

 同氏は「ちょっと軽率だったと反省している」としつつ、「反省をしながら、引き続き精米したての米をお店で炊き上げ、できたてのおかずと一緒に召し上がっていただけるようにやっていく」と引き続き国産米にこだわっていく方針を示した。

 通常の商品よりもボリューム感のあるスペシャルシリーズについては、昨年もリニューアルを実施しているが、原材料や人件費が上昇するなかにおいて、価格を優先するあまり、シリーズに求められる満足感が損なわれてしまったと指摘。「お腹いっぱい食べたい人が満足できる、バラエティ豊かなおかずが楽しめるメニューでなければいけない」と、改めて最適解を探っていくことになった。

「今回はコスト度外視ということを1日に10回ぐらい言われた」と明かす伊藤氏は、リニューアルのポイントを解説。

 まず、昨年のリニューアルで外した結果、利用者から最もネガティブな反響があった「えびフライ」を復活させることにした。また、昨年のリニューアルで「しっかり野菜も食べてほしい」との思いで、かぼちゃやおこのみ天を採用したが、その思いは今回の「手づくりニラ玉」の開発につながっている。

 おこのみ天がえびフライになったこと、かぼちゃがニラ玉になったこと、ポテトサラダの豆がなくなったことが現行商品との違いとのことだ。

 今回はボリューム感のあるスペシャルシリーズのリニューアルとなっているが、レギュラーサイズでも食べきれないという人や、アレルギーでえびが食べられないという人もいる。

 飯沼氏によれば、西日本エリアではモバイルオーダー限定でおかずをカスタマイズできるサービスを試験的に導入しており、これをブラッシュアップさせていくことで、さまざまなニーズに対応していきたいとのことだ。