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プラズマ乳酸菌入りの子ども専用健康飲料「キリン つよいぞ!ムテキッズ」

2025年6月17日 発売
キリン つよいぞ!ムテキッズ

 キリンビバレッジは、プラズマ乳酸菌入りの子ども専用健康飲料「キリン つよいぞ!ムテキッズ」を6月17日に発売する。本州(東北を除く)と四国のイオングループの一部店舗で販売される。

 同商品は、子どもの1日分の摂取目安とされているプラズマ乳酸菌500億個と、鉄分1.5mgを配合した飲料。子どもが飲みやすいように、すっきりとした甘さのヨーグルトテイストに仕立てられている。

 パッケージデザインには、「月刊 コロコロコミック」編集部とコラボし、子どもの好きと自分らしさを表現したキャラクターが描かれている。

 内容量は125mlで、価格は3本パックで300円(税別)。

執行役員 マーケティング部長の鈴木郁真氏(左)とマーケティング部 ブランド担当の遠藤楓氏(右)

 執行役員 マーケティング部長の鈴木郁真氏は、プラズマ乳酸菌入り飲料の出荷が2025年第1四半期に前年比118%と好調に推移しており、中でも「おいしい免疫ケア」ブランドが同150%と大きく伸長していることを紹介。

 年々認知率も上がってきているが、同氏は、全飲料市場の中でトクホや機能性表示食品として販売されている商品は10%ほどに過ぎず、「おいしい飲みもので、ヘルスサイエンスリーディングカンパニーへ」という同社のビジョンを実現するには、その中でのシェア争いではなく、技術に裏付けされた新たな価値提案により、健康習慣の市場創造を図る必要があると指摘。

 同氏は、「次に注力したいのは子ども向け。プラズマ乳酸菌の価値が世の中に広がった今だからこそ、子どもたちも含めた多くのお客さまに価値を届けたい」として、幼少期に歯磨きやうがいの習慣を身につけるのと同様に、免疫ケアを当たり前の習慣にすることで、健康が広がる社会を作っていきたいと語る。

 今回の新商品の発売にあわせ、「キリン キッズケア」プロジェクトを立ち上げ、全国の幼稚園や保育園、小学校で健康啓発活動を展開するなど、免疫ケアの重要性を伝えていく。

 同社では、こうした活動を通じ、ヘルスサイエンス飲料の売上を2030年には2024年比で2倍以上に拡大することを目指すとしている。

 続いて登壇したマーケティング部 ブランド担当の遠藤楓氏は、コロナ禍を経て子どもの健康がきになる親が増加しているという調査データを示しながら、「9割以上の先輩ママたちが子どものために仕事を調整しないといけない経験があったと答えている。多くの人たちが子どもの健康に対して課題や不安、困りごとを抱えている」と指摘する。

 こうした意識を反映する形で、少子化が進むなかにおいても幼児飲料市場は2020年から2024年に104%に拡大。手軽な栄養補助ニーズにより今後も成長が見込まれるという。

 同氏は、今回の商品を開発するにあたって重視したポイントとして、「親にとって子どもの体調管理によいイメージ」と「子どもが楽しく飲めるイメージ」の両立を挙げる。親に強制されるのではなく、子どもが進んで取り組める環境を整えることが重要だとする。

 子どもの心を掴むため、子どもたちに人気の「コロコロコミック」に着目し、編集部の協力を得ながらオリジナルキャラクターの「ムテキッズ」を作り出し、誌面を通じての訴求も行なっていくことにしたという。

 なお、今回の商品は、プラズマ乳酸菌が配合されていながらも、機能性表示食品という位置づけにはなっていない。これは、機能性表示食品という枠組みが大人を対象にしたものとなっており、子ども向けの商品でうたうことができないため。

 一般向けの商品においては、プラズマ乳酸菌を1000億個を2週間程度継続して摂取することが目安とされているが、今回の商品では小児科の専門医のアドバイスの下、500億個が配合されている。3~8歳の子どもがターゲットとのことだ。