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サッポロビール、ヱビスの下期ブランドアクションを発表

2025年9月9日 発表
マーケティング本部 ビール&RTD事業部 部長の下和田勇氏(左)とマーケティング本部 ビール&RTD事業部 ヱビスブランドグループ ヱビスブランド ブランドマネージャーの沖井尊子氏(右)

 サッポロビールは9月9日、ヱビスブランドの2025年度下期の戦略に関する発表会を開催した。

 マーケティング本部 ビール&RTD事業部 部長の下和田勇氏は、「世の中に前向きな変化をもたらすプレミアムビール」というブランドビジョンの下、上期は「共鳴&共創」をテーマに掲げて活動してきたこを紹介。

 2月に荒木飛呂彦氏による描き下ろし美人画が描かれたデザイン缶の好評などを背景に、家庭用のビール市場全体が1~7月に前年比99.9%、プレミアムビールカテゴリーが同83.2%と推移したのに対し、ヱビスビールは同102.9%と好調に推移した。

 同氏は、経済環境の悪化により消費者の生活防衛意識が高まっている一方で、価値のあるものにはお金を使うというメリハリ消費も続くとして、価値を感じられるような体験を通じてヱビスビールの好調な数字を実現できたと振り返る。

 その上で、下期についても「共鳴&共創」をテーマに掲げつつ、荒木飛呂彦氏による美人画缶の第2弾を9月17日に発売することや、「ヱビスビール」本体のリニューアル、CREATIVE BREWの新商品発売、デュワーズ樽で熟成したビールの発売を発表した。

 マーケティング本部 ビール&RTD事業部 ヱビスブランドグループ ヱビスブランド ブランドマネージャーの沖井尊子氏によれば、美人画缶の第1弾を2月に発売した際には、月間のヱビスビール缶の出荷が前年比140%となり、YEBISU BREWERY TOKYOで開催された特別イベントも同施設の開業に匹敵するほどの来場者を集めたという。

 第1弾は和装のキャラクターが描かれていたが、第2弾では洋装にアップデート。350ml缶には「ムーンライトロケット」、500ml缶には「バードウォッチング」と題した荒木飛呂彦氏による描き下ろし美人画が描かれる。

 9月10日~11月30日にはYEBISU BREWERY TOKYOで体験イベントが開催されるほか、9月19日~28日にはKITTE大阪 サンクンガーデンでも同様のイベントが開催される。会場では、さまざまなグッズも販売される。

 これにあわせ、YEBISU BREWERY TOKYOでは、美人画「ムーンライトロケット」の世界観を表現したオリジナルビール「ゴールデンオデッセイ―黄金の冒険―」が9月10日から数量限定で提供される。アポロ、ポラリス、ゴールデンスターといった宇宙を連想させるホップと、宇宙大麦の麦芽を組み合わせて醸造されており、ミントや柑橘のような香味が楽しめる。

オリジナルビール「ゴールデンオデッセイ―黄金の冒険―」

 ヱビスビール本体については、9月製造分からリニューアル。麦芽の配合をきめ細かく調整することで、黄金色の液色に磨きをかけつつ、より一層ふくよかな余韻を楽しめる味わいへと進化させているという。同商品については、11月上旬に露出の最大化を予定しているとのことで、改めて正式な発表会を開催するとしている。

 CREATIVE BREWについては、9月2日発売の第9弾「ヱビス クリエイティブブリュー 和奏(わかな)」に加え、第10弾商品となる「ヱビス クリエイティブブリュー JAZZY(ジャジー)」を11月18日に発売することが明らかにされた。

 こちらは、JAZZを切り口に、恵比寿のブルーノートプレイスと共創する形で開発された商品。YEBISU BREWERY TOKYOで好評だったビール「Swingin' Singin'」をベースに、4種の異なる焙煎方法で仕上げた麦芽をブレンドする「カルテットモルティング」製法を用いることで、“コクと香りのリズム”を刻んでいるとのこと。

 また、今年4月のYEBISU BREWERY TOKYOの開業1周年にあわせて発表されたデュワーズとのコラボレーション企画の成果物となるビール「Key of the Night -Barrel aged-」が、10月15日から同施設で数量限定で楽しめるようになる。

「Key of the Night」と名付けられたバーレーワインタイプのビールをデュワーズ12年の木樽で熟成させた特別なビールとなっており、発売前日の14日には先行体験パーティーも開催される。