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モスバーガー、今冬は「アボカド」「黒毛和牛のダブチ」の新商品で、頑張った自分の“ご褒美需要”を狙う

2025年11月12日 発売
モスバーガーは「アボカドバーガー」を期間限定で、「モスの匠味(たくみ)黒毛和牛のダブルチーズバーガー」を数量限定で発売する

 モスバーガーでは11月12日より、アボカドを贅沢に使用した「アボカドバーガー」(590円)を期間限定で、また素材と製法にこだわった「モスの匠味(たくみ)黒毛和牛のダブルチーズバーガー」(890円)を数量限定で販売する。担当者は「年末年始に合わせ、1年間頑張った自分へのご褒美になる“贅沢感”ある新商品を開発しました」とアピールする。

新商品の概要

「アボカドバーガー」は、30~40代の女性をメインターゲットに想定した商品。レタスとトマトの上にパティ、大きめにダイスカットしたアボカドを乗せ、特製ソースを合わせた。マヨネーズをベースにしたオリジナルソースには、コリアンダーやオレガノなどのスパイスにレモン果汁を加えており、さっぱりと爽やかな味わいに仕上げている。

写真の「アボカドバーガー」のほか、「ダブルアボカドバーガー」(750円)も用意。2025年11月12日から2026年1月下旬まで、全国のモスバーガー店舗(一部店舗を除く)にて販売する

「モスの匠味 黒毛和牛のダブルチーズバーガー」は、一頭買いした黒毛和牛と、黒毛和牛のモモ肉を合わせたパティを使用している。噛み応えがしっかりと感じられるプレミアムなパティ、専用のチェダーチーズベースのスライスチーズを2枚ずつ重ね、オニオントマトソースにはトマトをたっぷりと使っている。また肉の味わいを引き立てるため、ケイジャンシーズニングなどのスパイスでほどよく香り付けした。1つひとつの素材と味わいにこだわりが詰まった、新しい「モスの匠味」として展開する。

「黒毛和牛のダブルチーズバーガー」は数量限定販売のため、なくなり次第終了となる

 このほか、ブロッコリーの茎を活用した「ブロッコリーとじゃがいものポタージュ」(380円)、季節を彩る「まぜるシェイク 栗」(Sサイズ350円、Mサイズ430円)、「ぶどうとりんごのスパークリングサングリア<ノンアルコール>」(Sサイズ290円、Mサイズ360円、Lサイズ430円)を期間限定で発売する。

やさしい味わいの「ブロッコリーとじゃがいものポタージュ」
国産の栗を使用した「まぜるシェイク 栗」
「ぶどうとりんごのスパークリングサングリア<ノンアルコール>」

頑張った自分にご褒美

 2025年度におけるマーケティング方針について、モスフードサービス マーケティング本部の目黒広朗氏が説明した。2024年度より「和ごころエンジョイ」のキャッチフレーズで展開している同社。創業者の櫻田慧氏が生前、日本の食文化に根ざしたハンバーガーの開発に心血を注いでいたことを振り返りつつ「当社では現在も櫻田の考えを受け継ぎ、商品開発、販促に力を入れております」と紹介する。

「和ごころエンジョイ」のキャッチで展開中

 近年、顧客のニーズはますます多様化しつつある。これを踏まえ、目黒氏は「お客さまの購買意欲に大きく関わるのが、商品の販売価格です。そこでモスバーガーでは、レギュラー価格帯、プレミアム価格帯、超プレミアム価格帯を設定することで、幅広いニーズに応えていきます」と説明する。

商品の価格帯をグラデーションにする

 今冬の新商品には、高価格帯のハンバーガーを用意した。その理由については「1年のうち12月はもっとも消費支出が高くなる、というデータに基づいています。1年間頑張ったから年末ぐらい自分を労いたい、自分にご褒美をあげたい、という“ご褒美需要”が背景にあると考えています」と目黒氏。「この傾向は年々強まっているように感じます」と続ける。

 2024年もこの時期に発売して好評だった「アボカドバーガー」について、2025年はリニューアルして提供する。「アボカドという食材は女性を中心に根強い人気があり、食後満足度が非常に高い」と目黒氏は話す。「2024年のアボカドバーガーは横幅があり、『女性にはちょっと食べづらい』という声もいただきましたので、2025年はパティを食べやすい形にしました」と紹介する。

冬季商品を販促物でもアピール。アボカドバーガーはグリーンを基調にしたデザイン

 一方、「モスの匠味 黒毛和牛のダブルチーズバーガー」については「男性のお客さまのご褒美需要を満たすべく開発しました。お客さまがハンバーガーに求めるニーズを素直に体現した商品です」とする。「モスの匠味」は、実は17年前にも使ったキーワード。2003年8月発売の「ニッポンのバーガー 匠味」という形で、ハンバーガーの商品名に用いている。「私たちのハンバーガーづくりにかける思いを象徴する言葉として、今回、モスの匠味を復活させました。モスバーガーがこだわり抜いた新商品を、1人でも多くのお客さまに楽しんでもらえたら幸いです」(目黒氏)。

モスフードサービス マーケティング本部 マーケティング部の目黒広朗氏(左)と商品本部 商品開発部の青山哲久氏(右)

 そして、商品開発部の青山哲久氏が登壇し、新商品の概要を説明した。冒頭、あらためて熊本県の契約農家に向けて感謝の言葉を口にした。「例年、端境期にあたる11月はトマトなどの生産量が落ち込んでしまう。さらに今年(2025年)は8月に記録的な大雨による被害も出てしまった。それにもかかわらず、農家からは例年通りのおいしいトマト、レタスなどが届けられている」と青山氏は語った。

「アボカドバーガー」については「見た目でも迫力を感じていただける商品です。2024年同様、アボカドのクリーミーさを十分に楽しめる仕立てにしました。2025年は、ほんのりスパイスを効かせたマヨネーズベースのソースを日本風にアレンジして使っています。この機会にモスバーガーに気軽に立ち寄っていただき、アボカドバーガーを食べていただければと思います」と説明した。

「モスの匠味 黒毛和牛のダブルチーズバーガー」は重厚感のあるデザインで訴求

 また「モスの匠味 黒毛和牛のダブルチーズバーガー」については「主に30~40代の男性に向けて開発しました。和牛バーガーを開発して4年目となる2025年は、さらに新鮮なおいしさを届けるため、新たな製法も取り入れています。例えば、脂の乗ったやわらかい黒毛和牛をひく際はあえて粗めにして食感を出すようにし、パティも2枚重ねの層にしました」と青山氏は話し、「黒毛和牛パティの旨みとジューシーさが口いっぱいに広がる、年末年始にぴったりなご褒美バーガーをお楽しみください」と笑顔で紹介した。