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KDDI×ローソン、オフィス向け「ローソンS KDDI多摩センタービル店」を開店。無人・省スペース・スマホ払いを見てきた

2026年4月7日 オープン
KDDI×ローソン「ローソンS KDDI多摩センタービル店」

 KDDIとローソンは4月7日、オフィス空間に合わせた新しい出店モデル「ローソンS KDDI多摩センタービル店」をオープンした。

 KDDIとローソンによる未来型店舗やオフィス向け店舗は本サイトでもいくつか取り上げてきたが、今回オープンする「ローソンS KDDI多摩センタービル店」は限られたスペースでも営業できるように、商品棚(ユニット)単位で設置が可能な「ユニット型店舗」になっている点が特徴だ。早速、詳細について紹介しよう。

KDDI×ローソン「ローソンS KDDI多摩センタービル店」

所在地: n
営業時間: 7時~22時
店舗面積: 約28.96m2
※店舗を利用できるのは館内関係者のみ

ユニット化することで制約の解決や開店コストを抑える

 今回のユニット型店舗を開発した背景にあるのは、テレワークを導入していた多くの企業で出社回帰が進み、オフィスでのランチや買い物を効率よく行ないたいニーズの高まりがある。しかし、近隣のコンビニには昼休みなどの特定の時間に来店が集中し、混雑やレジ待ちといった場面もよく見られる光景だ。さらにコンビニの需要があっても、場所の制約、給排水工事の問題、電源の確保など多くの課題があり、それらを解決したのがこのユニット型店舗となる。

エントランス脇のスペースを活用している
別角度から見たもの。スッキリとした配置になっている

 特徴的なユニット単位となっている商品棚は幅が90cmの設計になっており、どれもが同じ大きさ(要冷商品ユニットは奥行きが異なる)なので、商品数や設置スペースに合わせてさまざまな組み合わせで導入することができる。また、ユニット単位なので、ニーズに合わせて後から追加したり減らしたりすることも可能だ。電気を使う設備も100V電源で対応できるので、その点もこだわりのポイントとして挙げていた。コーナーに設置する丸みを帯びたユニットは、内部にビーコンや電源ユニットを内蔵できるスペースとして活用できるほか、全体のデザインをまとめる機能を持つ。

商品棚の幅は90cm
ユニットを説明するために模型が用意されていた
模型でも分かるように要冷商品ユニットは奥行きがある
同店舗の商品数は約400で、パンやおにぎり、弁当といったランチ向けのほか、飲み物、菓子類、衛生用品などが用意されていた
弁当は根強いニーズがあるので「必ず置きたかった」とのこと
電子レンジも用意してある
ローソンの「MACHI café」
アイスコーヒーも購入できる

 支払いはスマホを使った「オフィスローソンアプリ」で行ない、レジの設置もなく、監視カメラだけの基本“無人型店舗”なので、人員コストも抑制できる。なお、店舗運営(商品補充業務など)や在庫管理は近隣の別店舗が担当するとしているが、出店形態や要望に合わせて運営方式を提案するとしている。

「オフィスローソンアプリ」を使って購入する
外部からモニターできるようにカメラが設置してある

スマホをセルフレジにする「オフィスローソンアプリ」

 実際にどのようにして商品を購入するのか実演してもらった。まず、スマホにインストールした「オフィスローソンアプリ」でローソンIDを登録して起動する。次にアプリ使用者がどの店舗で買い物をしているかを確認するためにチェックインする。チェックインは店舗に近寄ることで自動で行なわれる仕組みではあるが、されていない場合は入口にある「CHECK-IN」モジュールにタッチする。

購入に使う「オフィスローソンアプリ」
チェックインして買い物を始める
有料のレジ袋も用意されている

 購入する商品を決めたら「スマホレジ」機能で商品のバーコードを読み、カートに追加する。支払いはau PAY(ネット支払い)とクレジットカードに対応しており、どちらかを選んで実行する。これで支払いは完了となり、セルフレジのように簡単に買い物ができる。慣れればとてもスムーズに買い物ができるので、すでにこの仕組みを導入している「ローソンS KDDI高輪本社店」の平均滞在時間は約2.5分と混雑緩和につながっているとのことだ。

バーコードを読み込んでカートに登録する

 今後は「ローソンS KDDI多摩センタービル店」で得られたデータやノウハウを加味して、2027年度中に「オフィスローソン」の事業化を目指すとしている。