おいしさの秘密と私のこだわり
おいしさを追求したら機能性表示食品になった「お~いお茶 濃い茶」
2022年4月5日 17:23
商品名やデザインを変更しながら、長く親しまれている伊藤園の「お~いお茶 濃い茶」。同社 マーケティング本部 緑茶飲料ブランドグループ 商品チームの柿崎美智子氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。
――商品開発の経緯を教えてください。
柿崎氏:2003年に「お~いお茶」初の冬季限定品として「お~いお茶 冬緑茶」を発売しました。当時の調査では、味わいに対して「季節を問わずおいしい」「飲み続けたい」と好評の声が多く、「渋み」「濃さ」への需要を確信し、翌年2004年から通年販売を開始しました。その後、お客様相談室へのお問い合わせや、アンケートなどで「濃い茶」とお呼びになるお客さまが多くいることに気づき、商品名を2014年に「お~いお茶 濃い茶」に変更しました。
――どんな特徴があるのでしょうか。
柿崎氏:“実は、体脂肪を減らす”機能性表示食品として、中身はそのままで2019年にリニューアルし、そこからコロナ禍でも売上を伸ばし続けています。販売数が29か月(2022年1月時点)連続で前年比を上回る好調ぶりとなっており、伊藤園の緑茶飲料トップシェアの地位確立に大きく寄与する商品となっています。
――こだわりのポイントは?
柿崎氏:上質かつカテキンが豊富な国産茶葉をたっぷり使用し、体脂肪を減らす機能があることが報告されている機能性関与成分であるガレート型カテキンが含まれた抹茶入りの緑茶飲料である点です。リニューアルの際、よく「どのように中身が変わったのか?」という質問を受けましたが、中身は全く変えておりません。「濃くて、キレのある」おいしさを追及して作った商品がそのまま機能性表示食品になったため、おいしさには自信があります。
――どんな人に飲んでもらいたいですか?
柿崎氏:老若男女、幅広い層の方に飲んでいただきたいです。リニューアル以前、濃い茶の購買層の約7割が40~50代の男性でした。しかし、「おいしさ」はそのまま機能性表示食品になったことで、メインターゲットである40~50代男性のリピート購入を軸にしつつ、20~30代の男性や40代以上の女性といった新規購入者が増加しています。今後はさらに多くの方に飲んでいただきたいと思っております。
――ありがとうございました。