おいしさの秘密と私のこだわり

創業者のフロンティアスピリットを継承した「ニッカ フロンティア」

2024年10月1日 発売

ニッカウヰスキー グローバル事業戦略部の坂本英一氏

 ニッカウヰスキーは、4年ぶりとなる新ブランドのウイスキー「ニッカ フロンティア」を10月1日に発売した。今回はグローバル事業戦略部の坂本英一氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。

――商品開発の経緯を教えてください。

坂本氏:本年、ニッカウヰスキーは創業90周年を迎えました。これを機に、今一度原点に立ち返り、日本のウイスキー史を切り拓いた創業者・竹鶴政孝の“フロンティアスピリット”を後世に継承していくという思いを込めて開発しました。

――どんな特徴があるのでしょうか。

坂本氏:創業の地である余市蒸溜所のヘビーピートモルト原酒をキーモルトに採用し、ブレンデッドウイスキーでありながらモルトウイスキーのブレンド比率を51%以上にすることで、モルトの豊かな香りと心地良いスモーキーな味わいが楽しめます。一般的なウイスキー製造では、にごりや澱(おり)の発生を防ぐために「冷却ろ過」を行ないますが、本商品は常温でろ過する“ノンチルフィルタード”とすることで、香味成分が豊富に残り、豊かな香りと複雑な味わいを実現しました。

ニッカ フロンティア

――こだわりのポイントは?

坂本氏:国内のお客さまは、ニッカウヰスキーに「伝統的」「本格的」「信頼できる」といった、素晴らしい印象を持っていただいています。一方、海外においては、ウイスキーをベースとしたカクテルが非常に身近で、そこでニッカ商品が多く使われていることもあり、「イノベーティブ」「ユニーク」などと称されています。どちらもニッカの個性なのですが、これからはこのギャップを少しずつ埋めていきたいと考えています。そういった点で、今回の新商品「フロンティア」は、海外のニッカに抱かれている「イノベーティブ」なイメージを抱いていただけることを目指しています。シンプルなボトルデザインで、正面には企業ロゴの「NIKKA WHISKY」と同じ書体の「N」を中央に大きく配置しました。ニッカウヰスキーならではのユニークな魅力とウイスキーの多様な楽しみ方を提案していきます。

――どんな人に飲んでもらいたいですか?

坂本氏:定番のブランド以外にも興味を持ち始めたウイスキーユーザーの方々に飲んでいただきたいと思っています。中でも、ブランドに込められたこだわりやストーリーを大切にさせる方に飲んでいただきたいです。「フロンティア」には、中味やパッケージに様々なこだわりを施していますので、そんなところにも注目をしていただけると嬉しいです。

――ありがとうございました。