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売れ行き好調の「SPRING VALLEY 豊潤<496>」、この秋おすすめのおつまみ7選

左から事業創造部 スプリングバレーブランドマネージャーの間木研吾氏、マスターブリュワーの田山智広氏、事業創造部 主務の吉野桜子氏

 キリンビールは9月7日、スプリングバレーに関する説明会をオンラインで開催し、直近の動向を紹介した。

 同社では、「一番搾り」「本麒麟」に次ぐ、3本目の柱として、こだわりのクラフトビール「SPRING VALLEY 豊潤<496>」を3月23日に発売した。それから半年が経過したが、事業創造部 スプリングバレーブランドマネージャーの間木研吾氏は、「年間目標としていた160万ケースの約6割となる90万ケースを突破した」と好調に推移していることを示した。

 同氏は、好調の背景として、コロナ禍において“家飲み”の機会が増え、ビール類に「おいしさ」や「質」を求める傾向が顕著になっており、クラフトビールへの関心が高まっていることを挙げ、前年比180%と大きく伸長したクラフトビール市場において、「SPRING VALLEY 豊潤<496>」が売上の約半数を占める形で市場を牽引しているとした。

 説明会後半では、マスターブリュワーの田山智広氏と事業創造部 主務の吉野桜子氏が、この秋おすすめの食べ合わせとして、「SPRING VALLEY 豊潤<496>」に合うおつまみを紹介した。

 両氏は、「1週間食べ合わせセット」と題し、7日分のおつまみを紹介。ラインアップは、月曜から順に「いぶりがっことチーズのオイル漬け」「チーズインスナック」「鶏ぼんじり直火焼き」「厚切りベーコンのハニーマスタード味」「アーモンド&カシューナッツ」「プレミアムほぐしコンビーフ(粗挽き黒胡椒味)」「牛タンのデミグラスソース煮」となっている。

SPRING VALLEY 豊潤<496>に合う「1週間食べ合わせセット」

 田山氏によれば、「SPRING VALLEY 豊潤<496>」ではローストした麦芽を使っており、それもあって「いぶりがっことチーズのオイル漬け」のような燻製した食材とは似た者同士で味が引き立つという。また、さまざまな種類の麦芽をブレンドし、キリンラガービールの1.5倍の麦芽を使用しており、その効果により、濃い味の食材の特徴的な風味を洗い流すのではなく、衣をまとった状態で楽しめる、と表現。炭酸水と飲み比べてみると、その違いがよく分かる、とアドバイスする。

 また、「厚切りベーコンのハニーマスタード味」では、“ラガーのキレ”と“エールの華やかな香り”を両立した「SPRING VALLEY 豊潤<496>」が持つ特徴、とりわけ普段はあまり感じないホップの香りが感じられるという。

 同商品では、発酵中に酵母と一緒にホップを入れる「ディップホップ」製法が用いられており、これが特徴的なキレと香りに繋がっているが、衛生面や効率の面で極めて製造が難しいことから、海外の醸造家からはクレイジーだと言われるとのことで、吉野氏は「本当に手間暇とコストがかかっている」と語る。

 田山氏は、10年の歳月をかけて作り上げた同商品について、「10人中2~3人ではなく、10人中10人においしいと言っていただけるビールを目指して作った」と振り返り、発売から半年が経ち、消費者から狙い通りの反響があったことに手応えを感じている様子。

 吉野氏は最後に同社の布施孝之社長が1日に急逝したことにも触れながら「キリンビールは100年以上バトンを繋いできた会社。次の10年、100年に向かってキリンのクラフトビール、SPRING VALLEYのおいしさは、ますます進化していく。忙しい1日の終わりに少しでも特別な時間を過ごしていただきたい、ちょっとでも幸せを感じていただきたいという想いを発信するブランドであり続けたい」と述べ、説明会を締めくくった。