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ファミマの新プライベートブランド「ファミマル」、リニューアルの狙いは?

2021年10月18日 発表

 ファミリーマートは10月18日、新プラベートブランド「ファミマル」についての発表会を開催した。

 同社 代表取締役社長の細見研介氏は、「長かった緊急事態宣言もあけ、本部と加盟店が一緒になり、号砲一閃のスタートを切り、下期を大いに盛り上げていくためにも、さまざまな施策をこれからも積極的に打ち出していく。本日発表のファミマルはその最大のチャレンジの一つ」だとした上で、「会社の顔であるプライベートブランドを大々的にリニューアルするのは、変化をし続けていくというファミリーマートの意思表明」だと語った。

 今後もスピード感を持って変化に対応していくとする同氏は、現状で約30%のプライベートブランドの売上比率を、2024年度末までに35%超に拡大することを目指すとしている。

ファミリーマート 代表取締役社長の細見研介氏

「ファミマル」へのリニューアルの狙い

 続いて登壇した同社 CMO兼マーケティング本部長の足立光氏は、今回のプライベートブランドのリニューアルについての背景や狙いを説明した。

ファミリーマート CMO兼マーケティング本部長の足立光氏

 これまで同社のプライベートブランドは、日用品、菓子、加工食品、飲料などの「ファミリーマートコレクション」と、惣菜や日配品、冷凍食品などの「お母さん食堂」の2つのラインに分かれて提供されてきた。

 しかし、「ファミリーマートコレクション」という名称では、おいしさや安心・安全に対する同社としてのこだわりが伝わりにくい、「お母さん食堂」という名称では、前者との商品の違いが不明確で、ブランド名と商品との不一致感も出てきており、名称にファミリーマートだという要素も無い、といった課題があった。

 結局のところ、どちらもおいしさや安心・安全がコンセプトになっており、であれば1つのブランドで展開した方が分かりやすいという結論に至り、全く新しいブランドを立ち上げることにしたという。

 新ブランドの「ファミマル」では、“誰もが笑顔になる二重丸の品質”を同社のブランドカラーとスマイルマークで表現。多様な顧客層に「おいしい◎うれしい◎あんしん◎」のメッセージを届けていく。

 足立氏は「コンセプトはファミリークオリティ。大切な家族に安心して薦められるレベルの品質と安全性、お子さまから高齢者まで、誰にでもわかりやすい伝え方を目指す」と述べ、生産・流通や広告展開、売り場づくりについてもこの考え方に基づいて行なっていくとしている。

パッケージデザインへのこだわり

 パッケージデザインについては、「誰にとっても(FAMILY)、楽しく(FUN)、わかりやすい(UNIVERSAL)」ことを目指し、“F-Universal”というコンセプトで設計されている。

 産地や製法、環境への配慮といった情報をアイコン化し、中でも特徴的な要素の色を変えることでアイキャッチとして表示することで、商品の内容を一目で理解できるようにする。

 また、丸く配置した商品の写真を真上から撮影することで現代感を出し、味の種類や商品カテゴリーの違いに応じてパッケージのカラーを変えることで、店舗の利用者が選びやすく、店舗のスタッフが陳列しやすくすることを狙っている。

 商品名やキャッチコピーについても、買い物の際に5秒でわかることを基本方針として考えられているという。

“言語化できないキュン”が感じられるファミマル

玉木宏
吉田鋼太郎
八木莉可子

 発表会の後半では、テレビCMに出演する玉木宏、吉田鋼太郎、八木莉可子の3名も登場。それぞれ「バターの香り広がる!海老グラタン」「痺れて旨い!四川風麻婆豆腐」「じゅわっと肉汁!!!鉄板焼ハンバーグ」の新旧商品を食べ比べて、各商品がさらにおいしくなったことをアピール。中でも八木は「言語化できないキュンを感じた」と、独特の表現でリニューアルを称賛していた。