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ジャパンフリトレー、ひよこ豆を使ったチップス「PEACEPY」発売

“やみつきになるおいしさ”と“カラダ想い”の両立を目指す

2022年3月2日 発表

PEACEPY

 ジャパンフリトレーは3月2日、新戦略・ブランド発表会を開催し、ひよこ豆を使用したチップス「PEACEPY(ピースピー)」を発表した。

 代表取締役社長の松田光弘氏は、「コロナ禍において家飲みにシフトし、そこでスナック菓子が購入されることが増えた。少し良いものを食べてみたいという消費者心理の変化や、価値と価格が見合えば十分売れることが分かってきた」とした上で、「とことん考え、とことん工夫することで、+αの価値を追求していく」との方向性を示した。

 続いて登壇した商品本部 本部長の齋藤紀光氏は、松田氏の発言を踏まえ、新ブランド戦略として「Valuety Snack(バリュエティスナック)」を打ち出すことを明らかにした。Valuetyは、バリュー(価値)とバラエティを組み合わせた造語で、ライフスタイルの変化とともに多様化している食生活に対応していくことを意味しているという。

 同戦略では、フレーバーのバリエーションや遊び心で自分を表現するスタイルをニューノーマルのニーズに進化させる「the snack」、ポップコーンやトルティーヤを中心に調理や食事といったスナック菓子の枠を超えた潜在的な価値を追求する「snack food」、スナック菓子購入のキーファクターの“やみつきになるおいしさ”に素材本来が持つ価値として“カラダ想い”を追加する「fine snack」の3つのテーマが掲げられており、今回発表されたPEACEPYは3つめのfine snackカテゴリーの商品となる。

(左から)商品本部 本部長の齋藤紀光氏、代表取締役社長の松田光弘氏、商品本部 商品部 マーケティング課の吉川知広氏

 商品本部 商品部 マーケティング課の吉川知広氏は、「2000年代以降、消費者の健康ニーズに合わせたスナック菓子が発売されるようになったが、健康面を追求するあまり、おいしさが二の次で疎かになっていた。その結果、なかなか市場に定着できていない」と振り返る。その上で「スナック菓子に求められているものは、気分転換やお酒のお供に合うような濃い味わいや、やみつきになるおいしさ」だとして、今回のPEACEPYを企画した背景を説明した。

 同氏によれば、PEACEPYのターゲットは、「スナック菓子の満足感は譲れない。でも、カラダのことも気にする人たち。すなわち、ポテトチップスなどの濃厚スナックを好んではいるけども、歳を重ね、カラダのことも気にしだした人たち」。PEACEPYという名称には、「豆を意味するピーと、チップスの食感であるクリスピー、さらに穏やかな日常を願うピースの意味を込めた」という。

PEACEPY サワークリーム&オニオン味
PEACEPY テイスティソルト味
新ブランド戦略の「Valuety Snack」

 おいしさの追求という面では、大豆やえんどう豆に比べ、クセが少なく、ほんのりとした甘さがあり、濃い味付けにも対応できる「ひよこ豆」を採用。じゃがいもや小麦と比べ、たんぱく質や食物繊維といった栄養成分を豊富に含むという特徴も活かし、「おいしい」と「うれしい」の両立を実現。栄養成分については、一般的なポテトチップスと比べ、たんぱく質は1.8倍、食物繊維は1.2倍になっているという。

 フレーバーは「サワークリーム&オニオン味」と「テイスティソルト味」の2種類をラインアップし、いずれも隠し味にガーリックを効かせることで、後を引く濃厚な味わいを目指した。今夏には新フレーバーの発売も予定しているとのこと。

 筆者も2つのフレーバーを試食してみたが、一般的なポテトチップスよりもやや厚めにカットされたチップスのサクサク食感はポテトチップスと遜色ない。サワークリーム&オニオン味がやや濃いめの味付けなのに対し、テイスティソルト味は控えめな味付けで素材の風味が楽しめる。

 まずは3月14日にコンビニエンスストア限定で先行販売され、それ以外の販路では3月28日から順次取り扱いが開始される。