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くら寿司、新レギュラー「できたてシリーズ」は本当に“すぐに食べたい”メニューだった!

「かに」フェアや「ONE PEACE FILM RED」コラボキャンペーンなど盛りだくさん!

2022年7月8日 発売

くら寿司「できたてシリーズ」

 くら寿司は新レギュラーメニュー「できたてシリーズ」19商品を7月8日から販売する。価格はいずれも220円。従来のレギュラーメニューは、110円商品と220円商品の比率が「7:3」程度だったが、今回のメニュー追加・入れ替えで、比率は「6:4」程度まで220円商品が増えることになる。

「できたてシリーズ」19商品に加えて、期間や個数を限定した「できたてシリーズ」4商品も提供する。

 さらに期間限定で「かにフェア」を実施し、カニを使った各種商品を販売する。このほか、映画「ONE PEACE FILM RED」とのコラボキャンペーンも同日から実施する。

「メリハリ消費」に応える220円商品の「できたてシリーズ」

 コロナ禍で、持ち帰りやデリバリーの「店外」需要が急増し、「おうちでくら」などテイクアウトを強化し、テイクアウトの売上がコロナ前の2倍に増えたが、2022年は「店内飲食強化」をテーマに掲げる。くら寿司は2021年12月から、店頭でも注文から支払いまで店員を介さない非接触形式の「スマートくら寿司」を全店舗に導入し、通常レーンで回る寿司には、以前から「抗菌寿司カバー鮮度くん」を使用し感染症対策をしていた。

 その一方で、食事を通して楽しい時間を過ごし、店内でしか味わえない高付加価値な体験を提供する旗艦店を観光客の多い地域を中心に展開しており、そこでの知見を投入した「プラス型店舗」も京都と東京都の大森にオープンする。

 こうした安心安全の施策や店舗の強化に加え、今回はメニューの強化施策として、「できたてシリーズ」がレギュラーメニューに加わる。「できたてシリーズ」は標準価格が220円となり、頻度の減った外食で1回あたりのコストを増やしてちょっといいものを、という「メリハリ消費」のトレンドに対応する。

できたてシリーズの「巻きたて」商品。撮影してるそばから海苔がしなっていくくらいなので、提供されたらすぐに食べたい商品である

「できたてシリーズ」のテーマは、「高価格帯&高品質」。通常商品に比べると、同じネタでも少し大きかったり、よりよい部位を優先的に使う、といったちょっとした差別化がなされている。ほかにも例えば炙り商品は「Wチーズサーモン」のように、2種類のチーズとチーズマヨネーズを加えるといった、より豪華な商品となっている。

 また、名前のとおり「できたて」にもこだわっていて、通常は同時に注文された複数の商品がそろってから提供されるようなオペレーションだが、「できたて」の場合は、速さ優先で提供される。といっても、従来商品が「できたて」でなかったというわけではなく、例えば従来商品でも1品ずつ注文すれば、できたものから提供されるので(バックヤードで商品を留めておく方が非効率的なので)、ある意味で従来商品でも「できたて」で味わうことは可能だ。しかし「できたて感」をより重視し、セールスポイントとしたのが、今回の新シリーズとなっている。

出てきたらすぐに食べたい「できたてシリーズ」

「できたてシリーズ」は「巻きたて」「炙りたて」「揚げたて」「作りたて」の4種類がある。

 発表会ではいくつかを試食することができたが、撮影している時間も惜しいと感じてしまうほど、とにかく「できたて」を味わいたい商品となっていた。くら寿司は通常の回転レーンと注文商品専用のオーダーレーンの2本のレーンがあり、テーブル上のタブレットで注文した商品は、完成次第オーダーレーンで提供される。人がまとめて運んでくるわけではなく、1品ずつ頼んでも提供時間や手間は変わらないので、すぐに食べる分だけを小刻みに注文して食べたい商品群だ。

「巻きたて」は、「海鮮盛り手巻き」「ねぎまぐろ手巻き」「ゆず漬けまぐろ手巻き」「海鮮うに手巻き」「たっぷりいくら軍艦」。このうち「たっぷりいくら軍艦」以外は、巻かれていない状態で提供され、食べる人が巻くことで、海苔のパリパリ感が味わえるようになっている。

海鮮盛り手巻き

 この中では「海鮮盛り手巻き」を試食したが、海鮮丼のようで、王道にして間違いのない味わいだ。ちょっと醤油を垂らして巻くとよいが、ネタ自体の味を楽しむためにも、1滴2滴で十分だろう。

手巻き用の台座。これがないと海苔がレーンからはみ出そう

 ちなみに「巻きたて」の商品は、従来は「絶品手巻き」として提供されていたのと同じ形式で(メニューは一新されている)、紙製の台座に乗せられて提供される。提供時は完全に巻かれてはいないが、数分も放置するとシャリとネタの水分で下の方からシナシナになっていくので、早めに食べることを推奨する。

 さらに「えび天手巻き」と「えびいか天手巻き」は、「巻きたて」と「揚げたて」の2つの要素を併せ持っている。期間限定商品として「かにカマ天手巻き」も7月18日まで販売される。

えび天手巻き

「えび天手巻き」はえび天の下にえびマヨが入っていて、醤油などをかけずに食べられる。天ぷらとマヨネーズと海苔の組み合わせは好き嫌いがあるかもしれないが、嫌いでなければ、間違いのない組み合わせである。こちらも提供され次第、すぐに食べて海苔のパリパリと天ぷらのサクサクを味わいたい商品である。

かにカマ天巻き

「かにカマ天手巻き」は、かにカマ天の下にかにマヨが入っている。かにカマはカニ肉に似せた蒲鉾だが、人によっては本物のカニ肉より馴染み深い味わいだろう。ボリューム感があり、かにマヨと合い、こちらも間違いのない組み合わせとなっている。

「揚げたて」は、レギュラーメニューでは「いか天にぎり」が販売されるほか、在庫限りの期間限定商品として「特大切り とり天にぎり」も販売される。

特大切り とり天にぎり

「特大切り とり天にぎり」はとり天がシャリに載っただけのシンプルな作りだが、とり天はやわらかいながらボリューム感があり、かなり食べごたえがある印象。好みに応じて甘だれか塩を少しかけて食べたいところだ。

「炙りたて」は、「Wチーズサーモン」「Wチーズえびマヨ」「Wチーズ豚カルビ」「Wチーズえび」がレギュラーメニューとして販売されるほか、限定メニューとして「Wチーズアスパラベーコン」(数量限定)と「Wチーズかにほたて」(7月21日まで)も販売される。いずれの商品も2種類のチーズとマヨネーズをのせ、自動炙り機で炙られて提供される。食べられないくらいのアツアツで提供されるわけではないが、やはり届いたらすぐに食べたい商品である。

 このほかにも従来からのレギュラーメニューだった「炙りたてうなぎ」も「できたてシリーズ」としてブランディングされる。

Wチーズサーモン

「Wチーズサーモン」は炙り、チーズ、マヨネーズと相性のよいサーモンの懐の深さを感じる商品だ。

Wチーズえびマヨ

「Wチーズえびマヨ」は、えびとえびマヨにチーズとマヨネーズをのせて炙った商品。えびマヨ自体が完成された味を持つが、それに軽く焦がされたマヨネーズとチーズが加わることで、さらに味わいを増している。マヨ好きにはおすすめの商品だ。

Wチーズアスパラベーコン

「Wチーズアスパラベーコン」は、アスパラとベーコンというアレンジ寿司としても珍しいネタだが、相性のよい組み合わせだ。こちらは数量限定商品となっている。

Wチーズかにほたて

「Wチーズかにほたて」は、かにフェアの期間限定商品でもある。ほたての上にチーズとマヨをのせて炙られ、その上にほぐしたカニ肉が載せられている。ほたてが肉厚でマヨネーズ味との相性もよく、一方でカニがよい引き立て役になっている。

「作りたて」は、「えびアボガド」「サーモンアボガド」「大切り 極み熟成 まぐろ」「大切り 極み熟成 漬けまぐろ」「大切りはまち」「大切り びんちょう赤身」「大切り 漬けびんちょう赤身」がレギュラーメニューに加わる。一部は従来のレギュラーメニューと同様の商品があるが、ネタの大きさや品質で差別化されている。久しぶりの外食でより満足度の高いネタを食べたい、というときには、こちらの「作りたて」の方を選ぶ、というイメージだろう。

大切り びんちょう赤身

「大切り びんちょう赤身」はびんちょうまぐろの赤身だ。従来から「極み漬けびんちょう」や「ビントロ」が提供されているが、それらよりもネタが大きく、品質が高くなっている。

大切り 極み熟成 漬けまぐろ

「大切り 極み熟成 漬けまぐろ」も従来商品で110円の「極み熟成 漬けまぐろ」が販売されているが、新商品はネタが大きく、品質が高くなっている。

サーモンアボガド

「サーモンアボガド」は新商品。同じく新商品の「えびアボガド」は、従来商品があるが、アボガドの量が増えている。従来商品はアボガドが一切れだったので、新商品はしっかりアボガドを楽しめる印象だ。

本物のカニを味わえる「かにフェア」

 7月8日からは「かにフェア」も開催される。カニは国際的な需要増と物価高、戦争などの影響で価格が高騰しているが、くら寿司では独自ルートで安定した仕入れを行ない、今期4回目の実施となる。

 かにフェアでは「特盛かににぎり」(220円、7月12日まで)、「かに二種軍艦」(220円、7月18日まで)、「かに二種にぎり」(220円、7月18日まで)、「カニマヨ軍艦」(110円、7月18日まで)、「かにといくらのコンソメジュレ」(220円、7月18日まで)、炙りたてシリーズの「Wチーズかにほたて」(220円、7月21日まで)、「本ズワイガニ茶碗蒸し」(330円、7月21日まで)、「かにえび天ぷら盛り合わせ」(450円、7月12日まで)、極み逸品「豪華かにづくし」(1280円、10万食限定)が販売される。

かに二種軍艦

「かに二種軍艦」はボイルされた本ズワイガニのほぐし身と生ズワイガニの2種を味わえる。カニは好きだけどたくさんは食べられない、ほかにもいろいろ食べたいという時は、この一品でカニを満喫したい。

かにといくらのコンソメジュレ

「かにといくらのコンソメジュレ」は名前の通りの商品だが、カニだけでなくいくらやコンソメジュレものせられ、おしゃれな洋食の感覚で、さまざまな味が楽しめる商品となっている。

豪華かにづくし

「豪華かにづくし」は高価格帯商品の「極みの逸品シリーズ」の商品。紅ズワイガニのカニミソに紅ズワイガニのフレークを載せたものや、足一本を使った生本ズワイガニ、本ズワイガニの爪など、さまざまなカニを一皿で味わえる、カニ好き向けの商品となっている。

ワンピースコラボキャンペーンも実施

 漫画「ONE PEACE」の劇場版アニメ「ONE PIECE FILM RED」の公開を記念したコラボキャンペーンが7月8日から8月31日まで実施される。期間中は限定商品が販売されるほか、限定グッズも提供される。

ビッくらポンで提供される限定グッズ

 限定グッズとしては、まずオリジナルマグネットとラバーキーホルダーが、くら寿司で寿司5皿ごとにチャレンジできる「ビッくらポン」で提供される。ただしこの「ビッくらポン」は必ず当たるわけではなく、さらに当たりが出ても、もらえるアイテムはランダムとなる。マグネットは全15種、ラバーキーホルダーが全5種の合計20種あるので、「ビッくらポン」で当たりを引いた上に推しキャラを引き当てるのはちょっと困難なことになりそうだ。

 なお「ビッくらポン」は、ワンピースコラボ商品に限らず、どの商品でも5皿ごとに引ける。当選率などは公表されないが、大雑把に家族で行けば1回は当たるかも、くらいの確率らしい。

第1弾のクリアファイル

 このほかにも期間中、2500円の会計ごとに、オリジナルコラボグッズのプレゼントもある。7月8日から先着25万名限定でクリアファイル全4種類、7月22日から先着20万名限定でうちわ全4種類、8月5日から先着25万名限定でクリアファイル全4種類、8月19日から先着20万名限定でミニタオル全4種類が提供される。

 コラボメニューは3商品が提供される。いずれも7月8日から8月31日まで販売される。

あぶりREDチーズ イベリコ豚大とろ

「あぶりREDチーズ イベリコ豚大とろ」(220円)は、炙りたてシリーズの一品。赤い色は天然色素で赤く色付けされたプロセスチーズで、辛いわけではない。炙ったチーズとマヨネーズと豚肉の相性がよい印象だ。

ルフィのRED骨付き肉(フランクフルト)

「ルフィのRED骨付き肉(フランクフルト)」(450円)は、ワンピースの作中にもしばしば登場するような骨付き肉、いわゆる「マンガ肉」をイメージした商品。本物の骨を串代わりとしたフランクフルトソーセージで、添付されているケチャップをかけて食べる。

ゴムゴムの実風アイスもなか

「ゴムゴムの実風アイスもなか」(350円)は、ワンピースの作中に登場するゴムゴムの実を模したアイスもなか。意外と大きく、もなか部分も硬めで、食べ応えがある。中身は半分がアイス、半分がクリームで、ボリュームのわりに飽きることなく食べやすい。ゴムゴムの実「風」なので、食べても身体がゴムみたいになったり泳げなくなったりはしない。