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キリン、甘くないクリアな飲み心地と果実感の「氷結 無糖 グレープフルーツ」発売

レモンはパッケージをリニューアル

2022年10月11日 発売

 キリンビールは「氷結 無糖 グレープフルーツ」を10月11日に発売するのに先駆け、新商品発表会を6日に開催した。

 すでに販売している「氷結 無糖 レモン」は、過去20年間に販売したキリンRTD(Ready to Drink:栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料)ブランド内において、最速で5億本を突破。年間販売目標を当初予定の約1200万ケースから約1.2倍の約1400万ケースへ上方修正した。

「氷結 無糖 グレープフルーツ」は、飲用シーンに合わせてアルコール分4%と7%をラインアップ。「氷結 無糖 レモン」は4%、7%、9%をラインアップ。いずれも各350mL缶、500mL缶を用意している。

「氷結 無糖 レモン」のパッケージは8月製造品より、順次切り替える。

 発表会では、マーケティング部 RTDカテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャーの松村孝弘氏が「氷結 無糖」の現状について「RTDカテゴリは年々成長し、2022年には新ジャンルの規模を超えて最大のカテゴリーとなる見込み。氷結 無糖はその中でもさらなる躍進をしており、8月には5億本を突破した」と説明。

キリンビール株式会社 マーケティング部 RTDカテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャー 松村孝弘氏

 好調の理由には、購入者の8割がビール併飲ユーザーで、甘いものを忌避する人にも受け入れられているなど消費者の特性があり、リピート率も高く一度飲んだ人が定着する傾向があるという。

 また好調の背景には、コロナ禍を経て自宅で過ごす時間が増え、食事もお酒も楽しみたい、心と体を気遣いたい、甘さはいらないが果実感はほしいといった消費者のニーズを捉えたことを挙げた。

「氷結 無糖 グレープフルーツ」の味わいのこだわり

キリンビール株式会社 マスターブリュワー 田山智広氏

 マスターブリュワーの田山智広氏は、「氷結 無糖を一言で表すと“余計なもののない、澄みきった味わい”」と表現。甘くないということは余計なものが入っていないということで、氷結は雑味のない果実の美味しさをチューハイにし、スッキリ爽快を目指した。すっぴんの美味しさはごまかしがきかないという。

 レモンのフレーバーは、それ自体色々な食事と相性がよく、無糖で心地のよい酸味が特徴。

 グレープフルーツは、酸味とほんのりとした甘み、苦味の絶妙なバランスで成り立っており、果実の爽快感とスッキリとした味覚が味わえる設計となっている。

ついついお酒が進んでしまうペアリング

大きめのグラスに氷を入れて準備

 続いて、氷結 無糖のレモン、グレープフルーツそれぞれのペアリングが田山氏によって行われた。

 大きめのグラスに氷を入れて準備。氷は必ずしも必要ではないが、常に爽やかに飲めるという。まずはレモンの4%から。これには「燻製とろ鮭ハラス」を合わせた。脂ののった鮭の美味しさが引き立ちながらもレモンの力によってスッと最後に切れるとのこと。

 レモンの7%には「塩麹レモン炙り鶏」を合わせた。こちらは田山氏が普段最も飲むチューハイで、どんな食事にも合って万能という。4%に比べるとレモンは控えめに感じられ、後に切れるスピードが速い。鶏の旨味がレモンと高め合うとのこと。レモンを絞って食べるものには、レモンチューハイがよく合うという。

 次にグレープフルーツの4%には「プレミアムほぐしコンビーフ(粗挽き黒胡椒味)」を合わせた。グレープフルーツはレモンと比べるとフレーバーが特徴的で、パッと明るく多少主張がある。“ややキャラ立ちしている脇役”で、合わせるおつまみもキャラ立ちしたものの方が合うという。また、果実感が強いためそれに負けない強い素材がおすすめという。強い濃い味が無糖でスッキリと食べられる。

 グレープフルーツの7%には「広島産炙りかき」を合わせた。7%はお酒の満足感も感じられる。牡蠣のような少し個性が強いものと拮抗してどちらもより美味しくなり、お酒が進むという。グレープフルーツならではの独特な組み合わせの魅力で、牡蠣は単独で食べるよりも味変化を感じられる。

 田山氏は、ペアリングの説明をしながらも「お酒が進んじゃいますね」とコメント。「単独で飲んでも美味しいですし、食事と飲んだりいろいろな組み合わせを楽しんでほしい」と語った。