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ホッピンガレージ、複数のクラフトブルワリーと共創。第1弾は“建築家 岡啓輔さん”の人生ストーリーを4種のビールで

「HOPPIN' GARAGE」2023年ブランド方針

2023年2月20日 発表・発売

クラフトブルワリーとの共創プロジェクト「ホッピンフレンズ」始動

 サッポロビールは2月20日、「HOPPIN’ GARAGE(ホッピンガレージ)」の2023年ブランド方針を発表した。ブランドを新たなステージへ進化させるべく、クラフトブルワリーとの共創プロジェクト「ホッピンフレンズ」の第1弾商品を発売した。

 ホッピンガレージは魅力的な人々の人生ストーリーとサッポロビールの醸造技術を掛け合わせる“ストーリーブリューイング”製法で、多様性あふれるビールを生み出し、これまでにないビールの楽しみ方を提供するブランド。

 今回始動した「ホッピンフレンズプロジェクト」とは、ひとつの人生ストーリーから複数の異なるビールができあがる面白さや楽しさをユーザーに体験してもらう仕組み。

 ホッピンガレージが発掘した魅力的な人生ストーリーを“ホッピンフレンズブルワリー”と称する複数の友好クラフトブルワリーに提供し、そのストーリーをもとにサッポロビールと「ホッピンフレンズブルワリー」がそれぞれ独自のビールを開発・製造するというものだ。

 主人公の人生ストーリーをさまざまな角度から味わえ、ブルワーごとの表現の違いを飲み比べる楽しさを体験できる。

ホッピンフレンズプロジェクト

 第1弾は建築家である岡啓輔さんの人生ストーリーの「ホッピンフレンズセット」を「HOPPIN’ GARAGE」公式サイトで販売している。

HOPPIN’ GARAGE ホッピンフレンズ 建築家 岡啓輔セット

価格: 6000円(送料込み)
商品内容:
1. HOPPIN’ GARAGE 蟻鱒鳶ール(アリマストンビール)
2. 六甲ビール TINY HAZY IPA
3. 金沢百万石ビール バベるビール
4. ヘリオス酒造 RCスタウト
※いずれも350mL缶×2本の計8本

「HOPPIN’ GARAGE ホッピンフレンズ 建築家 岡啓輔セット」(6000円)
岡さんを主人公にして作ったブルワリー3社
HOPPIN’ GARAGE 蟻鱒鳶ール(アリマストンビール)
六甲ビール TINY HAZY IPA
金沢百万石ビール バベるビール
ヘリオス酒造 RCスタウト
1人の人生ストーリーを4種のビールで

2023年は「ホッピンフレンズプロジェクト」とD2Cを中心とした「購入体験の充実」に着手

サッポロビール株式会社 新規事業開拓部 ブランドマネージャー 土代裕也氏

 サッポロビール 新規事業開拓部 ブランドマネージャーの土代裕也氏は「ホッピンガレージは単にビールを届けるだけでなく、魅力的な人との出会いをビールを通して届けたい」とブランド設立背景を説明。

ホッピンガレージについて

 2018年10月に設立し、2021年4月より事業を開始。2021年から2022年までに11人のさまざまな人生ストーリーをビールにして2か月に1回届けてきた。2022年の売上金額は前年比約2.5倍に伸長し、累計約4万7000件を超える配送実績がある。2023年の売上目標は「昨対比1.7倍の3億円」と掲げる。

これまで11人の魅力的な人の人生ストーリーをビールで届けてきた
2023年のブランド方針

 2023年は「ホッピンフレンズプロジェクト」を2月から始動。6つの人生ストーリーをもとにしたビール作りを行なう。飲み比べができるだけでなく、「ビールを通じた人やストーリーとの出会い」というビールの新しい価値を提唱し拡げるほかビールづくりに向き合うブルワー一人ひとりの表現力にスポットを当てた取り組みであることから、「ビール業界全体の活性化にもつながる」と土代氏。

「ホッピンフレンズプロジェクト」の提供価値

6つの人生ストーリー

2月の主人公: “東京・三田のガウディ”建築家 岡啓輔さん
4月の主人公: “言葉と遊びつづける”コピーライター 石井つよシさん
6月の主人公: “新種の老人”アーティスト/実業家 遠山正道さん
8月の主人公: “刀をつまみに飲む男”ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」ライセンス担当 OK間(おけはざま)さん
10月の主人公: “映画の無限の可能性を追求”移動映画館「キノ・イグルー」代表 有坂塁さん
12月の主人公: “リボンに命を吹き込む”アートユニット RIBBONESIA(リボネシア)さん
※いずれも発表時での予定

2023年の「ホッピンフレンズプロジェクト」では6人の人生ストーリーをもとにビールが作られる
2月の主人公 建築家 岡啓輔さん
4月の主人公 コピーライター 石井つよシさん
6月の主人公 アーティスト/実業家 遠山正道さん
8月の主人公 ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」ライセンス担当 OK間(おけはざま)さん
10月の主人公 移動映画館「キノ・イグルー」代表 有坂塁さん
12月の主人公 アートユニット RIBBONESIA(リボネシア)さん

 さらに購入体験の充実を図るためデジタルとリアルで、ユーザーとの接点を拡大する。デジタルではアジャイル型のEC開発を開始。マイクロソフトとシグマコンサルティングと協業し、パーソナライズできるマイページ機能の構築やサイト内での行動や購買データをもとに購入体験の継続的な改善を行なう。

アジャイル型のEC開発を実施

 リアルではデジタルだけでは伝えきれないブランドの世界観を感じてもらうため、2月27日~3月中に三軒茶屋のコワーキングスペース「三茶WORK」に併設する日替わり食堂にて「HOPPIN’ GARAGEポップアップバー」をオープン。4月には都内を中心にキッチンカーを用いてビールを販売するという(予定)。

リアルでも展開しユーザーとの接点を拡大

より多くの人がビール作りに関われる未来を創りたい

サッポロビール株式会社 取締役常務執行役員 福原真弓氏

 サッポロビールが取り組む新規市場の1つであるホッピンガレージの立ち上げ背景について、取締役常務執行役員の福原真弓氏は「お酒は作るのも販売にも免許が必要で限られた人しかビールを作れない未来ではなく、多くの人が関われるような未来を創りたい」と1人の社員が描いたビジョンからスタートしたと説明。

ホッピンガレージの立ち上げ背景

 サッポロビールは1876年に官営であった開拓使麦酒醸造所の開業から始まり、1881年にはホップの自給化に成功。1899年には日本初のビヤホールを開業するなど、「開拓の歴史がお酒と人との未来を創れる」という確信があるという。

「サッポロビールのこれからの開拓の物語にどうぞ期待ください」と力強く語った。

サッポロビールの持つ開拓への想い