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一口食べて違いが分かる、セブン-イレブン×八代目儀兵衛の「おにぎり」4品発売

「まだ知らないおむすびがここにある」

2023年3月21日 発売

京の米老舗 八代目儀兵衛が監修したセブン-イレブンの「こだわりおむすび」

 セブン-イレブン・ジャパンは、「京の米老舗 八代目儀兵衛」が監修した「こだわりおむすび」4品を3月21日に発売する。目利きのプロである八代目儀兵衛の知見を活かして、冷めても美味しく「一口食べれば違いが分かる」おにぎりを開発した。

セブン-イレブン×八代目儀兵衛「こだわりおむすび」

・「八代目儀兵衛 昆布だしで炊いただしむすび」(120円)
・「八代目儀兵衛 銀しゃりおむすび 梅ひじき」(140円)
・「八代目儀兵衛 銀しゃりおむすび 牛そぼろ」(150円)
・「八代目儀兵衛 銀しゃりおむすび ちりめん山椒」(150円)
※すべて税別価格

「冷めても甘い」ブレンド米で作った「こだわりおむすび」
「八代目儀兵衛 昆布だしで炊いただしむすび」(税別120円)
「八代目儀兵衛 銀しゃりおむすび 梅ひじき」(税別140円)
「八代目儀兵衛 銀しゃりおむすび 牛そぼろ」(税別150円)
「八代目儀兵衛 銀しゃりおむすび ちりめん山椒」(税別150円)

 単一銘柄(シングルオリジン)のブランド米ではなく、「ブレンド米」を使用するなど、3つの監修のポイントがある。

1. お米の目利き
 食味計を一切使わずに、産地品種70種をすべて炊飯し食味を実施。独自の食味基準でお米をタイプ別に選別し、おにぎりブレンドに適性の高い品種を選定。

2. 精米方法
 従来の精米基準よりもさらに低温・低搗精(ていとうせい)にこだわり、お米本来の風味と甘さを引き出した。

3. ブレンド米づくり
 5%違いの配合を50パターン試作し、「冷めても甘い」ブレンド米が完成した。

 中具は、八代目儀兵衛がブレンドしたお米に合うものを八代目儀兵衛監修のもと、選定した。

 監修した八代目儀兵衛 代表取締役の橋本儀兵衛氏によると、「美味しい食べ物は一口めからその美味しさが分かる。同商品は一口食べた時の歯触りがよく、従来のおにぎりに比べて甘さと粒立ちが際立った」とコメント。

 記者も試食をしたが、握りたてに近いおにぎりの食感で、お米が美味しいとこんなに変わるのかと実感できた。

シンプルに美味しい

「お米の甘さ、風味を味わってもらいたい」との想いから、今回発売の商品は海苔を巻かずに提供する。

 今後は八代目儀兵衛の監修のもと4月18日に「手巻おにぎり」を発売予定。そして弁当などカテゴリを拡大し、お米を使うすべての商品を進化させていくとしている。

おにぎりは“作るものから買うもの”へ

株式会社セブン-イレブン・ジャパン 取締役常務執行役員 商品戦略本部長 兼 商品本部長 青山誠一氏

 セブン-イレブン・ジャパン 取締役常務執行役員 商品戦略本部長 兼 商品本部長の青山誠一氏は、セブン-イレブンのおにぎりの歴史を説明。

 セブン-イレブンは1974年5月に1号店を開店。1978年におにぎりを発売した。当時、おにぎりは家で作るものだから売れるのか、と多くの反対意見もあったといい、カウンター上の小さな什器で販売していた。

 その後、より新しいものを消費者に届けるため、1日2回納品だったのを3回製造・3回配送へ変更。ほかにも精米方法を変えたり、包装をより環境に配慮したものを使用したり、毎年進化を続けてきた。2021年度の年間販売は20億個を記録し、「セブン-イレブンの中でも最重要商品」と捉えていると述べた。

セブン-イレブンのおにぎりの歴史

コロナ禍で生活様式が一変。より美味しいものが求められている

 ふるさと納税など、全国の美味しいお米がお得に・手軽に手に入るようになり、高性能な炊飯器に注目が集まるなか、コロナ禍で家で食事をとる機会が増えた。美味しいお米を食べる機会が増え、消費者のお米に対する期待値が上がったという。

 これらを背景に、さまざまな商品の品質を高めていくといい、4月中旬にはサンドイッチのパン生地を見直してさらに美味しくしていくとのこと。

 今回の八代目儀兵衛との取り組みでは、「おにぎりをスタートとし、お米を美味しくしていく」と意気込んだ。

美味しいお米は甘い。産地銘柄でお米を選ばない八代目儀兵衛

株式会社八代目儀兵衛 代表取締役 橋本儀兵衛氏

 セブン-イレブンが美味しいご飯へのニーズが高まるなか、お米の品位工場について研究をし続けていた一方、八代目儀兵衛も甘く美味しいお米を一人でも多くの人に届けたいとの想いで美味しさを追求していた。共通する想いを持っていたことから、協働が実現した。

 八代目儀兵衛 代表取締役の橋本儀兵衛氏によると、「美味しいお米は甘く、赤ちゃんでもおかわりするお米。また、お米は毎年味が変わるもので、時期ごとに食味をして仕入れる」という。

「日本人が日本のお米をもっと美味しく食べられる環境づくりをセブン-イレブンとともに行ない、川上から川下までの生産流通改革を行ない、日本人のお米離れをゼロにする」と熱く語った。

この銘柄のこのお米だったら美味しいという思い込みがあった

株式会社武蔵野 代表取締役社長 安田信行氏

 原料の調達、玄米管理、精米、炊飯、製造管理を行なう立場として、武蔵野 代表取締役社長の安田信行氏が登壇。今回の協働で「単一銘柄のお米の特徴などの情報は持っていたが、うまく組み合わせるブレンドの考え方を学んだ。精米一つをとっても、中心部を使ったほうがよいなどの思い込みが多々あった」とコメント。できる限り八代目儀兵衛の知見を吸収していくとのことだ。