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ドミノ・ピザ、2月9日の売上の一部を若者のメンタルヘルス支援団体に寄付
2024年2月8日 20:18
- 2024年2月9日 実施
ドミノ・ピザ ジャパンは、2月9日の売上の一部を若者のメンタルヘルス支援団体に寄付する。
ドミノ・ピザでは、“ワールド・ピザ・デー”とされる2月9日にグローバルでチャリティー活動「Domino's for Good デー」を2022年から実施している。ピザでつながることをテーマに、各地でさまざまな取り組みが行なわれており、日本法人では2023年から参加。産直ドミノ基金への寄付を通じて農業を支援する活動に役立てられた。
今年の活動では、ピザ1枚、または2品で700円のサイドメニューセットを購入すると、それぞれ10円が子供や若者のメンタルヘルスけ支援を行なう3団体に寄付される。若い女性を支援する「若草プロジェクト」、同世代の身近なゲートキーパーの養成に取り組む「Light Ring.」、18歳となり児童養護施設や里親からの支援から切り離された若者を支援する「首都圏若者サポートネットワーク」が対象となる。
8日に開催された発表会において、ドミノ・ピザ ジャパン CEOのマーティン・スティーンクス氏は、「ドミノ・ピザのクルーの大半が若年層で、メンタルヘルスで困難を抱えている人もいる。こうした人たちをサポートしていきたいし、居場所でもありたい。明日ピザを買えば支援できる」と協力を呼びかけた。
発表会では3団体の代表者がそれぞれの視点から若者のメンタルヘルスの支援の必要性が語られた。
若草プロジェクト 代表呼びかけ人の村木厚子氏は、「資金がなく一度しか実施できていないが、実際にお金を使って支援するとなると、どういう事業費が必要なのかを調べた。我々は、女の子だから産婦人科系が多いだろうと思っていたが、なんと75%がメンタルヘルスだった。それをちゃんと支援したい」と語る。
Light Ring. 代表理事の石井綾華氏は、10~30代の死因の1位が自殺となっており、海外と比べても日本は社会的な孤独や孤立が深いと指摘。自殺を考える若者の近くでメンタル面での支えとなれるような非専門家のゲートキーパーの重要性を訴える。
首都圏若者サポートネットワーク 事務局長の池本修悟氏は、成人年齢となり養護支援から離れたケアリーバーと呼ばれる若者たちには、さまざまなハンディキャップが残ったままで、こうした公的支援を受けられる児童もごくわずかでしかなく、さらに厳しい現実があるとして、18歳以上でも支援を必要とする若者に目を向けて欲しいと語った。
スティーンクス氏は、3団体の代表者のプレゼンテーションを受けて「より新たな取り組みができるのではないかと思った。例えば、職場体験という取り組みもあるんじゃないか。明日だけじゃなく、この先ずっと支えていけるように検討していきたい」とコメントしていた。