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世界中のお酒が集結「ヴィネクスポ・アジア 2025」、5月27日シンガポールで開幕

2025年5月27日~29日 開催

 2025年5月27日から29日までの3日間、シンガポールにおいて「ヴィネクスポ・アジア 2025」が開催される。ヴィネクスポは、ワインやスピリッツを中心とした国際見本市として1981年にフランス・ボルドーで始まったもので、以降はそれを補完する小見本市も世界各国で開かれている。

「ヴィネクスポ・アジア 2025」のWebサイト

 世界中にある大小のワイナリー、酒造メーカー、インポーターらがブース出展し、膨大な数の酒類を目にすることができるイベント。ここ数年はアジア版となるヴィネクスポ・アジアが、香港とシンガポールで交互に開催されてきた。

 ただし、商談の場として活用されることから、参加者はビジネス関係者に限定され、一般開放はされていない。それでも2024年の香港開催では、国際的なビジネス拠点ということもあってか、1万4000人を超える参加者を集めた。

香港で開催された「ヴィネクスポ・アジア 2024」の様子

 今回の開催地であるシンガポールは、世界の10%のワインを輸入しているというアジア太平洋地域のなかでも、特にワインの消費が大きいと言われている地域。2023年の開催時は35か国から約1000社が出展し、シンガポールはもちろん、周辺の中国、マレーシア、ベトナム、タイなどから約1万人が来場。商談数は事前予約されたものだけでも3500を超えたとされている。

前回のシンガポール開催「ヴィネクスポ・アジア 2023」の様子

 そして今回の2025年はマリーナベイ・サンズを会場に、1100社の出展、ならびに1万1000人の参加者が見込まれる。ワイン産業が近年大きな盛り上がりを見せている米国やオーストラリア、もしくは欧州からの出展が大半を占めるものの、ワインやスピリッツ以外の酒類も幅広く出品されるため、まさに世界中のお酒が集結する一大イベントとなりそうだ。

 そんな「ヴィネクスポ・アジア 2025」の公式サイトでは、5月13日現在、出展予定者の中に日本のチョーヤ梅酒(シンガポールの現地法人)と、佐賀県に蔵元を置く幸姫酒造の名前が見受けられる。日本人にとってはおなじみの梅酒と、英国International Wine Challengeなどでたびたび受賞している老舗の幸姫酒造の日本酒が、アジア各国にどう受け止められているのか気になるところ。

香港で出展したチョーヤ梅酒のブースの様子
日本からは幸姫酒造が出展を予定している

 なお、ヴィネクスポはこの5月に米国でも開催されており、年内にはインド、アルゼンチンでの開催も予定されている。こうしたイベントで出品されたユニークなお酒がバイヤーによって見いだされ、日本のお店に並ぶことも少なくなく、一消費者としても要注目だ。