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「山崎12年」の原酒3種を飲み比べできるイベント、銀座で開催

2025年11月1日~12月30日 開催
山崎12年を構成する原酒の飲み比べを体験できる

 サントリーは、シングルモルトウイスキー「山崎」ブランドの魅力を体感できるイベント「THE YAMAZAKI EXPERIENCE IN GINZA」を11月1日~12月30日にかけて日比谷BAR WHISKY-S(東京都中央区銀座3-3-9 金子ビル地下1階)で開催する。

 イベントの開催に先立ち同店で開催された説明会にはサントリー スピリッツ本部ウイスキー部 部長の小田明氏と山崎蒸溜所 工場長の有田哲也氏が今回のテーマとなっている山崎ブランドへの熱い思いを語った。

 小田氏は、サントリーのウイスキーづくりでは、美味品質を追求する“ものづくり”と、ウイスキーがあることで実現する豊かな生活という“ものがたり”の2つの視点で取り組んでいることを紹介。

サントリー スピリッツ本部ウイスキー部 部長の小田明氏(左)と山崎蒸溜所 工場長の有田哲也氏(右)

 同社の100年以上にわたるウイスキーづくりの象徴と言えるのが山崎蒸溜所で生み出される「山崎」で、2023年の「山崎25年」、2024年の「山崎12年」に続き、2025年に「山崎18年」でISC(International Sprits Challenge)の全部門最高賞をするなど、そのクオリティは世界的に高く評価されている。

 なお、3年連続で同一ブランドで全部門最高賞を受賞するのはISC史上初の快挙となる。

 今回のイベントは、こうした山崎ブランドの世界観を体感できるものとなっており、山崎を構成する原酒3種と山崎12年の飲み比べセットが7750円で提供されるほか、山崎にあうように開発されたペアリングフード(690円~)が提供される。山崎12年と山崎18年もそれぞれ1ショット3500円、7600円で提供される。開催期間中は90分の完全予約制となる。

燻り惣菜3品盛り合わせ(1650円)

 有田氏によれば、スコッチウイスキーの世界では原酒を交換する文化があるが、サントリーでは1つの蒸溜所のなかでさまざまな原酒のつくり分けを行なっていることが特徴となる。

 飲み比べセットでは、通常は蒸溜所でしか体験できない山崎12年で使用されているホワイトオーク樽原酒、スパニッシュオーク樽原酒、ミズナラ樽原酒を体験できる。

 ホワイトオーク樽については、北米産のホワイトオーク材を使い、サントリーが自社で製樽。世界でも珍しい480Lの大きなパンチョン樽により、骨太な味わいとほのかに伸びる甘みを表現している。

 スパニッシュオーク樽については、蒸溜所の開設当初から伝統的に使用されており、スペイン北部の森から切り出されたオーク材を現地で製樽し、シェリー酒を貯蔵したのち、日本に運ばれてウイスキーの貯蔵に使用している。華やかでフルーティな香りや甘い飲み口、やや苦みのある後口を生み出している。

 ミズナラ樽では、日本産のミズナラを使用。元々は戦中に樽材の調達が困難になったため、代替材として使われはじめたが、現在ではジャパニーズウイスキーの個性を生み出す樽となっており、甘やかでほのかな香木の香りが感じられる。

 こうした原酒をブレンダーが熟練の技で組み合わせ、さまざまな風味が複層的に押し寄せてくるように作られているのが山崎12年ということになる。

 小田氏は「すでに山崎ブランドを愛していただいているお客さまに加え、山崎は知っているけど、なかなか手を伸ばしたことがない、飲んでみたいけど飲むきっかけがないという若い方にも幅広く山崎の美味品質を体感いただきたい」とアピールしていた。