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サントリー大阪工場「スピリッツ・リキュール工房」で、ジンの素材を感じる見学ツアーに参加してみた

2026年5月8日 開始
サントリー大阪工場「スピリッツ・リキュール工房」見学ツアーが始まる

 サントリーは、サントリー大阪工場「スピリッツ・リキュール工房」の見学ツアーを開始するのにあたり、内覧会を開いた。

「ROKU〈六〉」のアンバサダーを務める俳優・町田啓太さんによるオープニングセレモニーも開かれた

 大阪工場は、1919年にサントリーの創業者・鳥井信治郎氏が設立した、サントリーのスピリッツ・リキュールづくりの原点ともいえる場所。その第35代工場長である矢野哲次氏が、その歴史や施設について紹介した。

 当時の流通は海運・水運が中心で、鳥井信治郎氏は大阪港の流通に着目し、現在の場所に工場を設立した。そこから100年以上にわたりさまざまな洋酒をつくり続けている。

 代表的なところでは1936年に発売した「ヘルメスジン」、1978年に発売したメロンリキュール「ミドリ」、近年では、ジャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」や、ジャパニーズクラフトウォッカ「HAKU〈白〉」などがあり、「ROKU〈六〉」は世界的な酒類コンペティション「ISC 2025 ジン部門最高賞 トロフィー」を受賞している。そして大阪工場も、「IWSC 2025 スピリッツ部門 リキュール・プロデューサー・トロフィー」を日本の工場として初受賞した施設となっている。

 その大阪工場において、「より多くのお客さまに私たちのモノづくりへのこだわりや情熱を直接体感していただきたいという思いから、このスピリッツ・リキュール工房をリニューアルし、一般公開向けのツアーを新たに開設する」ことになったという。

サントリー株式会社 大阪工場 工場長 矢野哲次氏(右)とマーケティング本部 リキュール・スピリッツ部長 新関祥子氏(左)
サントリー大阪工場「スピリッツ・リキュール工房」
「ROKU〈六〉」や大阪工場自体も賞を受賞している

 マーケティング本部 リキュール・スピリッツ部長の新関祥子氏によると、世界的にプレミアムなスピリッツ、特にクラフトジンの市場が大きく伸長しており、ジャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」は、2017年の発売以来、60か国以上で販売され、大変高い評価を得ているという。

 大阪工場で工房ツアーをスタートさせることは、「ROKU〈六〉」や「HAKU〈白〉」といったブランドの背景にあるストーリーや、職人の技術を深く理解するための「非常に重要なタッチポイント」ととらえており、「お客さまに実際に香りを嗅ぎ、設備を見て、味わっていただくことで、ブランドへの共感と愛着をより一層深めていただきたい」と見学ツアーを設けた意図を語った。

サントリー大阪工場「スピリッツ・リキュール工房」見学ツアー

見学開始日: 2026年5月8日(Webサイトで予約受付中。ただし抽選制)
所要時間: 80分(20歳未満は参加不可)
参加費: 3000円(「ROKU〈六〉」200mLのお土産付き)
所在地: 大阪市港区海岸通3-2-30
アクセス: JR環状線 弁天町駅中央南口/大阪メトロ中央線 弁天町駅東改札4-A出口から無料シャトルバスを運行
Webサイト: サントリー大阪工場「スピリッツ・リキュール工房」

見学ツアー「はじまりのラウンジ」

「はじまりのラウンジ」(写真提供:サントリー)

 見学ツアーの参加者がまず訪れる「はじまりのラウンジ」では、サントリー大阪工場の歴史などを巨大スクリーンで視聴することになる。鳥井信治郎氏が薬種問屋で調合技術を学ぶことからキャリアをスタートさせたこと、20歳ですでに鳥井商店を創業したこと、そして1907年に「赤玉ポートワイン」が誕生したことなどを知ることができる。この「赤玉ポートワイン」のヒットが、のちに大阪工場を設立する理由のひとつになる。

「はじまりのラウンジ」で工場の歴史に触れることができる

見学ツアー「ボタニカルロード」

「ボタニカルロード」(写真提供:サントリー)

 巨大スクリーンで歴史を学んだあとは、いよいよ製造工程の見学となるが、そこまでのアプローチは「ボタニカルロード」と名付けられ、「ROKU〈六〉」に使われる素材と同じ品種の大島桜や八重桜、ジンのボタニカルであるジュニパーベリーやレモン、ビターオレンジなどさまざまな植物が植えられている。また、その歩道には、鳥井信治郎氏が残した言葉が刻まれており、「やってみなはれ」を見つけることができる。

有名な「やってみなはれ」も

見学ツアー「製造工程見学」

「スピリッツ・リキュール工房」の外観が一部ガラス張りになっており、外からも蒸溜釜などの姿が見える。複数のフロアの高さを活かして工程を構築している

「スピリッツ・リキュール工房」の4階で、さまざまな原料素材や、実際に使用している浸漬タンク、蒸溜釜を見学し、その工程を学ぶことができる。日本でもジンは流行し、大小さまざまなジンの作り手が誕生しているが、小規模のクラフトでは1つの蒸溜釜で複数の素材をまとめて蒸溜しているのに対し、ここでは素材に合わせて蒸溜し、それぞれをよいコンディションで用意したうえでブレンドして味をととのえていることが分かる。

「ROKU〈六〉」で使用している6つの和素材(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)の実物が用意されており、実際に香りを確かめることができる 。これら6つの和素材と、伝統的な8つのジンボタニカルの計14種類の素材をそれぞれ蒸溜し、それらを絶妙なバランスでブレンドすることで、「ROKU〈六〉」ならではの複雑で重層的な味わいが完成する。

右から「ジン・スチル(蒸溜釜)」「ピール・スチル(蒸溜釜)」「ピール・レクチ(蒸溜釜)」「減圧蒸留釜」
6つの和の素材を合わせているから「ROKU〈六〉」という商品名になっているが、その素材それぞれの香りにも触れることができる。ジンのベースとなるボタニカル「ジュニパーベリー」そのものを食べることもでき、かじってみると「ジンを食べている」ような新鮮な感覚だった
小スケールの製造設備「パイロットディスティラリー」も見られる

見学ツアー「クリエイションルーム」

「スピリッツ・リキュール工房」1階にある「クリエイションルーム」

「スピリッツ・リキュール工房」1階の「クリエイションルーム」では、360度のスクリーンに映し出される演出の中で、「ROKU〈六〉」の原料酒をテイスティングして、より素材を感じることができる。自分でトニックウォーターや氷を使いベストな状態をいただくと、味もまた格別に感じる。

「ROKU〈六〉」の原料酒もテイスティングできる
「ROKU〈六〉」(200mL)のお土産もうれしい

見学ツアー「ギフト&ギャラリー」

「ギフト&ギャラリー」(写真提供:サントリー)

 同じく1階にある「ギフト&ギャラリー」では、限定グッズやこの工場のスピリッツ・リキュール製品を購入することができる。

 サントリーのスピリッツの歴史を五感で楽しめる「スピリッツ・リキュール工房」見学ツアーは5月からのスタートだが、その初回受付を4月13日まで行なっている(抽選制)。洋酒ファンはもちろん、工場見学やモノづくりに興味がある人にも楽しめる内容になっているので、ぜひ足を運んでみていただきたい。

「2026年5月・6月開催分」抽選スケジュール

受付期間: 4月9日~13日16時29分
結果メール: 4月17日
本予約期間: 4月17日~21日
再抽選結果メール: 4月25日
再抽選本予約期間: 4月25日~29日

「2026年7月開催分」抽選スケジュール

受付期間: 5月11日9時30分~5月15日16時29分
結果メール: 5月20日
本予約期間: 5月20日~24日
再抽選結果メール: 5月27日
再抽選本予約期間: 5月27日~31日