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新しくなったロッテの「グリーンガム」、ミントのブレンドや蒸留精製方法の見直しで爽やかさを追求

2021年4月9日 発表

ロッテ 中央研究所 チューインガム研究部 チューインガム研究の海老原京太氏(左)とマーケティング本部 ブランド戦略部の毛利彰太氏(右)

 ロッテは4月9日、ロングセラーブランドの「グリーンガム」をリニューアルに関する記者説明会を開催し、担当者が今回のリニューアルでの変更点を解説した。

 グリーンガムは、1957年に“大人向けのガム”として登場。以来、64年にわたって親しまれるロングセラーとなっているが、実は何度もリニューアルしている。1993年には9枚入りに変更し、価格体系も見直された。さらに、直近では2014年にはシュガーレス化を行なうとともに、初摘みミントの訴求を開始。時代にあわせてパッケージだけでなく、中身も進化してきたことになる。

 同社 マーケティング本部 ブランド戦略部の毛利彰太氏によれば、累計販売個数を並べると65.8万kmで、地球を16周する長さになるという。

 14回目となる今回のリニューアルで行なわれた中身の変更については、同社 中央研究所 チューインガム研究部 チューインガム研究の海老原京太氏が解説。ミントのブレンドを変更したことや、ガム表面のミントフレーバーパウダーを改良したこと、精製度の高いミントを使用したことが今回のリニューアルのポイントだと説明した。

 中でも3つ目のミントの蒸留精製方法については、これまで水蒸気蒸留と分子蒸留で精製されたミントを使用してきたが、今回はこれに加えて水蒸気蒸留の高精製品をブレンド。雑味の少ない高精製品を組み合わせたことで、従来よりも軽やかでスッキリとした味わいになったとしている。

 こうして爽やかさを増した新グリーンガムだが、毛利氏はコロナ禍において閉塞感が社会に広まっている中で、ミントガムの王道としてのグリーンガムを社会にリフレッシュを提供する存在にしたいと語り、今後もさらに改良を重ねていくことを宣言した。