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大人向けの「ミロ」を使ったドリンクを提供するキッチンカー、有楽町と渋谷に出現
2021年10月25日 15:38
- 2021年10月25日~
ネスレ日本は、10月25日から都内2か所(有楽町・渋谷)において「ミロ」のキッチンカーを出し、18日に発売した「ネスレ ミロ オトナの甘さ」のおいしさを伝えるイベント「ミロ 鉄分お助け隊」を開催している。
同社では、イベント開始を前に今回の取り組みに関する説明会を開催。同社 飲料事業本部 レギュラーソリュブルコーヒー&RTDビジネス部 ユニットマネジャーの西川原誠氏が背景を説明した。
ミロは、1934年にオーストラリアで発売され、1973年に日本でも販売されるようになった。不足しがちなカルシウム、鉄、ビタミンDといった栄養素をバランスよく摂取できる麦芽飲料として、成長期の子どもたちを中心に長年親しまれてきた。
そんななか、昨年7月、「鉄分を含んだミロが貧血に効く」とするツイートが話題になり、突如として売上が急増。西川原氏によれば、今年3~8月の販売金額は、2019年の同期比で約3.5倍となった。それと同時に、これまでの「成長期の子ども向け」といった印象が大きく変化し、子どもがいない家庭での購入率が高まり、大人向けの商品が発売されるに至った。
日本独自の商品として開発された「ネスレ ミロ オトナの甘さ」は、カルシウム、鉄、ビタミンDといった栄養素をバランスよく摂取できるというミロの特長や味わいを受け継ぎながら、原材料として使用していた砂糖の一部を食物繊維に置き換えることで甘さを抑えている。内容量は200gで、価格は410円。
今回のイベントでは、そんな同商品の魅力を伝えるため、女子栄養大学の学生が考案した2つのアレンジメニューを各300円で販売する。メニューは「香るゆず“ミロ”」(ホット)と「フラッペ風“ミロ” with 洋梨」(アイス)の2種類。キッチンカーでは、オリジナルのミロや「ミロ オトナの甘さ」(各200円)のほか、コーヒー(200円)、カフェラテ(250円)といったメニューも提供される。
同大学 栄養学部 栄養生理学研究室教授 栄養学博士の上西一弘氏は、「(ミロに含まれる)鉄の役割は赤血球の成分として体全体に酸素を運ぶこと。月経の影響もあり、1日に必要な摂取量は、成人男性の7.5mgに対し、成人女性は10.5mgと多く、どの年代でも4mgほど足りていない」とした上で、「レバーなどの鉄を多く含んだ食べ物と、鉄の吸収率を高める効果があるたんぱく質やビタミンCを一緒に食べることが重要だが、飲み物で摂取することも効果的」と解説する。
上西氏はアレンジメニューの開発にはタッチしていないとのことだが、同氏の教えを受けた学生たちは「ミロの楽しみの幅を広げていきたい」とのテーマの下、鉄の摂取を助けるビタミンを豊富に含んだフルーツと組み合わせたメニューを開発したという。イベントでは、学生たちが「鉄摂取の啓発リーフレット」とともに栄養アドバイスも行なう。
ミロのキッチンカーは、10月25日~27日、11月1日~3日に東京交通会館 1階 サンプリングエリア(千代田区有楽町2-10-1)、10月30日~31日に渋谷ヒカリエ 1階 イベントスクエア(渋谷区渋谷2-21-1)に配置される。