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かっぱ寿司、天然ものを使った「九州産鯖」「九州産炙り鯖」を一足早く食べ比べてみた
花椒香る「広島式汁なし担担麺」も登場
2022年3月23日 11:34
- 2022年3月23日 発売
かっぱ寿司は、玄天の天然魚「九州産鯖」「九州産炙り鯖」と、本格ラーメンシリーズの第18弾・汁なし担担麺専門キング軒監修「広島式汁なし担担麺」を全店で3月23日から期間限定で販売するのにあたり、説明会を開いた。
かっぱ寿司は2021年5月より「回転寿司屋から寿司屋へ」をコンセプトに、シャリに始まり、醤油、ワサビ、海苔、天ぷらなどの品質を高め、利用客の満足度向上に努めてきた。さらに寿司屋品質のうまさにこだわり、スタッフを職人のもとで研修させ、回転寿司屋ではめずらしい店内仕込み、店内握りを取り入れた「本気にぎり」も提供。
素材では、「天然あじ」や「天然〆いわし」など国産天然魚の調達にも力を入れてきた。天然魚は鮮度が命で取り扱いのハードルも高いが、今回は期間限定ということで九州産のうまいサバを全国309店舗で販売する。商品のポイントについて、商品企画部長である大友英昭氏が説明した。
新鮮なサバを作業時間わずか11分32秒で真空パック
今回タッグを組むのは、福岡県の水産加工業者である玄天。「とにかく魚のプロフェッショナル集団」と大友氏が説明するように、長年業務用に鮮魚を加工してきた実績がある。顧客を満足させるポイントとして、鮮度を保つスピード、機械に頼らない手仕事、玄天の地の利がある。コロナ禍でのVTR出演になってしまったが、玄天の代表取締役である田中彰氏によると、熟練した作業員が手際よく作業し、すぐさま瞬間冷凍してクオリティを維持させているとのこと。冷凍庫も高性能な3D Freezerを導入しているのが自慢だ。
地の利は、言わずもがな福岡県近郊は日本でも有数の漁場である「五島灘」「玄界灘」「対馬海峡」があり、魚種は多く、魚影も濃いので、魚市場にはとびきりの魚たちが集まる。そこで獲れた最高のサバを玄天の技で仕上げているのだから素材は申し分なしだ。かっぱ寿司でもその素材を活かすために、「皮引き」「酢洗い」「飾り包丁」「切りつけ」などの加工を店内で行なっている。従来は店舗の負担になるのでこのような作業は工場で済ませていたのだが、よい素材は提供する直前に加工するのがベストなため、今回はひと手間かけているとのことだ。
袋に小分けされた花椒は「汁なし担担麺専門キング軒」店主の強いこだわり
人気店とコラボした本格ラーメンシリーズもかっぱ寿司の人気商品だ。第18弾として登場する「広島式汁なし担担麺」は、シリーズでもかなりとがった商品だと大友氏は説明する。広島県では汁なし担担麺がご当地麺として人気であり、市内だけでも30以上の専門店があるそうだ。そのなかでも「汁なし担担麺専門キング軒」は大人気の名店だ。
汁なし担担麺のキモとなるのは、しびれる辛さを演出する「花椒(フォアジャオ)」だ。商品には袋に小分けされた花椒も付いてくる。この花椒はタレや特製豚そぼろにも混ぜ込んであるので、オペレーション上の理由などから袋の添付は省きたい意向であったが、キング軒の店主である渡部崇氏の強いこだわりがあり、「付けなきゃやらない!」と言われたので何とか実現させたとのことだ。食べる際は適量をかけることにより、際立つ香りが楽しめるようになっている。そして、しっかり20回ほど混ぜ合わせるのもこだわりポイントであると説明した。
炙りとの味わいの違いをぜひ食べ比べてもらいたい
実際に2つの商品を試食してみた。まずは「九州産鯖」と「九州産炙り鯖」だ。まず、大きく切り出されたネタはひときわ存在感を放っている。食感と見た目も映える飾り包丁も美しい。見ただけでサバ好きにはたまらない。口の中に入れると、サバの濃厚な脂とうまみが噛むたびに味わえる。天然魚のコリッとした弾力に富んだ歯ごたえもいい感じだ。炙った方は皮から香ばしさが感じとれ、少し炙っただけだが脂がさらに濃厚になり、同じサバだが違った味わいが楽しめる。これはぜひとも2つ注文して、食べ比べてもらいたい。
「広島式汁なし担担麺」は広島式とあるように、細麺を使用しているのが特徴だ。提供された段階でゴマと花椒の香りが立ち昇り、シビ辛フリークの心は踊る。しかし、作法は大事でがっつくのは野暮というもの。教えのとおり花椒をふりかけ、混ぜること20回でようやく準備万端。ずぞっと一口すすると、花椒のしびれ(麻)、ラー油の辛さ(辣)のダブル攻撃がいい感じに口の中に響き渡る。シャキシャキとしたネギの食感もいい。
その後、温泉卵を入れて味変も楽しめた。まろやかテイストが好みなら先に入れてもいいだろう。タレがしっかりとした味付けなので、追い飯やネギの追加もオススメだ。その際、追い花椒をしっかりすることで、四川料理の麻辣の真髄を味わえる。今回の期間限定商品はどちらも筆者好みの料理だったというのもあるが、一度は食べてもらたいクオリティであることは間違いない。