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ファミマの「炭火焼きとり」が安く・食べやすくリニューアル

2022年6月14日~

リニューアルした「炭火焼きとり」。手前から「もも(塩)」「もも(タレ)」「かわ(タレ)」「ぼんじり(タレ)」

 ファミリーマートは、「炭火焼きとり」を6月14日にリニューアル発売する。

 同社では、サークルKサンクスとの統合を機に2017年6月にサークルKサンクスの看板商品だった焼きとりの販売を本格的にスタート。累計販売数は約6億本に迫る人気商品となった。

 商品本部 FF・スイーツ部 ファストフードグループの萩原大志郎氏によれば、近年の焼きとりの市場は堅調に推移しており、コロナ禍でテイクアウト需要が高まっている。ただ、テイクアウトでは複数本を購入するケースが多いとされる一方、同社では1~2本の割合が大きく、市場全体のトレンドとのギャップを埋める必要があるとして、検討を重ねた。

 今回のリニューアルに先立ち、2021年6月に100店舗ほどで1本あたりのサイズを小さくするとともに価格を安くする実験を実施。本数、金額ともに従来商品より良い結果が出たことから、それに加えておいしさを追求することで焼きとりの新たな魅力を伝えていくことにしたという。

商品本部 FF・スイーツ部 ファストフードグループの萩原大志郎氏

 サイズについては、従来より串を短くし、分量を70%程度にすることで、一回り小さくすることで食べやすくなるように工夫。もともと男女比は6:4で男性の人気が高い商品だが、コンパクトにすることで女性比率を高めることを狙っている。価格についても、最も人気が高い「もも(タレ)」の場合で130円から108円に値下げし、1本あたりの購入のハードルを下げている。

 味も「タレ」「塩」「仕込み」「焼き」の4つのポイントで改良が図られている。タレについては、専門店のつぎたしタレを意識し、4種類の醤油を使用し、香ばしさと深みを強化。塩についても、五島灘の海水塩に北海道産の昆布粉末を配合した藻塩風の塩を使用し、まろやかな旨味の演出を狙った。

 仕込みについては、串に詰めて刺すことで、肉らしいジューシーさを際立たせた。焼きについても、焼き専用のタレを塗ってから炭火で焼くことで、炭焼きの香ばしい風味が残るように工夫している。

リニューアルのポイント

 今回は、「もも(タレ)」「もも(塩)」「かわ(タレ)」の人気が高い3商品をリニューアル。それぞれ108円で販売するほか、希少部位の「ぼんじり(タレ)」(128円)も400万食限定で販売する。他のラインアップについても同様の方向性で順次リニューアルしていく。

 これにあわせ、6月14日~20日には1本98円(130円以上の商品は30円引き)で販売するセールを実施。6月21日からはファミペイやLINE、SmartNewsといったスマートフォン向けのアプリ上で10円引きのデジタルクーポンを配布したり、5万名に無料引換クーポンがあたるTwitterキャンペーンを実施したりする。

 萩原氏は、「従来の焼きとりは、おつまみというイメージが強かったが、今回のリニューアルにより、小腹満たしのニーズやおかずの一品といったニーズをしっかりキャッチアップしたい」としている。