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リニューアルしたキリンビバレッジ湘南工場の新「午後の紅茶ツアー」を体験してきた!

2023年6月6日 開始

新「午後の紅茶ツアー」エントランスにて。左からキリンビバレッジ株式会社 執行役員 湘南工場長 松田明彦氏、湘南工場 広報担当 波羅香奈子氏、新「午後の紅茶ツアー」ツアーガイドの小田氏

 キリンビバレッジは、5月30日に「キリンビバレッジ湘南工場 新『午後の紅茶ツアー』先行体験会」を開催。6月6日から開始するツアーを一足早く見学できたので、その見どころにを紹介しよう。

キリンビバレッジ湘南工場 新「午後の紅茶ツアー」

リニューアルオープン日: 2023年6月6日
所在地: キリンビバレッジ湘南工場(神奈川県高座郡寒川町倉見1620
アクセス: JR相模線 倉見駅から徒歩約15分、圏央道(さがみ縦貫道路)寒川北ICから3km(約5分)
休館日: 月曜(祝日の場合は営業、翌平日が休館)
営業時間: 10時~15時
所要時間: 約90分間
定員: 1日4回実施・1回20名まで
参加費: 無料(要予約)
予約: 電話/Webサイトから
TEL: 0467-30-9000(9時30分~16時30分)
Webサイト: キリンビバレッジ 湘南工場
※小学生の社会見学を対象にした「キリンビバレッジ湘南工場 社会科見学」は9月1日再開

操業50周年を迎えるキリンビバレッジ湘南工場

 キリンビバレッジ湘南工場については、湘南工場長の松田明彦氏が説明を行なった。湘南工場は1973年にキリンレモンサービス相模工場として操業開始。当時は「キリンレモン」や「キリンオレンジエード」を瓶で製造していた。1985年にペットボトル飲料の製造ラインが稼働開始。1994年には当時、世界でもめずらしい無菌空間での飲料充電方式による製造ラインの稼働を開始した。

 2002年には「キリン 氷結」などのアルコール飲料を製造開始。2022年にはキリン独自素材のプラズマ乳酸菌入り飲料のラインが稼働を開始し、2023年5月には6月27日発売の「キリン おいしい免疫ケア カロリーオフ」のラインも立ち上がり、稼働を開始している。

キリンビバレッジ湘南工場の歴史

 現在、清涼飲料を製造するキリングループの工場で最大の製造数量を誇る湘南工場。ペットボトル製品約4000万箱を製造でき、「キリン 午後の紅茶」を始め「キリン 生茶」「キリン おいしい免疫ケア」など、キリンビバレッジのペットボトル製品40品種(2023年3月時点)を製造する。その割合は年間の総製造数量の16%(2022年の場合)にも及ぶ。

 湘南工場は6月に操業開始から50周年を迎える。「プラスチックが循環し続ける社会」を目指して、持続可能な環境作りに取り組むほか、2024年5月には再生可能エネルギーによる事業運営を推進するため、PPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約)モデルによる太陽光発電電力の導入や稼働を開始予定だ。

湘南工場の環境への取り組み

 キリンビバレッジは「お客様の毎日に、おいしい健康を。」を「お客様との約束」として制定している。「これからもお客様の毎日においしい健康をお届けできるように、今後さらに進化していく予定です」と松田工場長は力を込める。

体験を重視した見学ツアーにリニューアルした新「午後の紅茶ツアー」

 新「午後の紅茶ツアー」については、キリンビバレッジ湘南工場 広報担当の波羅香奈子氏が説明した。

 今回、「午後の紅茶」の世界観を五感で楽しめるよう、体験を重視したスタイルにリニューアルされた。大きな見どころは、エントランス、新施設のバーチャルファクトリー、体験重視の工場見学だ。「50年に渡って清涼飲料に関わってきたノウハウが分かるようにしています。ぜひ見て、聞いて、触って、嗅いで、味わって、五感で楽しんでください」と波羅氏。

新「午後の紅茶ツアー」の見どころ

エントランス

「午後の紅茶」のブランドカラーである赤を基調にしたエントランスを新設。「午後の紅茶」商品展示コーナーやフォトスポットもある。ペットボトルを使用したシャンデリアには注目だ。

「午後の紅茶」商品展示コーナー
フォトスポット
ペットボトルでできたシャンデリア

バーチャルファクトリー

「午後の紅茶」の製造工程を映像で紹介。3面の壁に加えて床面にも映像が映され、臨場感のある映像に、まるで製造現場に入り込んだような体験ができる。

スリランカの紅茶畑の様子
摘み取って乾燥された紅茶葉が抽出される
湘南工場でペットボトルを成形する
ペットボトルに「午後の紅茶」が充填される

体験重視の工場見学

 茶かごを背負ったり、印字機でラベル印刷をしたり、茶葉の香りを体験したりと、五感で楽しめる。見学最後のテイスティングでは、「キリン 午後の紅茶」の「ストレートティー」「ミルクティー」「レモンティー」の飲み比べができる。

ウエルカムドリンクの「キリン 午後の紅茶」とツアーパスポート
ラベル印刷する機械
ツアーパスポートに印字する体験ができる
「キリン 午後の紅茶」の「ストレートティー」「ミルクティー」「レモンティー」のテイスティングができる
「午後の紅茶」の紅茶葉の香りの違いを体験
ツアーが終わったあとに、右のシールを貼って、「午後の紅茶ができるまで」を完成させよう

 筆者もツアーを体験したが、見どころがいっぱいで、エントランスから会場に向かう階段でさえも楽しめた。壁に紅茶葉をイメージしたボードが貼ってあり、その1つ1つに「午後の紅茶」に関するさまざまなウンチクが書かれている。この中に金のボードがあるそうなので、ツアーに行ったらぜひ探してみて欲しい。ツアーのスタート時には、工場に設置されているホコリを飛ばすエアーブローを体験。工場の衛生管理についても体験することができた。

階段も「午後の紅茶」のイメージカラーの赤に
壁の葉型のボードに書かれたさまざまなウンチクが面白い
新「午後の紅茶ツアー」の入口。ここでエアーブローを体験できる

 一番面白いと感じたのが、バーチャルファクトリーの映像。臨場感のある映像で、「午後の紅茶」の製造工程を体験できた。飲料が注入されたペットボトルがベルトコンベアで行き交うシーンは、ペットボトルの目線で工場内を駆け巡るので、まるでジェットコースターに乗ったような浮遊感を味わえた。

ペットボトルの目線で工場内を駆け巡る

 最後のテイスティングで、コップに注いだ「ストレートティー」「ミルクティー」「レモンティー」の香りを嗅いだり、味わったりすることで、改めて紅茶の香りやミルク感、レモンの香りなどを感じることができた。

「キリン 午後の紅茶」は6月6日より、リニューアル発売される。ティーポットやティーカップ、グラスのイラストを加えることで、紅茶としてのおいしさと品質感が伝わるパッケージにリニューアル。「ミルクティー」においては甘さとミルク感のバランスを調整し、飲みやすさと紅茶感を強化した。

リニューアルされた「キリン 午後の紅茶」

 新「午後の紅茶ツアー」の予約受付はすでに開始されていて、6月の土日は満席の日が多い。毎月1日に翌月1か月分の予約が始まるので、6月1日から7月分の予約がスタート。体験したい人は早めに予約をしておこう。